明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

うつの方には辛い「寒い週末」を快適に過ごしましょう!

 都心でもいよいよ厳冬期に突入しました。最低気温がひと桁台まで下がる、真冬の寒さです。週末は朝から小雨がぱらつくあいにくの天気になりそうです。うつの方にとって、冬の寒さに心身ともに凍えてしまいそうです。そんなことを言うと、北国にお住まいの方々に大げさだと笑われるかもしれません。でも本当に笑い事ではないのです。寒さに手足がかじかむように、うつの方々は心までかじかんでしまうからです。寒い週末を快適に過ごすためにはどうすればよいのか。考えてみましょう。

 

 

スキー愛好家の過ごし方

 

 

 冬が大好きという方も少なからずいらっしゃいます。そうした方はウィンタースポーツの愛好者に多いようです。実際に、私の周りにもスキーの愛好家がいて、彼の家族は皆、冬を心待ちにしています。そしてついに待ちに待ったスキーシーズンの到来です。さっそく今週末にはスキー場開きとなる志賀高原へ一家ともども馳せ参じるそうです。

 

 

 そんな風に冬の寒さなどものともせずに、アクティブに屋外でスキーなどのウィンタースポーツを満喫できる方のことを羨ましくも思います。でも、一緒にスキーに行きませんか?と誘われても、とても心苦しいのですが、お断りするほかありません。寒さが大嫌いな私などが一緒では、きっと楽しめなくなってしまうに違いありません。遠慮するのが無難でしょう。

 

 

 かく言う私も学生時代には、友人たちと一緒にすし詰め状態のクルマを夜通し運転して、ちょっと仮眠を取った後に、さっそくスキーを楽しんだものです。とはいえ、私はもともとスポーツ音痴でスキーもへたくそです。それでも友人たちと長距離ドライブをして、スキー場で体を動かすことは少しも苦ではありませんでした。まさに青春の楽しいひとコマですね。女の子も一緒でしたから、スキーの腕前はからきしのくせして一丁前にウェアだけは最新のものを購入して、スキー板は友人のお古を使っていました。そんな若かりし頃のことを懐かしく思い出します。

 

 

 スキーが本当に好きならば、年齢など関係ないはずです。プロスキーヤー三浦雄一郎さんのように80歳を過ぎてもエベレスト登山に挑戦する方もいらっしゃるわけですから、50代の私だってエベレストではなくても、国内でスキーを楽しむことは可能なはず。でももう出来ません。体力の問題もありますが、やはり精神的に弱気になってしまうのです。冬の寒さはうつの方々にとっては、スキーを楽しむどころではないのが正直なところです。真冬の寒さで心まで凍えてしまいそうなのです。

 

 

 東北や上越、北海道などの北の国では、もうとっくに冬本番を迎えています。今年の冬はとりわけ降雪が多いとの予報もあります。凍結した路面は滑りやすいですし、雪かきは大仕事です。厳しい冬があればこそ、春の訪れがひときわ待ち遠しく感じられるはず。都会では、せいぜい空っ風にコートの襟を立てるくらいで済むのですから、楽なものです。それでもやっぱり冬はなかなか手ごわい。スキーが好きになれるだけの精神的な余裕が生まれればいいのにと、何度思ったことでしょう。

 

 

寒さを快適に過ごす

 

 

 さて週末に関東地方に到来する寒波に、皆さんはどう過ごされますか。ダウンを着て、手袋をはめブーツを履きましょうか。それもいいでしょう。でももっと良い方法があります。朝から冷たい雨が降りしきるような日には、あえてどこにも出かけないことです。出かけるならば、車にしましょう。そしてさっさと屋内パーキングに駐車して、暖房の利いた建物の中で過ごすのです。

 

 

 お歳暮がまだならば、ちょうど良い機会です。車での移動ならば、それほど厚着をしなくても済むます。デパートなどでは暖房が強すぎるから、コートも必要ないくらいです。お歳暮商戦真っ盛りですから、混雑するのは仕方がありませんが、北海道フェアやら何とかフェアを開催しているところもあります。一日、デパートで過ごせば、冬の寒さなど忘れてしまいますよ。

 

 

 もうひとつとっておきの過ごし方があります。これは大人限定ですが、寒い日だからこそ、十分に防寒対策をしたうえで、どこかの居酒屋やレストランで温かくても美味しい料理とアルコールを存分に味わうのです。寒い中を歩いていき、お目当ての店の暖簾をくぐると、そこには昔ながらの石油ストーブかもしれませんが、まるで南国のようにポカポカです。寒がりの客に少しでも早く温まってもらおうという店側の心遣いです。

 

 

 表が寒いからこそ、室内の暖かさが嬉しい。嬉しいので、ついつい燗酒などをいつもよりも多く飲んでしまいます。でも寒い中をわざわざ出てきたのですから、それくらいのご褒美があってもいいでしょう。へべれけになる前にすでに店内の暖かさで体内温度はかなり上昇しています。経験上、そういう日の酒はそれほど量を必要としないものです。ちょうど良い加減となったところで切り上げて、また寒い表に出て帰宅しなければならないのはちょっと億劫ですが、まあ楽しい酒を飲んだあとですから、それくらいは我慢できます。

 

 

 気持ちよく帰宅したら、室内が冷蔵庫のように凍える寒さだったというのでは、風邪をひいてしまいます。お勧めしたいのは、エアコンのタイマーをあらかじめ設定しておいて、帰宅する頃には部屋が適温に温まっている状態にすることです。アルコール効果で体が温まっているから、帰路で多少寒い思いをしても、暖かい室内に戻れば大丈夫です。これならば、寒い日の外出もさほど苦になりません。

 

 

 寒い週末だからこそ快適に過ごしましょう。家から一歩も出ないのもいいですし、車で移動してデパートなどでショッピングを楽しむのもいい。わざと寒い中を歩いて、行きつけの居酒屋で燗酒をやるのもいいでしょう。寒い日には寒い日なりに快適に過ごす方法を考えてみましょう。寒い日でも、大いに楽しもうではありませんか。週末にちょっと足を伸ばして、冬の温泉に浸かりにいくのも良いものです。マイカーでは雪道が不安という方は、ツアーに参加すればまさに楽ちんで快適に過ごせること間違いなしです。検討されてみてはいかがでしょうか。