明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「正月太り」大いに結構ではありませんか!

 いよいよ今年も晦日と大晦日の二日間を残すのみとなりました。大方、大掃除もすませて、あとはのんびりと過ごしたいものです。お正月用の食材を買い出しに行った際に、”便乗”してチョコレートやスナック菓子をまとめ買いされた方も多いかと思います。さあ、年末特番でも見ながらそのお菓子ストックの中から好きなものを取り出してはムシャムシャやりましょう。アメリカ人のようにカウチポテトをするとどうなるか。「お月太り」します。でもいいじゃないですか。たまには食欲も羽目を外しては如何でしょう。

 

 

「正月太り」大いに結構

 

 

 ゴールデンウィーク太り、お盆休み太りという言葉はないのに、何故お正月だけを目の敵にするのでしょうか。好き放題、お節料理とお屠蘇(我が家ではこの時期に飲むすべてのアルコール類をこう呼びます)をもりもり、グビグビ、ちょびちょびやると、結果的には確かに体重増になるかもしれません。でももう開き直ろうじゃありませんか。「正月太り」大いに結構。

 

 

 『創世記』にある人は、欲望を抑えるられずに禁断の果実を口にしてしまいます。有名なアダムとイブの物語です。へびにそそのかされて最初に口にするのはイブで、ついでイブから果実を分けてもらってアダムも食べてしまいます。むしゃむしゃ、ではなくこの場合、がぶりと齧ったのでしょうか。とにかく、そのことを神様から咎められて、楽園を追われてしまいます。そして地球上で暮らすことになった人は、あらゆる艱難辛苦を味わう羽目となるのです。でもヘビにそそのかされずともおいしそうなリンゴを目にして、後先考えずに、食欲の方がすべてに勝ったということなのでしょう。その気持ち、わからないでもありません。

 

 

 人間の三大欲求というのは、食欲、睡眠欲、性欲です。つまり、食欲が最優先されるわけです。イブでなくてもついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたり(イブは酒は飲まなかったと思います)するのは仕方がないことです。ましてやお正月です。おめでたい日に好きなように食べて飲んで、何がいけないことがあるものですか。

 

 

 休み明けに出社すると、必ず嫌な奴がいて、少し太りましたね、などと言われるかもしれません。でもそんなことは少しも気にする必要はありません。食べたら出す(失礼!)。同様に太ったらその分痩せれば、ちゃんと帳尻は合います。

 

 

 太るのは簡単だけど痩せるにはなかなか大変だと言われます。いえいえ、またいつもの日常に戻って、朝早く起きて、満員電車に揺られ会社へ行く、そんな生活が始まれば、自然と体重も元通りになるはずです。最初のうちこそ少々ズボンがタイトに感じても、ベルトの穴をひとつ緩めればいいだけのことです。体重なんか気にしていては、楽しめません。

 

 

 どんなに真面目一本やりの方でも、たまには羽目を外す時が必要です。お正月休みこそ、まさしくその時です。羽目を外すといっても裸踊りをするわけではあるまいし、ちょっと普段よりも多めに飲み食いするだけです。気にしない、気にしない。

 

 

頭脳明晰でスタミナ十分に

 

 

 「糖質制限ダイエット」が流行っています。自分は糖質は極力採らないようにしているなどと、自慢げに話す方をお見掛けします。実は、糖質は脳にとっては大切な栄養素なのです。糖質が過度に不足すると脳へ栄養が行き渡らなくなり、うまく働かなくなる恐れがあるのです。平たく言えば、おバカになるということです。

 

 

 細川たかしの『心のこり』にある、私バカよね おバカさんよね、というセリフの主はきっと糖質が不足していたに違いありません。そうならないためにも、糖質を十分に採りましょう。

 

 

 「正月太り」すれば、脳への栄養が十分に行き渡り、頭脳明晰になります。その上、スタミナもみなぎってきます。寒い朝に北風ビュービューの中、出勤する時も、スタミナがあるから平気です。(多少は寒いでしょうが)連休中に溜まった仕事も頭脳明晰ですから、がんがんこなしていけます。いいことだらけですよ。

 

 

 仕事始めの初出勤の日は、うつの方にとってはなかなか辛いかもしれません。でもそうした方々にはとくに「正月太り」をお勧めしたいと思います。何しろ頭脳明晰な上にスタミナも十分になるのですから、何とか乗り切れます。

 

 

 それよりもせっかくの年末年始のお休みです。休み明けのことなどこの際、頭から追い出しましょう。もういくつ寝るとお正月のこの時期です。三が日には存分に楽しむことだけを考えて過ごしましょう。

 

 

 「正月太り」で溜まった脂肪を落とすのは大変そう、と考えているあなた。よくよく考えてみれば、年末から正月三が日のほんの数日間に少々食べすぎたくらいで、そんなに激太りなどしませんよ。太ったと思うのは、あなただけです。そういう方に限って、普段の体重を少なめに記録しているものです。たかだか一週間やそこらで体重が何十キロも増えるはずもありません。そんなにご心配されるほどのことはないと思います。

 

 

 来年こそは良い年にしようという明るい気持ちで新しい年を迎えたいものです。明日を元気に生きるためにも、日頃の節制など取り払って、思う存分に美味しいものをたべて飲んで、楽しいお正月をお過ごしください。皆様がよいお年をお迎えになられるよう、心よりお祈り申し上げます。