明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「新型コロナウィルス」「インフルエンザ」の大流行は人類滅亡の前兆か?

 ひと頃、ゾンビ映画や謎の病原菌の恐怖を描いた映画が流行りましたが、実際に新型コロナウィルスの拡大に歯止めが掛からない現状を目の当たりにすると、そうした映画の世界観が現実化しつつあるように思えます。

 

 

 新型コロナウィルスの流行の行方については、WHOもまったく終息する目途は経っていないとの見解です。中世の欧州で大流行したペストや日本も含み世界中に蔓延したスペイン風邪など、人類は幾度もそうした病原菌との戦いを強いられてきた歴史があります。今回の新型肺炎についても、まだ名称がありませんが、そのうち「〇〇肺炎」などという病名がつくのでしょう。

 

 

 一方、アメリカでは今、インフルエンザが猛威を振るっています。死亡者はすでに1万人を超えたといいます。新型コロナウィルスにせよ、インフルエンザにせよ、大流行の兆しがある中、一体、このままでは人類は滅んでしまうのでしょうか。

 

 

「地球週末時計」

 

 

 地球週末時計というのがあります。核戦争などにより地球上の人類が絶滅するまでの時間を示すものですが、今回の新型肺炎やインフルエンザ、はたまたエボラ出血熱などの伝染病といった要因を加味するとより滅亡タイムである12時までの残り時間は短縮されるに違いありません。

 

 

 カルト宗教の中には、聖書の記述を歪曲して解釈し、世界の週末が近づいていると説いて、集団自殺した事件がありました。ジム。ジョーンズ率いる人民寺院が米国内にジョーンズタウンというコミューンを設け、そこで集団自決を図った有名な事件がありました。またヘヴンズ・ゲートというカルトはUFOを信仰し、ヘール・ボップ彗星の出現を機にやはり集団自殺を行いました。

 

 

 終末論の考え方は、キリスト教ユダヤ教イスラム教、仏教に至るまで様々な宗教にも存在する考え方です。五島勉著の『ノストラダムスの大予言』は、中世の占星術ノストラダムスが著した『予言集』を基に、1999年の7の付く月に人類が滅亡すると解釈して、物議を醸しました。そのお陰で同著は大ベストセラーとなりました。世紀末には何かが起きるという考え方も根強くあり、ノストラダムスの予言した時期とも一致するとして、話題になったのです。でも世紀末を過ぎても、我々は少なくとも生き残ったわけです。予言が外れて良かったですね。

 

 

 有史以前から人類は常に生命の危機に晒されてきました。恐竜時代にも、氷河期も何とか生き残り、現在に至るわけですが、地球上の生命を根こそぎ滅亡へと追いやる核兵器を有する、いわゆる核保有国がある以上、今も私たちは恐竜時代の人類同様に生命の危機に瀕していることには変わりはありません。

 

 

 新型肺炎の致死率は他の伝染病、たとえばエボラ出血熱に較べれば致死率はさほど高くはないようですが。それでも日本人の感染者が死亡する事例が出始めました。全米で大流行中のインフルエンザにしても重症化して命を落とす患者数は決して少なくありません。伝染病や未知のウィルスが次々と発生し、その都度、新しいワクチンを製造して何とか流行期を切り抜けてきたのです。でも、いつウィルスに抗するワクチンが出来ないような事態に陥るかは誰にも予測が付かないのです。

 

 

 病原菌以外にも、自然災害により死亡する人数も日本のみならず少なくありません。地球の温暖化により年々巨大化する台風が日本列島を直撃するようになりました。いつ起きても不思議はないとされる東海地方を襲う直下型地震の脅威もあります。人類が滅亡に追い込まれるカタストロフは、今にも起ころうとしているのです。

 

 

マスクも消毒液も買えず

 

 

 我々人類に残された時間は本当に、あの世界終末時計の針が示すとおりなのかもしれません。21世紀に突入する以前の1960年代末に、泥沼化するベトナム戦争が続く中、アメリカでは徴兵忌避した若者がヒッピーとなって全米の各地を放浪していました。やがてサンフランシスコ界隈に集結してそこでコミューンを形成し、彼らは戦争反対のスローガンとして「ラブ&ピース」を掲げたのです。

 

 

 当時の風俗を象徴する一大イベントに「ウッドストック」コンサートがあります。ジョーン・バエズやカントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュ、そしてジミ・ヘンドリックスアメリカ国家をまるで駁撃と逃げ惑う人々の叫び声の如くの強烈にノイジーなギターサウンドを轟かせたのです。

 

 

 ウッドストックには参加しませんでしたが、我らがローリング・ストーンズも傑作アルバム『レット・イット・ブリード』の一曲目に『ギミー・シェルター』という切迫感溢れる名曲を残しています。

 

 

 新型肺炎、インフルエンザの大流行は、ノストラダムスでなくてもどこか不吉な予感を感じさせるに十分です。もしかしたら、人類滅亡の前兆かもしれません。地球が滅びる前に、私たちはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

 1969年のウッドストックのような「ラブ&ピース」をスローガンに集結しても無駄でしょう。何故ならば、新型ウィルスが集まった観衆を媒介してさらに感染を拡大させることになりかねないからです。

 

 

 マスクを買おうと思っても、品薄状態です。入荷した途端に人々が残り少ないマスクを求めて、我先に奪い合うのです。あの情景こそ、”世紀末”ですね。吉幾三の歌ではありませんが、マスクもねぇ、消毒液もねぇでは、一体どうそればいいのでしょうか。

 もう明日から休みを取って、家に閉じこもるしかありません。人類が滅びる前に、心静かに音楽を聴くとか読書をして過ごすのが良さそうですね。