明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

雨降りは「春の訪れ」を告げる使者かもしれません

 今年は例年にない暖冬です。毎年、必ず雪に閉ざされてしまう豪雪地帯でさえも雪がほとんど降り積もらない有様。多くのスキー場では、雪不足のために営業できないまま、シーズンが終わろうとしています。これでは、春スキーどころではありませんね。降雪が多ければ多いで生活に支障が出るし、今年のような雪不足にはスキー場や冬の観光地が成り立たなくなる。両極端ではなく、ちょうど良い具合に毎年、雪が降ってくれれば文句はないのですが、なかなかうまくいかないものですね。

 

 

雪のない冬

 

 

 今年の暖冬は異常気象としかいいようがありません。福岡県では観測史上例を見ない降雪なしの冬になるかもしれないとの予報もありましたが、ほんのわずかですが雪が降ったようです。それもわずかに30分ほどの淡雪。これではとても降雪があったとはいえませんよね。

 

 

 四季それぞれの季節感を楽しめる日本では、そうした気候そのものが日本らしさでもあります。タイやインドネシアなど東南アジアからの観光客にとっては、日本の冬景色は実に魅力的なのです。例年ならば、北陸や東北、北海道などの冬景色を楽しむために来日する観光客の方々は、雪の降り積もった景色に大喜びして、雪に手を触れてその冷たさに驚き、口に含んでは大喜びされていました。もしも今年の冬に雪目当てで来日した観光客がいらしたら、きっと大いに落胆したことでしょう。雪不足は冬の観光産業には大きな痛手となりました。

 

 

 東京地方では、真冬とはいえ雪が降り積もる日はそう多くはありませんが、それでも大寒を迎える頃には、南岸低気圧の接近により時に大雪に見舞われることがあります。東北や北海道にお住いの方からすれば、積雪がわずか数センチでも凍結した道路で立ち往生する車や、横滑りして身動きの取れなくなった車が続出することに、何を大げさなと半ば呆れられているかもしれません。雪道に慣れているドライバーならば、スタッドレスタイヤを装着した上で、急発進、急ブレーキに気を付けて慎重に運転する技術を心得ています。でもたまにしか積雪のない都会では、ひとたび雪が積もり出すともう交通は麻痺状態に陥ってしまうのです。

 

 

 人間、一度痛い目にあうと次からは気を付けるものです。雪道や凍結した道路で難渋したことのあるドライバーは、年に数回あるかないかの積雪に備えて早めにスノータイヤに履き替えるようになります。でも今年のように降雪がほとんどない冬にひとたび”甘え”てしまうと、来年が恐いですね。ともかくあの年の冬は異常だったね、と来年の今頃には思えるようになってほしいものです。いくら温室効果だ何だと言っても、こんなに急に異常な暖冬が毎年続くようになったら、大変なことになります。そうならないように、お天道さまにはよ~くお祈りしておきましょうね。

 

 

雨は「春の訪れ」の使者

 

 

 東京地方では今週末、天気が崩れて雨模様の予報です。霙でも雪でもなく、正真正銘の雨です。しかも今回の雨は春の訪れを知らせる「使者」のようです。まだ春分の日はひと月以上も先だというのに、です。朝晩こそは多少冷えるものの、それでも最低気温は6,7度ほどで最高気温は何と19度とのことです。本来ならば一年で最も寒い時期の時期に、初春のような陽気です。まったく暖冬にもほどがありますよね。

 

 

 雨降りといっても氷雨ではなく、春の雨です。これからは、ひと雨ごとに春が近づきます。雨降りは「春の訪れ」なのです。冗談じゃない!まだまだ冬らしい天気が続くはずだと思われるかもしれません。いえいえ、どうやら本当に「春の使者」がやってきたようです。まあ、暖冬は暖冬なのですからもう「冬らしい陽気になってくれ!」と願い続けていては、空しくなるばかり。気持ちを切り替えましょう。

 

 

 さあ、春ですよ。ひと雨あれば一歩、また一歩と、季節は冬から春へと方向転換し始めます。冬来たりなば春遠からじ、とはよく言ったものです。寒いのが苦手な人は私も含めて少なからずいらっしゃいます。「木枯らしのビル街、体に気を付けてね」という、郷里に残した恋人からの手紙を受け取った方も、受け取らなかった方も、もう冬は終わりです。これからは春、まっしぐらです。

 

 

 雪解けという言葉には、難渋していた問題が解決していくというプラス思考があります。雪解け、大いに結構ではありませんか。もっとも今年はスキー場にすらまともに雪は降りませんでしたが。それはともかく、雪解けの時期を迎えて、物事が動き始めるのです。木枯らしに襟を立てて縮こまって歩くしかなかった方々も、春の雨ならば少しくらい濡れても平気でしょう。寒さに丸まった背中をまっすぐに伸ばして、胸を張って歩こうではありませんか。

 

 

 春の予感に何だか心がわくわくしませんか。暦の上での春はまだひと月先であっても、春の訪れを告げる雨が私たちに、もうすぐそこまで来ていますよ、あと少しの辛抱ですよ、と語りかけるようです。雨が楽しいなんて、ちょっと変かもしれませんが、まあいいではありませんか。思わず、こんな鼻歌を歌いたくなります。

 ピチピチ チャプチャプ ランランラン♡♡♡