明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

年末に「お菓子」を買いだめして癒されましょう!

 忘年会もクリスマスも仕事納めも過ぎると、あとは新年を迎えるだけです。もちろん大掃除をして部屋中を掃き清めて、福を呼び込みましょう。残る年末の恒例行事といえば、大晦日です。あと数日で元旦というこの時期にこそ、何とか溜まった疲れをほぐしたいもの。そんな時に、チョコレートやポテトチップなどのスナック菓子を、大量に買い込んでみては如何でしょうか。たくさんのお菓子やスナック類でレジ袋がパンパンに膨らむのを見るだけで、何だか癒される気がします。子供じゃあるまいし、と馬鹿にせずに一度騙されたと思って、あなたもお菓子の「癒しパワー」を存分に味わってみましょう。

 

 

3時のおやつ

 

 

 少年時代、我が家には3時のおやつの習慣がありませんでした。食いしん坊の私は何でもたくさん食べてしまうので、きっと肥満児にならないようにあえておやつを食べさせなかったのでしょう。ところが、友人宅へ遊びに行くと、必ず3時のおやつにはせんべいやチョコレート、クッキーなどのお菓子が皿いっぱいに出てきました。それを見て、他のおうちには3時におやつという習慣があることを知ったのです。

 

 

 なんでうちは3時におやつを出してくれないの!と母親に抗議したことがあります。母は涼しい顔をして、こう言いました。

「そんな時間にお菓子を食べたら、きっとお腹がいっぱいになって、夕ご飯が食べられなくなるでしょ」

 確かに3時のおやつに甘いおやつをたくさん食べたら、腹が減らないので、夕食をおいしく食べられないかもしれません。子供心にも、おやつと夕食を天秤に掛けて、私は後者をとったのです。でもよくよく考えてみたら、夕食をたらふく食べる方がずっと肥満児になる危険性が高いでしょう。実際、少年時代の私はかなり太っちょでした。

 

 

 母はチョコレートやクッキーなどの甘いものに関して、やや過剰反応する嫌いがありました。それで甘いお菓子の代わりに、スルメを炙ったのを出したり、岩石のように硬い煎餅しか食べさせなかったのです。お陰で、大人になってからはすっかり辛党になっていました。もっともこれは親のせいばかりではありませんが…。

 

 

 年末にお菓子がいいと言うのには、理由があります。仕事納めの後は、会社から解放されたことでどっと疲れが出ます。疲れた時に手っ取り早く栄養補給をするには、甘いものを食べるのが最も効果的です。最近では、ポリフェノールが多く含まれるチョコレートの有効性が注目されるようになりましたが、そんなことは小難しい理屈抜きでもわかります。疲れた時にはチョコを食べたくなるのは、今も昔も変わりありません。

 

 

 子供の頃には、母親から今日はチョコレートを食べてもよろしいとの”許可”が必要でした。勝手に戸棚にしまい込んだチョコレートをつまみ食いしようものなら、チョコどころではなく大目玉を食らう羽目になります。何度、思いっきり好きなだけチョコレートが食べたいと思ったことでしょう。

 

 

辛党も「お菓子」を

 

 

 そんな子供らしい夢が大人になれば、簡単に叶うようになります。でもさすがに辛党になってからはチョコレートよりも酒の肴の方がうれしいものです。意外にも、大人は好きなだけチョコが食べられるのに、それほど食べなくなるから不思議です。余談ですが、チョコレートは日本酒や焼酎の肴にはなりませんが、ウィスキーにはチョコがちょこっとあるといいものです。

 

 

 大人になると舌が肥えたからか、やれベルギー王室御用達のがいいとか、いやハーシーズが一番美味しいという方もいて、一言でチョコといっても好みがわかれるところです。でも結局のところ、やれゴディバだ、王室御用達のレオニダスが好みに合うとか言ってはいるものの、やはり日本人には日本のチョコレートが一番口に合うと思います。

 

 

 ロッテのガーナチョコレートなどは定番中の定番ですし、コアラのマーチというチョコ入りのクッキーもなかなかいけます。しかも外国製にくらべて圧倒的に安価なのです。バレンタインデーにプレゼントするには、その手の高級チョコがいいのかもしれませんが、疲れを取るには、高級ブランドチョコでなくても十分です。疲れの出やすい年末にこそ、チョコレートをまとめ買いするのがおススメです。

 

 

 お菓子でいっぱいになったレジ袋をお気に入りのソファーの隣に置いて、いつでもそこから食べたい甘いお菓子を取り出して味わう。お口の中には小さな幸福感が甘さと共に広がっていくのを感じるはずです。しかもそれだけたくさんのお菓子を買いだめしても、ベルギーチョコの20個入りよりもずっと安価なのです。日本のお菓子は、何かと入用の年末の家計にも優しいところが嬉しいではありませんか。

 

 

 のんびりと読書でもしながら、チョコを時々口の中に放り込んだり、ポテトチップをガサゴソ開けてむしゃむしゃするのは、何と気分の良いことでしょう。何よりもリラックスできて、癒されます。甘いチョコレートを食べて、童心にかえるのもたまにはいいではありませんか。母親の監視の目が光っていたあの遠い昔を思い出しながら、ロッテのガーナチョコレートを口に入れると、ほんの少し甘酸っぱい味がするかもしれません。