明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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鬱を発症する「気象病」から身を守る「3つの方法」

 誰でも雨降りは憂鬱な気分になるもの。八月が終わり九月に入り、季節は秋へと移ろいつつあります。また9月は台風シーズンでもあります。天気予報で雨マークばかりが続くのを見ると、思わずため息をついてしまいます。ブルックスブラザーズのスーツに泥がはねたとか、うっかり水たまりを踏んでイタリー製の革靴が台無しになったなどといっている場合ではありません。雨降りのせいで鬱病を発症することもあるのです。

 雨降りで鬱症状になったり、肩こりや神経痛、喘息になるなどの症状を「気象病」と言います。この気象病から身を守る方法をお話しようと思います。鬱から脱出した私が体験的に学び取った3つの方法をご紹介します。

 

① おもいっきり「エンタメ」に浸りきる

 

 気象病にもっとも効果的なのは、上手に気分転換することです。とはいえ、たった一日で気分を切り替えるのは難しいのではと思われるかもしれません。でも実はとっておきの方法があるのです。映画やレストラン、スポーツなどの「エンタメ」を思い切り楽しんじゃうことです。TOHOシネマズなどのシネコンプレックスのゆったりとしたシートに座って軽いコメディ映画などを見るのがお勧めです。出来れば、会社を早退して午後の早い時間帯に映画を鑑賞して、その後で居酒屋で一杯やれば、モヤモヤした気分などどこかへ吹き飛んでいくことでしょう。

 映画だけではありません。久しぶりに友人と会ってどこかのフレンチレストランで飛び切り上等な料理を楽しむのもいいですね。フレンチを食べ慣れた人なら話は別ですが、たとえばホテルのフレンチレストランでコースディナーをいただくなどという経験はしょっちゅうはないものです。フレンチレストランという場所が非日常的な気分にしてくれます。ワインの一本でも空ける頃には、すっかり気分も晴れ渡っているはずです。

 アクティブ派のあなたならば、スポーツで汗を流すのが最もてっとり早い方法です。スポーツは野球やサッカーのように人数が揃わなければできないというわけではありません。バッティングセンターでホームランを狙うのも楽しいでしょうし、ボーリングで高得点に挑戦するというのも面白い。お試しあれ。

 とにかくスポーツで汗をかけば、気分がすっきりとしてリフレッシュ出来るものです。なるべく普段とは違うことをやるのが肝要です。日常から一時的に気持ちが離れることで、気象病など寄せ付けなくするのです。

 

② スパで汗を流しマッサージで体中のコリをほぐす

 

 東京ドームシティ内にあるスパラクーアは天然温泉を楽しめるのでお勧めできます。温泉で存分に汗を流してさっぱりとした後は、併設するレストランで生ビールを味わうもよし、リラクゼーションコーナーでうとうとするもよし。そしてその後で「てもみん」などでリンパマッサージを受けるのも効果的です。気象病の症状に、肩コリや腰痛があります。特にコリがひどい箇所を中心に体全体をもみほぐしてもらうとまるで生まれ変わった新しい体になったような気持ち良さを味わえます。

 スパに行くのが億劫なら、手軽に全身マッサージを施されるのが安上がりにリフレッシュする裏技といえそうです。

 

③ 軽いストレッチで筋トレ気分を味わう

 

 本格的なスポーツジムでトレーナーの指導のもと、筋トレを行うのももちろん良いのですが、ジムに通うには入会金が必要なうえ、何かと費用が嵩むものです。要するに、気分転換が目的なのですから、何も本格ジムである必要はないのです。自宅でストレッチ体操を何種類か行うだけで十分な筋トレになりますし、汗も出てきて、本格ジムから戻ってきたような気持ちになれるものです。

 ストレッチについて書かれた本はたくさんありますし、ネットの動画にも様々なストレッチ法があります。あまり難易度の高いものや本格的過ぎるものはこの際、避けましょう。初心者でも手軽に出来る簡単ストレッチが無難です。普段から筋トレに慣れ親しんでいる人ならともかくも、運動不足の中高年がいきなり本格的なトレーニングなどできるわけもありません。無理してやっても翌日、体中の筋肉が痛くて立ち上がるのも大変では、却ってマイナスです。筋肉痛や関節痛にならない程度の軽いストレッチこそが一番、効果があるのです 。

 

 以上、誰でも気楽に取り組める方法をお話ししました。この中からどれか一つでもやってみようという気持ちになれたら、あとは実行あるのみです。

 

 鬱はなかなか治りにくい病気です。これは経験した人にしかわからないものです。鬱病になる危険性もある気象病から我が身を守るには、閉じ籠っているだけではだめです。自分から進んで何か面白そうなこと、新しい体験を求めていく姿勢が何よりも大切なのです。そのための方法はもちろん他にもいろいろあることでしょう。まずは、ご自分にあった方法を見つけるところから始めてみてはいかがでしょうか。