明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「新型コロナ」よりも怖い「蚊」に用心しましょう!

 緊急事態宣言が解除されたのも束の間、「東京アラート」が発出されてから初の週末を迎えました。本来ならば、これまでのように不要不急の外出を控えることが望ましいのですが、これまで自宅に籠り切りだった反動でしょうか、若い人を中心に渋谷や新宿などの繁華街はかなりの人出があります。道行く人のほとんどはマスクを着用して、三密を避けるためにソーシャル・ディスタンスを取るなど、感染予防を心掛けているところは、さすが日本人らしい律儀さです。

 

 

「暑くて息苦しい」夏

 

 

 営業を再開させたレストランなどでは、密閉にならないように扉や窓を開放しています。お陰で、最高気温が30度に達して真夏日になったここ数日間は、いくらエアコンをフル稼働させても、せっかくの冷気も風通しが良い”優良”な環境を維持するために、室内はちっとも涼しくなりません。涼を求めてレストランに逃げ込んでも、汗はとめどもなく流れ続けます。

 

 

 タクシーに乗り込んでも、全席と後席との間がビニールで仕切られているので、後席までエアコンの涼風は届きません。梅雨明け後に本格的な夏が到来したら、一体、どうなってしまうことやら。暑さに弱い方にとっては、今年の夏は十分に注意が必要です。

 

 

 外出時にはマスク着用が常識となった今、ただでさえ高温多湿の過酷な日本の夏に、今年は息苦しさも加わります。実際、真夏日にマスクを着用して外出すれば、熱中症のリスクはぐんと高くなるに違いありません。感染予防と熱中症の予防を両立させるのは、かなり難しいと言わざるを得ません。私たちはこれまで一度も経験したことのない「コロナの夏」を迎えるのです。

 

 

 政府もようやく熱中症について注意を呼び掛けるようになりました。安倍総理ご自身が、例の小さな布製マスクを着用して暑い外気に当り、暑さと息苦しさの二重苦に気付かれたのかもしれませんね。

 

 

「コロナ」よりも怖い「蚊」

 

 

 例年になく「暑くて息苦しい」夏に、私たちはこれから立ち向うわけですが、もうひとつ、用心しなければならないことがあります。「蚊」への対策です。何だ、あんなの刺されてもちょっと痒いだけじゃないかと侮ってはいけません。実は、人類にとって最も脅威となる生物は他ならぬ蚊なのです。

 

 

 日本を含む先進国では、蚊が媒介する感染症による死者数は多くはありませんが、東南アジアやアフリカを中心に、蚊が媒介するマラリヤや黄熱病、デング熱などに感染して死亡する人の数は年間73万人に上ります。6日現在、新型コロナ肺炎による死者数は39万2千人あまり。今後、有効なワクチンが開発されなければさらに感染死者数は増加することでしょうが、地球上で今現在、最も危険な生物が蚊であることは事実です。

 

 

 アフリカのサバンナや東南アジアの密林に生息する蚊は別として、東京などの大都市ではそれほど神経質になることはないだろうと思うのは、甘い考えです。事実、東京23区内でデング熱が発生したことは、記憶に新しいところです。致死率が極めて高い、エボラ出血熱がアフリカで発生しましたが、これも蚊が媒介して病原菌をまき散らす病気です。

 

 

 日本では、蚊は一種の夏の風物詩的な印象すらありますが、その実、病原菌を拡散させる恐ろしい生物でもあることを忘れてはなりません。「コロナ禍」の現在、諸外国からの入国を規制していますが、今後、徐々に入国規制を解除していけば、世界中から「クール・ジャパン」を楽しみにやってきます。「新型コロナ」も検疫をすり抜けて、入り込まないとも限りません。

 

 

 一時期、外国船からのコンテナ内に猛毒を持つ「ヒアリ」が紛れて国内に入り込み、問題になりました。ヒアリよりも蚊の方がはるかに「密入国」しやすいに違いありません。外国から危険な病原体を仕込んだ蚊が国内に入り込み、大量に増殖していけば、大都市圏といえども、デング熱マラリヤなどの危険な病気は蔓延する危険性は高いのです。

 

 

 三密にならないように扉を開け放ち、換気のために窓を開放したままの状態は今後も続けなくてはなりません。ヒトの体温や体臭に誘われた蚊は、どこからでも室内に侵入できます。蚊にとっては、夏を迎えるこれからは”ご馳走”に事欠かないことでしょう。

 

 

 自宅の窓には大抵、網戸が取り付けられていますが、オフィスではどうでしょうか。そもそもこれまではエアコンディションにより室内は快適な温度に保たれていたため、窓開けをする機会はそれほどありませんでした。「コロナ禍」により、店でもオフィスでも積極的に窓を開けるようになりましたが、そもそも網戸が入っているオフィスはほとんどなさそうです。

 

 

 昔からある蚊取り線香、ベープ、虫コナーズ、ベープ、アースノーマット、等々。虫よけは多種多様あります。それらの虫よけをドアや窓際などに常備した方がよいでしょう。きちんと対策を講じておかないと、従業員はもちろん、お客さんも足や腕や首筋など、いたるところが蚊に刺されて、まだら模様になる羽目になります。痒みに襲われるだけではありません。皆さんの美しい脛を刺した蚊が、恐ろしい病原菌を持っていないとも限らないのです。「たかが蚊、されど蚊」です。

 

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