明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

タフな連休明けを無事乗り越えた「ご褒美」

 あっと言う間に三連休は過ぎてしまい、気が付けばまた仕事が始まりました。うつの方には、連休明けはなかなか辛かったに違いありません。タフな連休明けの一日を無事に乗り越えられた方々に拍手を送りたい。そんな気持ちです。今日一日を何とか切り抜ければ、あとは三日間辛抱すればまた週末がやってきます。もちろん、サービス業や医療・福祉関連のお仕事に従事されている方々は、連休中に”タフ”な日々を送られたことでしょう。本当にご苦労様でした。

 

 

「ご褒美」を!

 

 

 タフな一日を過ごされた方々には、ご褒美があってしかるべきです。でも勤め先ではそんな従業員への慰労の言葉などあるはずもなく、当たり前のように休み中に溜まった仕事を押し付けてきます。ただでさえ辛いところにそれはないですよね。でもそれがサラリーマンの辛いところです。寅さんの口癖のように「渡世人のつらいところよ」でなくても、サラリーマンは日々、ハードワークに耐え忍んでいるのです。

 

 

 一日の仕事を終えてへとへとになって帰宅したときに、お子さんのいらっしゃる方なら一言、「お父さん、お仕事お疲れ様でした」があれば、また明日から頑張ろうという気持ちになれます。世のお父さん族はとかく家庭内では疎んじられる傾向があるように思います。昭和の映画には、お父さんが会社から帰宅すると、玄関に奥さんやお子さんがお出迎えするシーンがありました。でも時代は変わり、平成から令和になり、もうそんな懐かしい会話は聞かれなくなりました。

 

 

 昭和やそれ以前の日本の社会には、世帯主たる父親の権威は絶大でした。が、いつしか家庭内における父親の存在感は希薄になっていき、昭和の終わりころには、「亭主元気で留守がいい」などというジョークが流行るようになりました。冗談じゃありませんよ。お父さんは家族を養うために身を粉にして働いているではありませんか。逆に、父親・亭主の権威が低下するのと同時に母親・奥様の権威は上がっていったのです。奥様からこんな苦情が聞かされたことはありませんか。

 

「あなたは会社に行けばそれで済むけれども、私は家庭の中で家事に子育てにひとりで奮闘しているのよ。少しはうちのことも手伝っていただかなくては困るわ!」

 

 ごもっともです。確かに主婦業はなかなか大変です。それは十分に理解しているつもりです。しかも昨今ではお子さんの”お受験”だの何だのとさらにご多忙のご様子。お手伝いしたい気持ちはやまやまです。でもそう思っていても、世の亭主族は実行に移せないものなのです。

 

 

 今や多くの会社では60歳定年から65歳に年齢を引き上げようとしています。すでに定年年齢の見直しが行われ、60歳で一度退職させた後に再雇用するという、何ともインチキ臭い仕組みが出来つつあります。要するに、再雇用すれば大幅に給料を引き下げることが出来るからに他なりません。実にズルいやり方です。

 

 

 政府は政府で、社会保障制度の見直しという大義名分のもと、いつの間にやら年金の受給年齢を65歳へ引き上げたのです。今後、さらに受給年齢の引き上げを図るつもりです。我々サラリーマンに死ぬまで働き続けろというわけです。

 

 

 年金の受給年齢が65歳からになったうえ、今後、年金だけでは老後の生活は成り立たないと言われています。ひと頃、問題になった老後の生活を支えるためには一人2000万円の貯金が必要との試算が報じられ、論議を呼びました。2000万円という金額に仰天した私たちを宥めようとして、その後、2000万円問題はいつのまにか立ち消えとなりました。いつでも政府は真面目な納税者をごまかそうとするのです。まったくひどい話ですね。

 

 

 2000万円問題が話題になる前から、若い世帯を中心に共働きの比率が年々、高くなっています。共働き世帯では、奥様が専業主婦ではなく、仕事を持ちそこから収入を得ているので、昭和の亭主関白のように、家庭内のことには無頓着でいられるはずもありません。夫婦で働き、家事や子育てについてもお互いの分担を決めるのが当たり前になりました。ますますお父さん族の家庭内での地位は低くなる一方です。これでは、父親の権威云々を今さら言い出すわけにはいきません。

 

 

「唐揚げ」が一番

 

 

 それでも、連休明けのタフな一日を終えて、帰宅した後には、少しはほっとしたいと思うものです。とくにうつの方にとっては、連休明けほどつらい日はありません。それでも何とか今日一日を乗り越えてきたのです。少しは誉めてあげても罰は当たらないでしょう。

 

 

 奥様も大変でしょうけれども、たまには亭主の働きぶりを褒めてあげてください。お父さんは会社で絞られ、へとへとになって帰ってきたのです。何か「ご褒美」を考えてあげてください。ささやかなことで構いません。お父さんの喜びそうなものは何でしょうか?燗酒を一本付けてあげるというのもいいですね。もっとも言われなくても、勝手にご自分で焼酎のお湯割りを楽しまれている方も多いでしょうけれども。

 

 

 食いしん坊だからかもしれませんが、私ならば一番のご褒美は妻の手料理ですね。好きな食べ物があればご機嫌になれます。私の場合、「ご褒美」は鳥の唐揚げです。大抵、太っちょはこの手の揚げ物が大好物です。もう五十代の半ばなのに、いまだに子供の頃から不動のナンバーワンは唐揚げなのです。そういえば、私の好物はほとんど子供時代から変わりません。精神年齢が低いのかもしれませんね。しゅん…。

 

 

 でもいいじゃないですか。好物は好物なのですから。皆さんは「ご褒美」料理には何がお好みですか。寿司、すき焼き、てんぷら。本当はハンバーグが一番だったりしませんか。