明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「七草粥」どころじゃない!「米国対イラン」戦争勃発の恐怖

 1月7日には「七草粥」をさっぱりといただきました。このところお正月の食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸はグロッキー気味でしたので、体に優しいお粥をとても滋味深く感じました。この日には、門松や注連縄などのお正月飾りを片付けるタイミングでもあります。

 

 

 一応、7日に正月は終了するという意味合いがあるようです。正確には、11日の鏡開きがお飾りを焚き上げる日ですから、まだ続きがあるにはありますが、まあ6日が仕事始めだったこともあり、7日がお正月の最後の日ということで構わないと思います。

 

 

飛び込んできた重大ニュース

 

 

 七草粥をのんびりといただいていると、突如、大変なニュースが飛び込んできました。先のトランプ大統領の鶴の一声で始まったイランへのミサイル攻撃に報復して、今度はイランがイラク国内にある米軍基地へ弾道ミサイルを10発撃ちこんだのです。

 トランプ氏は今のところ、イランの報復については何も発言していませんが、どうやらこの攻撃を機に、両国が本格的な戦争に発展することは避けられない情勢です。

 

 

 戦争の始まりです。日本から離れた中東の戦争だから、日本人や日本の国土が攻撃を受ける可能性はないだろうという見方もありますが、果たしてそうでしょうか。すでにイランは米国の同盟国へ”警告”を発し、同国の攻撃に加担すれば報復するという選択肢もあるとのこと。正月早々、世界情勢は一変したのです。正月の平和な気分は吹き飛ばされました。

 

 

 安倍首相は中東諸国への歴訪を何と素早く中止を決めたことでしょうか。アメリカの同盟関係を喧伝してきた安倍総理としては、ご自分の身に危険が及ぶかもしれないと考えたのかもしれません。だとしたら、日本は同盟国としての役割を放棄したも同然ではありませんか。こんな”弱腰”では、米国からもイランからも卑怯者呼ばわりされても仕方がありません。

 

 

 中東の石油に依存する日本は、これまでイランとも比較的良好な関係を築いてきました。イランと直接、対話できる立場にある日本が、今こそ対米戦争に発展しないように、イランの指導者とひざ詰め談判をすべき時です。ところが、総理は我が身の安全を優先して”敵前逃亡”したのです。このことは、我々日本人として実に恥ずべきことです。同時にトランプ大統領とのこれまでの”蜜月”関係にもひびが生じるに違いありません。

 

 

 もしも安倍首相が危険も省みずに、単身、当事者であるイランへ乗り込み、米国との報復合戦をやめるように説得出来れば、戦争は避けられるかもしれません。平和、平和と唱えるだけでは平和な世界にはなりません。安倍総理には、渦中に飛び込む勇気を以て、両国間の調整役を買って出るくらいの人物であってほしかった。結局、自分だけが助かればいいと考えるような器の小さい人物だったのですね。大いに失望しました。

 

 

「平和ボケ」の終焉

 

 

 戦争ですよ、みなさん。さあ、どうしますか?両国が本格的に戦争状態に入ると、同盟国である日本やその他の国々も皆、否が応でもこの戦争に巻き込まるのです。もうどこにも逃げ場はありません。

 

 

 以前ならば日本は「平和ボケ国家」と言われました。でも日本が中国や北朝鮮からミサイル攻撃されないのは、日本のバックにアメリカが控えているからに他なりません。アメリカの軍事力、言い換えれば「核の傘下」に入っているから、平和な社会でいられるのです。

 

 

 トランプ大統領ビジネスパーソンでもあるが故に、非常にシビアに相手を見定める人物です。表向きは仲良くしていても、いざ戦争となれば、そこで初めて日本が米国の同盟国か否かを見極める良いチャンスと彼は考えているかもしれません。そこに今回の安倍総理の弱腰ぶりを目の当たりにした、トランプ大統領はどのように日本のことを思ったのでしょうか。きっと失望を通り越して、激怒しているかもしれません。危うし、日米安保

 

 

 このブログで以前、ローリング・ストーンズの名盤『レット・イット・ブリード』のことを取り上げました。発売から今年で50年目に当たる節目に、ロック史に燦然と輝くアルバムの価値をあらためて感じました。そのアルバムの一曲目に『ギミーシェルター・』という曲があります。この曲の歌詞にこんな件があります。

 

「戦争だ、子供たちよ。たった一発で戦争だ

 たった一発で。そうさ、たった一発で」

 

 これはサビの部分で、繰り返しこの歌詞が出てくるのです。まったく、戦争前夜の米国対イランの緊迫状況にぴったりではありませんか。ストーンズがこの曲を吹き込んだ当時は、ベトナム戦争が泥沼化の一途を辿っていました。そして、それから50年後の今、『ギミー・シェルター』の世界観が再現されようとしているのです。

 

 

 もう一曲、戦争の恐怖を歌った曲をご紹介しましょう。ストーンズとほぼ同時代に活躍した、キンクスの『エイプマン』です。こちらはイギリス人らしい皮肉たっぷりの文明批判的な歌詞の内容です。でもこの件はどうでしょう。

 

「世界は人口過剰でインフレに飢餓、

 おまけに政治家はイカレた奴ばかり

 もうこんな世界に安全などありゃしない

 核戦争で死にたくないし

 遠くの島へ逃げ出して

 類人猿みたいに暮らしたい 」

 

 いやはや、まったくそうですね。人類の救いがたい愚かしさは、過去の過ちから学び取ろうとしないこと。キンクスが歌う『エイプマン』のように、一層のこと、類人猿に退化した方がましかもしれません。