明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

今週を無事に乗り越えた方は自分を褒めてあげましょう!

 仕事始めからやっと一週間が経ちました。今週末から三連休となる方もいらっしゃることでしょう。月曜日から週末まで、よくぞやり抜きました。

 とくにうつの方は、タフな毎日を必死に乗り越えてきたはずです。ご自分を思い切り褒めていいのです。この際、自分自身にご褒美をあげましょう。

 

 

自分自身への「ご褒美」を

 

 

  92年のバルセロナ五輪で、マラソン有森裕子選手が見事に銅メダルを獲得した時、彼女が語った有名なセリフがあります。

「初めて自分で自分を褒めたいと思います」

 金メダルではなく銅メダルだったことへの悔しさも少し滲ませながらも、すべてを出し切った、悔いの残るレースにはしたくなかったと語り、最後にこの名セリフを発したのです。

 なかなか含蓄のあるセリフですね。オリンピックに出場してメダルを獲得するまでの長く苦しい道のりに思いを馳せ、これまでのマラソン人生に一片の悔いもないという気持ちがこの言葉には込められています。

 なかなか、これほどのセリフは言える人はいません。有森選手の魂の叫びを聞いた気がします。

 

 

 でも今日は、昨年のラグビーW杯で大活躍した日本代表のラガーマンたちでもなく、この辛かった一週間を見事に切り抜けたあなたには、あの名セリフを語る資格は十分にあると思うのです。

 この一週間であなたはご自分では気づかないうちに、心が一段と強くなったに違いありません。今のあなたは以前とは違います。もう月曜日を怖がるあなたではないのです。自信を持ちましょう。

 

 

 あなたが獲得した「メダル」に対して、敬意を表するべきです。それには、有森のように、自分で自分を褒めてあげるのもいいのですが、何か具体的に「ご褒美」を考えてみては如何でしょうか。

 

 

 さて、どのような「ご褒美」を用意しましょうか。あなたはどんなご褒美が欲しいですか?豪華客船に乗って世界一周?でも如何せん、かなり高くつく上、二泊三日では到底無理です。他のことにしましょう。

 

 

 連休中に小旅行を楽しむのもいいでしょう。JR東日本では「大人の休日」チケットを販売していて、冬の東北や北海道へ電車の旅行を盛んに勧めています。これも良さそうですね。

 

 

 クルマで長野方面にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しみに行くと言うのも、楽しそうです。今年は雪不足だそうですが、雪などは一日でたっぷりと降り積もるもの。十分に積雪のあるスキー場はいくらでもありますから、ご安心を。

 

 

 スポーツはあまり得意ではないという方は、温泉がお勧めです。雪を眺めながら、露天風呂に浸かり、雪見酒をちびりちびりやるなんていうのはどうでしょう。呑兵衛ならば夢心地の気分になれるはずです。

 

 

 もっとも酒さえあれば、この世は楽しいという方も中にはいらっしゃいます。そういう方はわざわざ遠い雪の温泉地まで行かずとも、近場の居酒屋で好きなだけ酒を飲みましょう。手軽ですが、すぐに実現できるし、楽しそうですね。

 

 

 アウトドアではなく、もっぱらインドアの趣味に興じるというのもお勧めです。個人的には、わざわざ寒い思いをして出かけるよりも、自宅に籠って趣味の世界に浸るのがいいですね。たとえば、アナログレコードを楽しむとか、古いジャズのCDを一日中、聴きまくるというのはどうでしょう。

 

 

「自由時間」を持ちましょう!

 

 

 アウトドア派もインドア派も自分へのご褒美にするためには、連休中に「自由時間」を過ごせるように、ご家族の方にあらかじめ許可を得た方がいいでしょう。連休中のすべてとはいかずとも、一日だけや半日だけの「自由時間」を設けるのです。さあ、あとは好きな音楽を大いに楽しみましょう。好きな映画を観るのもいいですね。

 

 

 一人の時間を持つことも大切だと思います。家族と一緒に楽しい時間を共有することも大事ですが、たまには一人時間を楽しむのもいいものです。ご家族にはその間は、ショッピングなりお友達との会食などに行ってもらい、あなたは一人になるのです。あとは好きなように過ごすだけです。「自由時間」ほど贅沢なご褒美はないかもしれません。

 

 

 お一人の自由時間をどう過ごすかは、あなた次第です。リヒテルの52枚組ボックスセットを片っ端から聞き倒すのもいいでしょう。誰にも遠慮する必要はないのです。聴きたいレコードを片っ端からターンテーブルに載せるのも良し。静かに読書タイムを楽しむも良し。

 

 

 一人遊びほど自由気ままで楽なものはありません。遊びというと、どうしても友人知人とつるむ癖をお持ちの方も多いかと思いますが、たまにはお一人様を楽しまれては如何ですか。慣れてくるとこれほど贅沢な時間の使い方はない、ということに気付くことでしょう。

 

 

 ご自分への「ご褒美」ですから、お好きなようにされていいのです。でももしも特に思いつかなかったのならば、是非一度、一人遊びをしてみてください。誰に気兼ねすることなく、過ごせる時間はそう持てるものではありません。「ご褒美」にはもってこいです。

 

 

 この一週間、タフな時間を過ごした後には、週末には思い切り「オフ」の過ごし方を追求してみましょう。休日は疲れて寝てばかりでは、もったいない。寝るのはウィークデイでも十分です。「オフ」をがっちりとご自分のものに出来れば、週末が明けてまた新たに一週間が始まる頃には、自然と気持ちのスイッチが「オン」に切り替わるはずです。

 さあ、これから何をしましょうか!