明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「うるう年」は損ですか?それとも得ですか?

 2020年2月29日はうるう年により4年に一度しかない一日となります。今年は東京オリンピックパラリンピック開催という記念すべき年です。もっとも五輪の開催は4年に一度ですから、大体、うるう年に当たるわけですが、それでも今年は特別なうるう年となりそうです。

 

 

特別な「うるう年」

 

 

 うるう秒というのもありますが、たった一秒ではあまり特別感はないかもしれません。また必ず4年に一度というのでもなく、2100年はうるう年から外れるそうです。まあともかく、今年のうるう年、あなたはどう過ごされますか。

 

 

 29日は土曜日です。もし普段の暦なら3月20日春分の日は木曜日に当たります。うるう年のために、一日ずれて金曜日が休みになり土曜休みの方々は3連休の恩恵に与かれるわけです。うるう年に感謝してもいいかもしれません。

 

 

 一年は365日が普通なのに、4年に一度1日増えて366日になります。私を含めて会社員の皆さんにとっては、2月に1日多く出勤しなければならないうるう年は、何だか”損”した気持ちになりませんか。今年は29日が土曜日なので、出社日に関しては普段の年と変わりませんが、4年後の29日はウィークデイになりますから、やはり出社日が1日増えます。勤め人にとってはあまり有難みが感じられないかもしれません。

 

 

 現在の1年365日とする暦をグレゴリオ暦と言いますが、それ以前にはいわゆる旧暦を採用していました。ご存知の方も多いかと思われますが、旧暦は1年360日とし、1月から12月まですべての月は30日間とされました。新暦では、1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月の月は31日間というのは、いささか面倒には違いありません。

 

 

 小、中学生の頃には、夏休みの最終日である8月31日がもしも旧暦の30日だったら、宿題をこなす”残業時間”が決定的に不足してしまい、大変なことになっていたでしょう。いや、私は毎日きちんと宿題をこなしてきたぞと怒られそうですが、私を含めて結構、同じ思いの方は多かったはずですよ。胸に手をあてて考えてみてください。

 

 

 子供たちにとっては夏休みが1日だけとはいえ、多くなるのは喜ばしい限りでしょう。けれども、連日の熱帯夜続きで寝不足の上、満員電車で他人と好むと好まざるとにかかわらず接触せざるを得ない会社員には、ちっとも嬉しくはありません。旧暦の時代は良かった、昔は良かったと考えてしまうのは、年をとった証拠でしょうか。もっとも旧暦から現在の新暦に変わったのは、明治5年のことですから、今年148歳を迎える方ならばきっと、昔は良かったとしみじみと思われることでしょう。

 

 

 コンピューター時代の現在では、うるう年はまだしも、うるう秒などのイレギュラーなタイムスケジュールはプログラミングの関係上、なかなか厄介な存在のようです。確かに私たちでも今年がうるう年にあたることをあらかじめ、頭の片隅に置いておかないと、日程が狂ってしまう恐れがあります。コンピューターのような理詰めの機械にとっては、難関に違いありません。

 

 

 あのペッパー君もいかにも頭が固そうにみえるではありませんか。AIだ何だと言ってもちょっと会話するくらいでは、頭が柔らかいとはとても思えません。外観も機械っぽくて柔軟な感じはしませんよね。それはともかく、いまだにイレギュラーなスケジュールの時には、思わぬシステムエラーが出るやもしれず、エンジニアの方々は冷や冷やするそうです。

 

 

うるう年を口実にして

 

 

 1年365日、働きづめなのに、その上もう1日多く働けと言うのか!と憤慨される方もいらっしゃることでしょう。人間には休息が不可欠です。もしもまったく休暇もなくそれこそ一年中働きづめになったら、精神を病んでしまう危険性もあるのです。

 

 

 ひと昔前には、日本政府が海外移住者を募り、多くの日本人が国外に新天地を求めて、南米、中米などの諸国に移住していきました。明治元年に、非合法ながら数百名の日本人がハワイに移住したことが「移民元年」とされています。現在までに約380万人もの日本人が海外に移住して永住権を得ています。

 

 

 初期の頃の海外移住者は夢の新天地を求めて渡航したものの、その国で割り当てられた土地は密林や土地の痩せた農作地に適さないような劣悪なものも少なくなく、そこで筆舌に尽くせぬ苦労をされたのです。働けど働けど生活が楽にはならず、志半ばにして病死されたりするケースも少なくありませんでした。

 

 

 どこかの国の大型プランテーションで働く労働者たちには、休日も与えられず、最低限の生活を強いられました。安い労働力として働きづめにされて、病死する労働者が急増しました。そこで雇い主である農場経営者は彼らに何らかの楽しみを与えた方が良いだろうと考えました。そこで彼らに労働の合間に休息日を与えたところ、労働者たちは楽器を自作して歌い踊るというレジャーを楽しむようになりました。レジャーを与えられたことで、病死者が激減したといいます。

 

 

 人にはレジャーが不可欠なのです。移民の方々も日々の開墾作業がいち段落すると、収穫を祝う祭りや神事を行うようになりました。大地を司る神々に感謝の気持ちを表すという収穫祭などの祭りは日本人の”原点”の姿でもあります。

 

 

 少々話が逸れましたが、1日でも多く働くことが得なことなのか、それとも損なのか。余分に働かなければならない、うるう年は確かに労働時間が増えます。その意味では、「損」になります。でも見方を変えれば、1日多く働くことでその分、仕事が捗れば、どこか別の日に1日多く休暇を取ることも出来ます。これは「得」ではないでしょうか。前述のように、レジャーは人に不可欠なのですから、うるう年も通常の年もちゃんと休みを取ることが肝要です。

 

 

 うるう年で1日多く働くのですから、皆さん、必ず例年よりも多く休暇を取得しましょう。休暇を取るための良い口実が出来たと思えば、「得」になります。もっといえば、”祭り”に参加するためとか、東京マラソンに出場するためとか、マラソンの練習のためとか、何でも理由を付けて、とにかく有給休暇を目いっぱい取ろうではありませんか。

 

 

 東京五輪開催年の今年こそが、働きすぎから欧米並みの働き方へと変換を図るよい機会なのです。政府が働き方改革の推奨しているのですから、あとは私たち労働者が意識改革して、もう働きすぎるのは止めようではありませんか。「そうだ!そうだ!」という声が聞こえましたか?さっそく只今、タイムセール中の「一休」で宿の予約をしちゃいましょう!

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