明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

月曜日にうつにならない「日曜午後」の正しい過ごし方

 10月最後の日曜日。関東甲信越では、東京、千葉、埼玉で午後遅くから雨の予報も出ていますが、午前中までは曇り空ながら時々薄日が差して、まずまずの天気となりました。あんな強雨はもうこりごりです。好天の日曜日に大いに感謝しましょう。大部分の勤め人にとっては、日曜日は安息日です。キリスト教安息日とは意味の違いはありますが、ゆっくりと過ごせる一日ということでは、安息日というのにふさわしい日だと思います。

 

 

日曜日に何をするか

 

 

 すっきりと秋晴れとはいきませんが、豪雨にならずに薄曇りの天気で、ほっとしました。例年、この時期の日曜日には、朝から良い天気に恵まれていたならば、どこかの行楽地へ出向くも良し、ショッピングを楽しむのも良し、友人とお茶でも飲むも良し、とリラックスモード全開の一日となっていたことでしょう。

 

 

 お出かけをしなくても、朝をゆっくりと過ごすためにブランチを楽しみ、食後にはお好みの豆を挽いて、サイフォンで挽き立てのコーヒーを。カップ選びも楽しみのひとつで、益子焼の作家モノを選んで少し濃いめのコーヒーを楽しむのもいいですね。日曜日の午後らしい過ごし方といえそうです。日曜日をゆったりと過ごすことで、頭を一度リセットしておくこと。明日のことは、まだ考えないようにしましょう。まずは時間がゆっくりと過ぎゆくのに身を任せて、頭の中を空っぽにするのです。これが、日曜日の重要な役割ともいえます。

 

 

 うつの方にとって、一番辛いのが月曜日の朝です。そのため日曜日の午後ともなると、翌日のことが頭をよぎり、少しずつ落ち着かない気分になります。気持ちが落ち込んでいき、どんよりしてしまいます。こうした気分のままで翌日の月曜日を迎えると、気持ちがどこまでも沈み込み、体まで動きが悪くなってしまうこともあります。では、そうならないようにするには、どうすればよいのでしょうか。

 

 

思い切りリフレッシュする

 

 

 大事なことは、完全に気分転換を図ることです。それが出来るか否かによって、月曜の朝がまったく違ってきます。いざ気分転換しようと思っても、なかなか難しいものです。というのは、日曜日の午後になるとそろそろ憂鬱な気分が心に入り込んでくるからです。あのうつ気分を寄せ付けないようにするには、日曜日の午後は一切、時計を見ないようにするのも効果的です。時計とにらめっこしながら過ごす日曜日ほどつまらないことはありません。せっかくの日曜日です。台無しにしてしまってはあまりにもったいない。

 

 

 土曜日は何でもできそうな気がするものです。趣味の世界に没頭するのもいいですし、どこかに出かけていくのも楽しい。何をしてもそこそこ楽しく過ごせるのは土曜日の有難いところです。でも日曜日はまだ週末の続きには違いありませんが、土曜日ほど心が浮き立つことはありません。むしろ午後にはすっかり週末気分は失せてしまい、翌日のことばかりを考えて、どんどんうつな気分に変わっていきます。だからこそ、ちょっとずるをして、日曜日の午後はまだ一日先のことのようなふりをするのです。つまり、まだ土曜日だと脳を信じ込ませてしまうのです。

 

 

 それには、時計など気にしてはいけません。大体、時間を刻み続ける時計など、この世になければいいのに、と私などは思ってしまいます。平安時代の有名な歌人在原業平の代表歌に、世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし というのがありますが、私なら、「たえて桜の」の代わりに「たえて時計の」にして、「春の心は のどけからまし」を「日曜午後は のどけからまし」としたいところです。

 

 

週末はフル稼働する

 

 

 では、どうすれば日曜日を土曜日と脳に勘違いさせられるのか。いろいろな方法があります。要するに、土曜日と同じように過ごせばいいのです。たとえば、お出かけするとか、映画を観るとか。何でもいいのです。土曜日は一日、たっぷりと楽しめますよね。そのつもりで日曜日も過ごすのです。日曜日は翌日の仕事のことを考えて、なるべく体や頭を休めた方がいいなんて、一体、誰が決めたのでしょうか。そんなことをしたら、逆効果ですよ。日曜日は十分に心身ともにリラックスすることこそ、最大のリフレッシュになるはずです。

 

 

 週末に好きなことをしてフル稼働すれば、うつ気分など入り込む余地はありません。そうして過ごした週末が本当に終わる頃、つまり入浴を済ませてあとは寝るだけの時間帯になると、もう二日分の心地よい疲れにより、何も余計なことを考えずにぐっすりと眠れることでしょう。時計など見なくても、眠くなったら眠れば良いのです。たっぷりと週末にリフレッシュできていれば、月曜日は怖くありません。