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最新作『ターミネーター』公開直前に問う。AIと人類の判断ではどちらが正しいか?

 人気シリーズ『ターミネーター:ニューフェイト』の日本公開直前にプロモーションのために、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーリンダ・ハミルトンが来日しました。同作は『ターミネーター2』の正当な続編とのことで、監督はジェームズ・キャメロンが担当していることからも、”正当”を名乗るにふさわしい作品に仕上がっているそうです。AIが支配する未来の地球について、考えてみたいと思います。そして、なぜAIは人類を滅ぼそうとするのか。その答えを探ってみましょう。

 

 

ターミネーターの世界

 

 

 ターミネートという単語を英和辞典で調べると、暗殺者や最終的に終結させるという意味で用いられるようです。シュワルツェネッガー演じるターミネーターは恐らく暗殺者というニュアンスだと思いますが、深読みすれば最終的に終わらせるという方が映画のテーマに即した訳語だと思います。

 

 

 同シリーズでは、AIが最終的に人類を滅ぼす敵となり得るという、近未来を描いています。AIにとっては、人類は地球にとって害毒でしかなく、抹殺すべき存在なのです。これには本当に考えさせられます。実際に、物理学者のホーキング博士はAIがもたらす未来についての危険性を訴えるメッセージを発したことがあります。

 

 

 現実に、地球の未来を握るのは私たち人間であり、アメリカに限らず核弾頭を保有する国の代表者は、いつでも核という最終兵器を作動させる装置を持っているわけです。地球は一部の核保有国の指導者の意志決定により、ターミネートさせることも可能です。地球上の人間を含むあらゆる生物、生きとし生けるものは、いつ滅亡の時が訪れてもおかしくない状態に置かれている現状があるのです。

 

 

人類の過ち

 

 

 いかに人類が英知に溢れているとしても、民主主義国家では民意を反映する選挙によって代表者が選ばれるというシステムである以上、国の指導者として選出された人物が、自国の利益は考えるにしても、果たして地球の未来について考え合わせることが出来るキャパシティを有するかどうかまでは、わかりません。もしかしたら、某大国の大統領のように自国至上主義を公然と掲げるような人物が、国益に反するという理由だけで「核のボタン」に手を掛けないとも言い切れません。今でなはくても、近い将来にそうした人物が実際に核のボタンを押す可能性がないとも限らないのです。

 

 

 所詮、人間の下す決定などあてになるものではありません。相田みつをではありませんが、「人間だもの」、人は必ず過ちを犯します。いつ何時に誤った判断により、核のボタンを押すかもしれません。そんな不完全で危険な人類に地球の未来を託すわけにはいかない。ならば抹殺してしまえとAIは判断したのです。

 

 

 ある意味、その判断は正しいのかもしれません。人間の、それもごく一握りの権力者の誤った判断のせいで、地球が滅亡する危険があるのならば、一層のこと、この地球上から人類がいなくなった方が良いというのが、AIの下した結論です。さて、あなたは人間の判断とAIの判断のどちらを支持しますか。もしかすると、あなたの判断次第では、本当に『ターミネーター』の世界が実際に起こりうるかもしれないのです。