明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

うつの方に意外なお勧め⁉「ゆるい生活」で癒されましょう

 秋うつや気象病にかかりやすいこの時期には、日常生活には細心の注意が必要です。秋うつの予防法については、すでにこのブログでもご紹介しました。規則正しい生活のリズムを保つことや食事に対する注意など、どちらかというとストイックな生活態度をお勧めしました。

 

 

 でもいつもストイックな生活ばかりでは窮屈ですよね。たまには息抜きの一つもしたくなるのが人情というものです。そこで、これまでお勧めしてきた方法とは正反対なやり方についてお話しようと思います。

 

 

「ゆるい生活」の癒し

 

 

 秋の深まりとともに体が季節に馴染むようになった頃に、お勧めするのは「ゆるい生活」です。たまにゆるい日常を送ると心にゆとりが生まれます。ゆるい生活で癒し効果を実感してみましょう。

 

 

 早寝早起きの習慣がしっかり身についていれば、早起きしてさっそく体を動かすことも苦にはなりません。でも休日の一日くらいはあえて朝寝をしてみるのもいいものです。いつもの起床時間に目覚まし時計をセットするのを忘れたふりをすればよいのです。

 

 

 それでも大概の方は起床時間になると自然に目が覚めるものです。でも時計をセットし忘れたことにすれば、ベッドから飛び起きなくても、まあ仕方がないかなと納得します。朝寝したことに対する罪悪感を抱かずに済むわけです。時計のせいにしちゃえばいいのです。

 

 

 普段よりも遅く起きた朝は、ゆっくりと時間が過ぎていきます。荒井由実の『12月の雨』に、遅く起きた朝はまだベッドの中で半分眠りたいという歌詞がありますが、確かに朝寝して起きると気怠くて、いつまでもぐずぐずしていたい気持ちになります。でもたまにはそんな休日の午前中もいいじゃないですか。

 

 

 ゆっくりと起きだして、パジャマのまま、気怠い気分のままトーストにマーマレードを塗り付けるだけの簡単な朝食を済ませます。ベーコンとフライドエッグとトーストにちょっと凝ったサラダを足して、サイフォンで淹れたコーヒーをいただくというのも楽しい。ブランチを楽しめるのも朝寝の”特権”かもしれません。これだけで心に余裕が生まれます。ウィークデイの朝とはまったく違った、休日の朝の過ごし方としても最高です。

 

 

三つの禁を破る

 

 

 次に”禁を破る”のは、食事です。いつもはカロリーを気にしながら、ヘルシーなメニューを心掛けるのに、たまにはダイエットのことは忘れて、好きなものを好きなだけ食べてみようではありませんか。あまりお勧めはしませんが、私も一度、ダイエット中にどうしてもフライドチキンが食べたくて我慢できなくなり、わざわざタクシーを飛ばしてケンタッキーフライドチキンの店に行って、いきなりレギュラーチキンを一人で6ピースも平らげたことがあります。

 

 

 もちろん、あとで食べ過ぎでひどい胸やけに悩まされたのは当然の報いですが、スカッとした気分でした。その後にはまたさらに厳しくダイエットをせざるをえなくなりましたけれど、どこかいたずらっ子のような痛快な気分を味わったものです。相田みつをではありませんが、ダイエット中にフライドチキンを食べてもいいじゃない、にんげんだもの

 

 

 ダイエットをすると必ず死ぬほど食べたくなるのが、スイーツです。私はベルギーチョコレートが大好物で、時々、ベルギー王室御用達で知られるレオニダスの詰め合わせチョコレートを買います。酒飲みの上に甘党とくれば、私の体型がどのようなものか大体想像がつくでしょうね。ダイエットの大敵といえばチョコレートやケーキなどのスイーツですが、何しろ大好きなチョコレートを絶つことは死ぬほどつらいので、つい禁を破ってしまうのです。でも罪悪感を抱きながら、口にするチョコレートの何ともいえない甘美な味。堪りませんね。

 

 

 その次に必ずやってしまうのが、三つ目の”禁”である、アルコールです。喘息になりやすい秋口にはなるべくアルコール類は控えるようにしていますが、秋が深まり冬に向かう頃には、鍋料理と一緒に日本酒を楽しみたくなります。たまにはちょっとくらい大丈夫と自分に言い訳しながら飲むお酒はまたうまいものです。はしご酒をするよりは自宅でお酒を飲むくらいは大目に見てあげましょう。誰に?。もちろん自分に対してですよ。たまには自分を甘やかしてもいいではありませんか。にんげんだもの

 

 

小原庄助」さん!

 

 

 朝寝、スイーツ解禁、飲酒と三つの禁を破りましたが、あとひとつ、朝湯が大好きならば、あなたは立派な小原庄助さんです。でもまあ、許してあげましょう。いつもストイックな生活ばかりでは辛すぎます。たまには「ゆるい生活」を満喫する日を作ることで、気分転換にもなります。うつの方には、意外に感じられるかもしれませんが、「ゆるい生活」の癒しを実感することも悪くありません。ただし、どこかで歯止めをかけることをお忘れなく。約束してくださいね。