明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

ネクタイ締めて「うつ」を癒したい❗

 最近、ネクタイを締めた人をあまり見かけなくなりましたね。政府が推進するクールビズにより我ら会社員もノーネクタイで出社するようになりました。今時、ネクタイを締めている人はよほど服装に厳しい職種かネクタイ好きくらいでしょうか。中には、夏が過ぎて”風アザミ”の頃になっても、年中、ネクタイなしで過ごす方も結構多いようです。あなたは如何ですか。

 

 さすがに結婚式などにノーネクタイで出席するわけにはいかず、たまにワイシャツの第一ボタンをはめてきりっとネクタイを締めてみると、どうでしょう。何となくいつもとは違い、姿勢も良くなり心までびしっと締まるような、そんな気持ちになりませんか。

 

 たまにはネクタイをきちんと締めて、姿勢を正して、仕事してみるのもなかなか気持の良いものです。少しだらしなく背中を丸めたり、机に頬杖をついたりすると、途端にネクタイが首を絞めつけて、しゃんとしなさい、と叱ってくれます。ネクタイを締めてびしっとして、うつ気分も追い払ってしまいましょう。

 

 ここで重要なのは、どんなネクタイを選ぶのかということです。ネクタイのカラーや柄によって、その日一日の気分が決まることさえあるからです。そこで、特に心理状態を左右しやすいネクタイの色と柄について、お話しようと思います。

 

 

無地のネクタイ

 

 柄の入っていない無地のネクタイはどんなスーツにも合いますから、無難かつ応用が利くので、きっと何本かお持ちのことと思います。グレーのスーツに濃紺の無地ネクタイを締めるととても落ち着いた雰囲気になり、心に余裕が生まれるものです。

 

 ブルー系やネイビーカラーのものは清潔感があり、真面目で正直な印象を与えます。普段、やや怠惰な生活を送りがちな方(私も含めて)が締めると、迷いやモヤモヤしたした負の気分も薄れていくような気がします。まるで自分が浄化されていくような感じです。正義漢になったように思えてくるから不思議ですね。ただし、日本人らしい控えめな態度を保ちたくなるので、あまり押し出しの強い方には向かないかもしれません。

 

 逆にレッド系のネクタイを締めると、普段大人しく控えめな方も自己主張したくなります。冷淡ではないけれどどちらかというと淡泊なところがあるなと普段思われている方には、真っ赤なネクタイをお勧めします。赤は情熱を表すカラーです。情熱的な国民性で知られるイタリア人が大好きなカラーでもあり、スーパーカーフェラーリランボルギーニイタリアンレッドと呼ばれる真っ赤なボディカラーの車が多い。フェラーリはなかなか買えませんが、赤いネクタイなら一本くらい持っていても損はしません。トランプ大統領はいつも真っ赤なネクタイを締めていますね。あれは自己を強烈にアピールしたいという気持ちと自らの持つパワーを誇示したいがためと考えられます。

 

 グレーのネクタイは知的なイメージを相手に与えます。ディレクターズスーツなどは、グレーのタイを締めるのが普通です。グレーはフォーマルな印象が強い。会社にディレクターズスーツを着用する人はまずいないでしょうが、正装に用いられるカラーなので、派手さや自己主張が少なく、控えめなイメージになります。お偉いさんと同席する時などには、グレー系のタイを選ぶのもいいでしょう。気分も控えめかつフォーマルになって、身が引き締まる思いがします。

 

 イエロー系のタイはどちらかというとカジュアルな印象になります。柔らかい雰囲気を醸し出すので、身構えているような相手にはこのカラーで接すると、少しは相手との距離感が縮まるかもしれませんね。イエロー系のネクタイを締めると、肩の力が上手に抜けて、気分も明るくなります。とくにレモンイエローのタイは根暗な気分の時にお勧めです。

 

 

ストライプのネクタイ

 

 

 レジメンタルストライプのネクタイは誰でも持っていて、もっともポピュラーなネクタイです。ビジネスはもちろん、ちょっとおしゃれして出かける食事会やパーティなどでもOKです。新人社会人からおじさんまで年齢を選ばず、誰でも似合います。

 

 ストライプにも細い線や太い線、暖色系や寒色系のものもあって、数多くのバリエーションがあります。濃紺の地に中細のネイビーカラーのものなどはよく見かけるタイですが、ビジネスがらみの食事会などにも合いますし、清潔感があって相手に好感を持たれやすい。

 

 暖色系や明るい色の入ったストライプのものは、明るく快活なイメージに見えて、普段、ちょっと冴えない人でも(私もです)このタイプのタイを締めれば、ぱっと明るく若々しく見られます。気持ちまで若返えるから不思議です。ちょっと女性の気を惹こうという気にもなるので、ナイスミドル(私ではありません)には危険なタイになり得るかもしれませんね。

 

ペイズリー柄のネクタイ

 

 

 サイケデリックな雰囲気の不思議な柄が特徴的なタイです。もともと派手な柄なので、赤や紫などの派手なカラーのものを選ぶと、普通の職業の人に見られないので要注意です。でも私は大好きです。ペイズリーの少しだけ派手なネクタイを締めると遊び心いっぱいの”ハイ”な気持ちになります。

 

 気分はロッケンロールです。でもいくら派手にみられるペイズリー柄も白いシャツに地味めのスーツと合わせると、不思議としっくりとくるものです。今日はロッケンロールにするかシックに決めるか、その日の気分によって選びましょう。きっとうつ気分などどこかに吹き飛んでしまうことでしょう。

 

 

水玉模様のネクタイ

 

 

 ドット柄ともいいますが、水玉模様の入ったネクタイを締めるのは、なかなか気分が上がるものです。沈滞ムードを感じた時や気分が落ち込むうつの日には、大きな明るい水玉模様のタイを締めると、気持ちまでふわふわと浮かび上がってくるように感じます。

 

 ジャズのスタンダードナンバー『ポルカドッツ・アンド・ムーンビームス』というスローバラードを思い出しました。どこか切ない気分にさせてくれる青春の歌のような感じの曲です。話が逸れましたが、ドット柄は何となく若かりし頃を思い出させます。センチメンタルな気分に浸れるかもしれません。

 

 

動物柄やキャラクターの小さなデザイン入りネクタイ

 

 

 ストライブに紋章がデザインされていたり、動物や漫画のキャラクターなどの小さな模様が入っているようなネクタイもあります。私が持っているのは、小さなバク模様のタイですが、一体、誰の夢を食べようというのでしょうか。

 

 ひと昔前には、この手の漫画キャラクター入りのネクタイをして銀座のクラブに行って、ホステスに受けようとする悪い大人がいたものです(私ではありません)。でもまあ罪のない遊びですね。この種のネクタイは真面目な紋章入りのものは別として、童心に返ったようないたずら気分になるから不思議なものです。暗い気分の時はこのタイプのタイを締めて、子供に戻ったような新鮮な気分になるのもいいかもしれません。

 

 

 如何でしたか。あなたはどのタイプのタイがお好みでしょうか。もうそろそろノーネクタイのスタイルはよして、その日の気分に合わせてネクタイを選べば、きっと新たな気持ちで一日を過ごすことができるでしょう。お試しあれ。