明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「コロナストレス」は最高潮に達した!

 やはり予想通り首都圏の緊急事態宣言の解除は見送られました。14日、大阪府、京都、兵庫県の関西圏は「大阪モデル」の基準に照らし合わせても、すでに合格でしたが、政府があらためて宣言解除を表明しました。首都圏が解除とならなかったのは、恐らく神奈川県の感染状況が思いのほか悪かったことも要因のひとつになったのかもしれません。

 

 

「会見」すら開かれず

 

 

 首都圏の解除はなかったものの、関西圏の制限解除が正式に決まったこのタイミングで、安倍総理がこれまでのように国民に向けて記者会見を開きませんでした。これまで緊急宣言の発令や解除といった節目には必ず会見を行っていたのに、これは異例なことです。

 それもそのはず、国会で野党から散々やり玉に挙げられていた、黒川弘務・東京高裁検事長の賭け麻雀疑惑が報じられ、この日、辞表を提出したのです。黒川氏の辞職と制限解除の発表が被ってしまったため、総理は記者から厳しい質問攻めに合うことを恐れて、会見ではなく通常の囲み取材という形を選んだのでしょう。まったく何という間の悪さでしょうか。

 

 

 安倍総理としては、緊急宣言の延長により、国民のいら立ちがますます募る中、これ以上、”失点”を重ねると、一気に支持率が急降下してしまうことを恐れたのでしょう。そのため、検察庁法改正案の今国会成立を見送ることで、野党からの激しい突き上げと国民の間で広がりつつあった不信感を払拭しようとの狙いがありました。が、ご承知のように、そもそもこの問題の核心にあたる黒川氏当人のスキャンダル発覚という最悪の事態となりました。会見好きの安倍総理が今回だけは会見を開かなかったのです。

 

 

 ひと頃は「コロナ疲れ」という言葉が流行りましたが、今や疲れどころではありません。いつまでも収束しない新型コロナに対して、政府の施策が常に後手後手に回っていることに、国民のいら立ちはさらにヒートアップしています。「コロナストレス」は今、まさに最高潮に達してしまったのです。

 

 

 「アベノマスク」と揶揄されるばかりのたった2枚ばかりの布製マスクですら、いまだに届かない世帯は圧倒的に多いのです。466億円もの税金を使って、しかも汚れやらカビやらの不良品が1割近くもあったために、その検品にさらに8億円の上乗せです。

 

 

 一時ほどのマスク不足は解消されつつあり、通常価格の5倍から8倍もの高値で販売されたマスクもゴールデンウィーク後に値崩れを起こしました。シャープ製のマスクに代表されるように国産のマスク生産体制もだいぶ整ってきました。それなのに、あんなチャチな「アベノマスク」がまだ届かないのですから、もういい加減にしろと怒りたくもなります。

 

 

 今回、宣言解除となった関西圏では、せっかく収束した感染が再びぶり返さないようにとおっかなびっくりしつつ、これまで営業自粛を余儀なくされていた業種では手探りで営業を再開しています。外食産業や観光業はとくに自粛により大きな損害を被りましたが、自粛解除となってもすぐにその日から客足が元通りになるわけではないのです。以前のような営業収益に戻るには、相当な時間が掛かるものです。

 

 

「コロナストレス」は最高潮に

 

 

 「新型コロナウィルス」は未知のウィルスですから、まだ私たちが予測もしないような事態に陥らないとも限りません。専門家が言うように、一度、感染が収まったかにみえても、その後に「第二波」「第三波」がやってくる可能性が高いのです。それがいつごろ起こるのか、わかりません。早ければ一、二か月後にも第二波が訪れるかもしれません。もしそうなったときに、二度目の「緊急事態宣言」が発令されたら、どうなるでしょうか。果たして、その時に日本経済は持ちこたえることが出来るかどうか。

 

 

 専門家会議が提唱している「新しい生活様式」は、第二波の到来を防ぐために最低限、守らなくてはならない注意事項を具体的に明示したものです。むろん、これを忠実に守っても、第二波を完全に防げる補償はありません。ただ、これらの注意事項を守らなければ、必ずや早い時期に第二、第三の感染流行の時期が訪れるのです。

 

 

 前回のブログでもお話しましたが、「新しい生活様式」は私たちからこれまでの”当たり前だった”日常を奪うものに他なりません。他人との接触を極力避けて、食事でも買い物でも、移動も、個人行動を基本としています。これはジョージ・オーウェルが描いた『1984年』の世界観に近いものを感じます。

 同作のように「監視社会」ではありませんが、理想郷(ユートピア)とは正反対の「ディストピア」社会です。

 

 

 昨年、日本で開催されたラグビーワールドカップでは「One Team」というフレーズが流行りました。「1人が皆のために、皆が1人のために」というラグビーの基本精神は日本人の心を大いに熱くしました。

 主に東北地方に甚大な被害が及んだ東日本大震災では、被災地と全国を結ぶ「絆」という言葉がキーワードとなりました。

 

 

 いずれも、1人では困難な事柄も皆で力を出し合えば、大きな成果が得られることを証明したのです。「新しい生活様式」では、一致団結しようにも、人と人との距離を取り、参集することすら叶わないのでは、とても今回の「未知のウィルス」という未曽有の難敵に対抗することなど出来そうもありません。新型ウィルスの特効薬となる「ワクチン」の開発にしても、米中が現在のようにその開発を巡って、暗闘を繰り広げている状況では、互いに足の引っ張り合いばかりで、少しも前に進みません。

 

 

 「新型ウィルス」と「ワクチン開発」の競争では、どうやら「ウィルス」の方に分がありそうです。「新しい生活様式」により人々が団結する機会が失われ、米中の対立激化により「ワクチン」開発が遅れて…。かくして全世界で「コロナストレス」は最高潮に達したのです!

 

酒粕甘酒サプリ「レジスタントプロテイン」