明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

たまには「何もしない」週末を過ごしましょう

 今年もあと二か月を切り、師走が目前に迫ってきました。年末にかけて超多忙な日々が待ち構えています。このあたりでちょっと体を休めてみては如何でしょうか。週末に何かしら予定を入れるのは良いことですが、これから始まる怒涛の師走を乗り切るためにも、少し心と体を休めることが大切です。たまには「何もしない」週末を過ごしてみましょう。

 

 

疲れを蓄積させない

 

 

 月曜日がつらく感じる憂うつな気分を起こさせないために、あえて週末には行動的にすることは大事です。運動するも良し、出かけるも良し、友人と会うもよし。とはいえ、いつも休みなく体をフル稼働させていると、当然、疲労を感じるはずです。わざと疲れることで、週初めのことを思い出す間を与えないための作戦でもあります。

 

 

 でも疲労感が蓄積していくと、やがて体力の限界に達してしまいます。そうなっては、元も子もありません。そうならないように、あえて予定を何も入れない週末を過ごすことも大事なことです。無理は禁物です。疲れたら休む。緩急のバランスをとることで、憂うつ気分を起こさせない良い生活リズムが出来上がるのです。

 

 

 11月の初旬には、まだ師走ほどの忙しさはありません。だからこそ、今のうちに心身ともにひと休みすると、蓄積した疲労感がなくなり、再び活動的な日々を送れるようになります。大事なことは、忙しい日とお休みの日を一定の間隔で過ごすことです。

 

 

 もちろん個人差はあります。年齢や体力、性別などによってもその差は大きくなるでしょう。要は、他人と比較するのではなく、あくまでも自分にあったペースを保つことです。予定がいっぱいの週と何もしない週を交互にとるのが向いている方もいらっしゃるでしょうし、何もしない週末は月に一度でも大丈夫という方もあるでしょう。自分の気持ちに正直であること。そうすれば、疲れたら休む、フル稼働したければそうする、というように、自然に自分のペースがつかめてくるはずです。

 

 

 一人暮らしの方は別ですが、ご家族がいる方ならば、奥様がお歳暮の早割りのあるうちにデパートに行きたいとおっしゃるかもしれません。家族サービスのためには、よほど体調が優れない時以外は、ちゃんと奥様のご予定に合わせた方がいいでしょう。多少疲れていても、それくらいの義務は果たした方が無難ですよ。なかなかご自分の思ったような週末を過ごせないことはままあります。今週がダメなら、来週にきちんと休むようにすれば済むことです。折角の週末にそんな些細なことで夫婦喧嘩になってしまったら、それこそ台無しです。

 

 

一日一回は外に出ること

 

 

 「何もしない」週末を過ごす際に、注意しなければならない点は、一日中、自宅に引きこもらないことです。朝起きてから、夜寝るまで、家から一歩も外に出なかったというのは良くありません。たまには朝寝するのもいいですが、生活のリズムを崩さないようにするためにも、出来れば朝は普段通りか少しだけ遅い時間には起きだしましょう。寝坊するにしてもいつもよりせいぜい1時間くらいがいいのです。

 

 

 朝食を抜いてブランチにするというのは、何もしない日にはふさわしいイベントです。普段の日の朝ご飯は、出社するまでの限れた時間にとらなければならないため、スピーディに済ませますね。でも休日にはそんなに急ぐ必要はありません。何も予定のない休日ならばなおさらです。ゆっくりと朝食を採ってもいいですし、ブランチにしてもいいですね。お勧めしたいのは、ブランチです。ブランチなどは普段の忙しい生活時間の中ではなかなか採りたくても採れません。休日ならではの特別な食事だと思うのです。

 

 

 ブランチの前に時間がたっぷりあれば、その時間に散歩を楽しむのは如何ですか。朝の冷たい空気の中に暖かい服装で、さっそうと歩き出すのは気持ちの良いものです。動きやすい服装、ジョギングをされる方ならジョガースタイルがいいでしょう。風邪をひかないように暖かくして出かけるようにしてくださいね。

 

 

 あるいは、ブランチの後で腹ごなしを兼ねて、散歩に出かけるのも楽しいものです。有酸素運動をしようというのもいいですが、ノンアクティブ派には敷居が高い。その点、散歩は適度な運動にもなるし、気分転換も図れて、一石二鳥ですね。

 

 

 散歩から戻ったら、自室で読みかけの本を読むも良し、音楽を聴くのもいい。録画したドラマをまとめて観るのもいいでしょう。ちょっと一人の時間を作ると、リラックス出来ます。

 

 

流されるままに過ごす

 

 

 土曜日をそんな風に快適に過ごして、日曜日の朝を迎えました。日曜日は憂うつ気分の方は要注意日ですから、余計に慎重に過ごす必要があります。でもそれほど難しく考えることはありません。何しろ「何もしない」わけですから、奥様がスーパーに食材を買い出しに行きたいとおっしゃるのなら、それに従えばいいのです。一週間分の食料を買い込み帰宅する頃には、日も傾き出す頃でしょう。でも時間のことなど考えてはいけません。月曜日の朝までに残された時間を逆算して、勝手にスケジュールを決めたりはせずに、流されるままに過ごしましょう。それがこの週末のテーマなのですから。

 

 

 ちょっと贅沢な夕食には、良いワインがあれば言うことなしです。ワインを味わった後は、自然に眠気が兆してくるはずです。いつもの就寝時間など気にせずに、眠くなったらそのまま寝てしまえばよいのです。何もしない週末の締めくくりとしては、時の流れるまま、なすがままに過ごすことができれば、大成功です。皆さんも、是非ともご自分の「何もしない」をしてみてください。たまにはゆっくりするのも良いものです。