明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

いつまでも安寧なシルバーウィークでありますように!

 大型台風が日本列島を横断する中、19日の日曜日からスタートした「シルバーウィーク」。偏西風に押し流されるうちに台風は勢力を弱めて、関東地方を通過する頃には普通の低気圧に変身した模様です。東京など首都圏では台風一過、さわやかな秋晴れとなりました。去り行く夏を惜しむように季節外れのツクツクボウシがどこかで鳴いています。

 

 

 朝から気持ち良く晴れ渡った休日には、”不要不急”の用事がなくとも表に出たくなるものです。銀座や新宿などの繁華街では人出の増加が見られ、政府は注意を喚起していますが、近場へのお出かけくらいは大目に見てもらいましょう。もちろん、マスク着用、多人数での会食(BBQを含む)を避けることは言うまでもありません。

 

 

 食材売り場に栗や松茸、秋刀魚といった秋の三大味覚が並びだすと、胴回りのサイズアップを気にする方でも「食欲」の秋に目覚めてしまうものです。惜しむらくはちょいと一杯やりに居酒屋に寄りたくなっても、アルコール類の提供自粛とあってはそんな些細な庶民の楽しみさえもままならないことでしょうか。一日も早く、秋の味覚を熱燗と共に堪能できる日々が戻らんことを願うのみです。

 

 

 今年のシルバーウィークは19日の土曜日と併せて三連休になります。23日の秋分の日までの中二日に有休を取得出来れば、何と6日連休にすることも可能です。ああ羨ましい。とはいえ、「宣言」や「まんぼう」の対象地域の方々にとっては浮かれてばかりはいられません。

 コロナ禍が収束しない限りは感染して自宅療養を余儀なくされる方はもちろんのこと、医療現場の最前線で日々戦っておられる方々のご苦労も決して忘れてはなりません。

 

 

「安寧」な休日

 

 

 ”戦い”といえば、自民党の総裁選が「最盛期」を迎えています。29日の投票日に向けて各候補はメディアを通して自らの政策の優位性をアピールしています。中でも意見の相違が顕著なのは「防衛」です。

 日本国民の生命と財産を守ることが政治家の義務であることは他言を要しませんが、問題はその「方法論」です。申し上げるまでもありませんが、国民が「平和」に暮らせるのは、米国の「核の傘」のうちにあるからに他なりません。それでもなお「核アレルギー」体質の抜けない方々が一定数いらっしゃる模様で、何故かそうした一部の主張に朝日新聞NHKに代表される大手メディアが肩入れする傾向があるのが不思議でなりません。

 

 

 大手マスコミの一部に「反米」「反核」的な”体質”があるが故に、一票でも得票数を伸ばしたい候補者としては正面切って日米の軍事的な同盟関係については論議したがらないのです。強大な軍事力と経済力を以て米国と熾烈かつ強引な覇権争いに明け暮れる中国の脅威を前にして、如何に日本と日本人を守り抜くのかについて、正面から議論を戦わせる”男気”のある候補者は残念ながら少ないのです。

 

 

 ところが、高市早苗氏は少々、他の候補者とは違うようです。19日にOAされたフジ『日曜報道 THE PRIME』に他の候補者と共に出演した高市氏は「新たな抑止力」について次のような持論を展開したのです。北朝鮮のミサイル発射に対して「精密誘導ミサイルの配備は絶対に必要」と主張し、さらに対中国を念頭に太平洋地域で米国が計画する地上配備型の中距離ミサイル網の国内配備についても「日本を守るために必要だ。積極的にお願いしたい」と発言したのです。

 

 

 高市氏が「防衛」について忌憚なく持論を展開する様子に、一部では「極右」扱いする向きもあるようです。その点についてはご本人も十分にご承知のようです。そうした悪評に臆することなく堂々と自らの「防衛論」を展開する、高市氏の”勇気”をつい「男気」と言いたくなりました。

 

 

 菅総理は、官房長官時代に日々の会見の中でなるべく当たり障りのない発言を心掛けていました。それは首相の女房役的な役割を担う内閣官房長官の職務上、ストレートな物言いをするよりもむしろオブラートに包んだような発言の方が相応しいと考えてのことでした。

 しかし政権与党である自民党の新総裁であり次期総理大臣に就任する政治家が、揚げ足取り好きな大手マスコミや一部のメディアにおもねるあまり、堂々と持論を展開しないというのは如何なものでしょうか。奥歯に物の挟まったような言い方に終始する候補者は信用できません。

 

 

 来年のことをいうと鬼が笑うという諺がありますが、直近の29日に行われる総裁選についてさえも、i現段階で予測を立てたりすると鬼に大笑いされてしまうかもしれません。それでもあえて言いたい。総理大臣となる政治家は国の将来の舵取りを担うのですから、大手マスコミの顔色ばかり気にするのではなく、正々堂々と日本の防衛問題について語っていただきたいものです。

 日本が将来、どこかの隣国に領土を侵されたり、ある日突然にミサイル攻撃に晒されるようなことにならないように、しっかりと国民の生命と財産を守っていただきたい。そのためには、今何をすべきかについて明確な方針が示されなければなりません。

 

 

 秋晴れの休日をすべての国民が享受できることは決して当たり前のことではないのです。いつまでも安寧なシルバーウィークを過ごせますように。