明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「ステイ・ホーム」連休明けをスムーズに迎えるためにやるべきこととは?

 感染拡大を防止するために「ステイ・ホーム」が有効なことは理解しています。不要不急の外出を控えて他人との接触を8割削減すること。それには、どこへの出かけず、誰とも会わないでひたすら自宅に籠る「ステイ・ホーム」が重要なことも。

 

 

「ステイ・ホーム」疲れ

 

 

 昨年までのゴールデンウィークはどのように過ごしていたでしょうか。何だか遠い昔のことのように感じます。一年のうち最も気候の良いこの時期には、旅行したり、スポーツに勤しんだり、友人、知人と食事を楽しんだりと、楽しいことが山盛りでした。

 

 

 「コロナ禍」で状況は一変して、どこへも出かけず、友達にも会えずに自宅でじっとしているだけです。アウトドア派はもとより、インドア派も約一週間前後のまとまった休みが取れる黄金週間は、日常から離れてこそ楽しみが生まれるものです。

 

 

 「ステイ・ホーム」すること。確かに何もしないわけですから、休み明けにはレジャーの疲れがどっと現れて、日常の業務に戻るのが大変ということは起こりえません。でも、私たちはもうすっかり疲れ切ってしまいました。何もしないのに、です。「ステイ・ホーム」は身体的な疲労こそないけれども、内面的に相当疲弊するのです。

 ゴールデンウィークも残すところ一日となりました。休み明けには、果たして通常の状態に戻れるでしょうか。

 

 

 日頃、何かと多忙な日々を送る会社員が運よく休暇が取れて、まず考えるのは、日頃の疲れを取りたいということです。むろん、20代、30代の元気いっぱいの若い世代は、オフになった途端に、海へ山へ、あるいは海外へ飛び出すのでしょうけれども、私のような50代の”疲れたおじさん”族は、やはり休みの日には少し朝寝をして、のんびりとブランチでもとりながら、音楽を聴いたり、読書したりしながら、まず体の疲労を取ることを優先させます。

 

 

 その意味では、「ステイ・ホーム」は大いに歓迎したいところですが、どうやらそうではなさそうです。むしろ「何もしないでただ自宅に缶詰になること」が苦痛になるのです。「ステイ・ホーム」はどの世代にとっても、疲弊し消耗してしまいます。

 

 

1日だけ「浸る」こと

 

 

 ましてや連休明けの出社が非常に苦痛に感じる「うつ」の方々にとっては、今年のゴールデンウィークに「趣味の世界に浸る」こともなく、ただ為す術もなく茫然としていたとしたら、やや深刻なことになります。オンとオフを切り替えられないままに、連休明けの仕事始めの日を迎えるのはかなり危険です。でも休みはあと1日あります。黄金週間の最後の一日を大事にしましょう。

 

 

 以前にこのブログでお話したことがありますが、うつの方がとくに注意すべきは、仕事が始まる最初の日です。土日の休みのあとの月曜日には注意が必要です。月曜日を無事に乗り切るために大事なことは、日曜日をいかに上手に過ごすかです。といっても、特段、難しいことはありません。ただ一つのことに留意すれば、スムーズに休み明けを迎えることが出来るのです。

 

 

 日曜日を日曜日だと思わないこと。これだけです。週末の最初の日にあたる土曜日には、休みに入ったという実感がわいて、心が軽くなるものです。ところが、その翌日の日曜日ともなると、もう頭の中は仕事始めの月曜日のことでいっぱいになり、切迫した気持ちになります。日曜日のもやもやした嫌な気持ちを払いのけるには、日曜日のことを忘れるのが一番です。つまり、土曜日が二日間あると思い込めば良いのです。

 

 

 それには、まず日曜日には時計を一切、気にしないことです。朝起きたら、今日は土曜日だと自分に言い聞かせます。それから、土曜日と同じように時間を気にせずに、好きなことに思い切り没頭するのです。明日から仕事だから、体を休めておこうなどと考えてはいけません。そんなことは一切気にせずに、好きなことを気が済むまでやることです。

 翌日に備えて早寝しようなどとは思わず、眠くなるまで起きていればいいのです。仕事始め月曜日も頭の中で火曜日だと思うようにしましょう。月曜日はつらく感じるけれども、火曜日ならばそれほどでもないはずです。

 

 

 これと同じことがゴールデンウィーク明けの7日(木)にも適用できます。連休中の「外出自粛」で十分に気分転換が図れなかったとしても、昨日までのことはもう忘れましょう。大事なのは、今日一日なのです。連休最後の6日をいつもの土曜日だと思い込むことです。時計は見ないことも忘れずに。時間を気にせずに、この日一日はいつもの週末最初の土曜日のように過ごせばよいのです。

 

 

 「ステイ・ホーム」で思い通りに外出もままならないのならば、それはそれで構いません。自宅で映画を観ましょう。一日中、小説の世界にどっぷり浸りましょう。何かに「浸る」ことが重要です。何でもいいのです。時間を忘れてその世界に浸ることが出来れば、大成功です。

 

 

 実は、ちょっとだけ「ステイ・ホーム」の禁を破って、食材の買い出しついでに、営業している大型書店に行きました。アマゾンで品切れとなっていた、三島由紀夫の長編小説がどうしても欲しくなって、書店ではソーシャル・ディスタンスを十分に意識して、目的の小説を購入したのです。嬉しいなぁ!これで日がな一日、読書三昧できます。読書に「浸る」ことが出来れば、連休明けはきっとすんなりとスタートできると思います。