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「東京五輪」開催を実現させる2つの重大「ファクター」

 緊急事態宣言が発出されてから2週間が経過した17日日曜日、東京都の新規感染者数は日曜日としては二番目に多い1592人となりました。1週間前の日曜日の陽性者数を98人上回り、依然として感染状況は一向に収束する気配もありません。

 

 

 都心の繁華街の人出はむしろ1週間前よりも増加しているところもあり、渋谷センター街で10・2%増、秋葉原で5・2%増となりました。陽性者の割合が最も多いのが20代の若者というのも、さもありなんと思わざるを得ません。

 

 

 政府の「感染防止対策」遅れが批判されていますが、それでも菅総理は渋々であったにせよ、7日に「緊急事態宣言」の再発出を決断したのです。コロナ禍で悪化の一途を辿る日本経済を立て直すための切り札政策のはずだった「Go Toキャンペーン」についても、すでに停止したのはご承知のとおりです。

 新型コロナに対する見通しの甘さはさておき、少なくとも「切り札政策」すらも切り捨てて、新型コロナを収束させようとする政府の苦渋の選択であったに違いありません。

 

 

狂暴化するコロナ

 

 

 菅内閣がこれまで幾度となく強調してきた「東京五輪」の開催ですが、いかに総理が並々ならぬ決意を以て開催に向けて努力しようとも、むしろそれをあざ笑うが如く「covid-19」は変幻自在にその性質を狂暴化させています。

 税関での水際対策をどれほど強化しようとも、英国や南アなどの変異型コロナウィルスは易々とすり抜けていき、早晩、日本国内で蔓延していくことでしょう。従来型よりもさらに強力な感染力を有するこれらの変異ウィルスはすでに私たちの中にも密かに入り込んでいるかもしれないのです。

 

 

 新型コロナウィルスによる死者数は全世界で累計200万人を超えました。世界的な感染拡大に歯止めが掛からない中、「東京五輪」の今夏開催はどうなるのか。日本政府や東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長のみならず、開催国の私たち日本人が今、最も懸念しているのはまさにこの一点です。

 

 

 「社会・経済活動の再開」を後回しにしてでも、二度目の緊急事態宣言を発出したのは、「東京五輪」を何としても開催したいという固い決意によるものに他なりません、しかしその一方で、すでに”諦めモード”に入った日本人の割合が8割にも上るというアンケートの結果があります。その発言が国民に響かないと言われている菅総理やスポーツ界の”ドン”、森喜朗氏が、何が何でも開催したいと繰り返すたびに、国民はますます冷めた目で五輪の開催に懐疑的になっていくというのは、実に皮肉なことです。

 

 

 新型コロナウィルスによる全世界での死者数は累計で200万人を超えました。日本でも1日の新規感染者数が7000人以上にのぼります。いまだに新型コロナウィルスの猛威は衰えるどころか、さらに感染力の増した変異種が次々と発見され、感染収束の兆しすら見えてきません。そうした中、開催国の日本人でさえも五輪開催に否定的な見方が出てくるのは致し方がないのかもしれません。

 

 

 今から8年前の2013年9月7日、2020年のオリンピック開催国に東京が50年ぶりに選ばられた時のことを思い出してください。あの時、招致に携わった関係者の方々はもちろんのこと、日本中が喚起の声を上げたではありませんか。そしていよいよ東京五輪の年となった昨年、「新型コロナウィルス」が世界中に蔓延したため、開催が1年先に延期されました。IOCのバッハ会長はもう1年間延期する考えはないとの見解を表明しています。2021年夏。今年がラストチャンスなのです。

 

 

 「コロナ禍」の東京五輪。開催できるわけないだろうと冷笑している場合ではありません。諸般の事情により(コロナ感染状況により)、残念ながら「東京五輪」の中止はやむなし。本当にそれで私たちは納得できますか。日本人の誇りがそれを赦すでしょうか。いや、まだ諦めるのは早い。極めて厳しい状況には違いありませんが、諦めるのはもっと先でもいい。微かな可能性でもとことん突き詰めていこうではありませんか。

 

 

五輪開催への「ファクター」

 

 

 未知のウィルスである「covid-19」に対して、世界中の製薬会社が有効なワクチンの開発に日夜取り組んでいます。すでに諸外国ではいくつかのワクチンが承認され、実際に接種を始めました。日本でも、2月末からワクチンの接種が始まります。その効果には大いに期待が持てそうです。

 

 

 さらに「朗報」があります。世界で初めて青色発光ダイオードの開発に成功して、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が勤務していたことでも知られる日亜化学工業が、新型コロナウィルスを死滅させることの出来るLED(発光ダイオード)を開発したと発表したのです。

 高出力のLEDから放出される深紫外線をウィルスに30秒間、照射したところ、99・99%が不活化したとのこと。出力が高いほど効果は高く、従来品(55ミリ・ワット)の約1・3倍にあたる出力70ミリ・ワットのLEDを量産化できる体制が整ったといいます。この高出力LEDをエアコンや空気清浄機に組み込めば、新型コロナウィルスの除去が可能です。

 

 

 ワクチンの接種と同時に高出力LEDを使用して新型コロナウィルスを叩き潰そうではありませんか。この2つの重大なる「ファクター」が五輪開催へと導いてくれる可能性は十分にあります。とかく対策が後手後手に回るとの批判のある菅総理は、今度こそ迅速に、これら有力な”秘密兵器”を広く利用できるように取り計らっていただきたいものです。東京五輪の7月23日開催、諦めるのはまだ早い。