明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「ヴァレンタイン・チョコ」貰った人と貰えなかった人の「差」とは

 いかに日本が民主主義国家を標榜していても、こればかりはどうしようもありません。2月14日。聖ヴァレンタインデイ。この日には、モテ男かどうかを一目で判別することができます。当然ながら、モテ男君のもとには女性から心を込めたチョコレートの贈り物がどっさりと届きます。逆に、非モテ男君にはただのひと欠片のチョコもゲットできません。この日ほど、「格差」を痛感させられることはありません。

 

 

 ご存知のようにヴァレンタインデイには、女性から意中の男性へ告白することが許される日とされています。とはいえ、何もこの日に限らずとも、男性から女性へ積極的にアプローチするケースよりも女性から告白される方が多くなったように思います。恋の主導権は今や男性から女性へと移行しつつあるのです。

 

 

特別な「日」

 

 

 ではヴァレンタインデイが特別な日といわれるのは、何故でしょうか。そうです。チョコレートを受け取れるのはこの日だけだからです。もちろん、スイーツ男子にとっては、ご自分で好みのメーカーのチョコレートを購入するのは当たり前なのかもしれませんが、大抵の男性にとってはこの日にいただけるチョコには特別感がありますよね。

 

 

 今やイベントとしての人気度からみて、ヴァレンタインデイはさほどではないそうです。最近では、ハロウィンの方がはるかに人気があるようです。でもハロウィンは、もともと子供たちが恐ろし気なコスチュームに身を纏い、近所の家々を回りながら、「トリック・オア・トリート?」とお菓子をねだるもの。ところが日本ではいつしか大人がコスプレを楽しむイベントと化してしまいました。お菓子が貰おうという気、はなから気はないようです。

 

 

 ヴァレンタインデイには、チョコレートの贈り物が付きものです。辛党でもあり甘党でもある私にとっては、ハロウィンよりもヴァレンタインデイの方が有難みが感じられます。とはいえ、残念ながら毎年、ひとつもいただけずに空しい気持ちだけが募る日がもう何十年間も続いているのですけれども。

 

 

 冷静に、女子からたくさんのチョコレートを貰えるモテ男君とそうでない非モテ男君の差はどこにあるのだろうか、と考えたことがあります。中学、高校時代、クラスの中でスポーツ万能のハンサム君が一人や二人はいたものです。もちろん、彼らモテ男君たちのところには、チョコレートを渡そうとする女子たちが列をなしていました。

 

 

 ブルゾンちえみの有名なネタ。

「この地球上に男は何人いると思っているの?……35億人!」

 というのはなかなかの名セリフだと思います。この場合には、男性の人数を言っていますが、女性も同数はいるはずです。ならば、非モテ男君はこういえばいいのです。

「この地球上に女性は何人いると思っているんだい?……35億人!」

 まぁ、受けないでしょうね。

 

 

 たまたま高校時代にちょっとモテたと言っても、たかだかひと抱えほどのチョコをもらっただけではないですか。そんなの自慢するほどのことではありません。もっともモテ男君たちは、自分たちの立ち位置をわきまえていて、決してモテるという事実を誇示したりはしないものです。もしかしたら、そのあたりの奥ゆかしさに女性は惚れるのかもしれません。ちょっとモテるからといって決して鼻の下を伸ばしたりはしませんでした。

 

 

 なるほど、モテ男君の日頃の行動を見ていると、わりと控えめの態度の時が多く、時には弱いものに対して、進んで手を差し伸べるところがあるようです。イジメッ子は女子に人気がないのが普通です。

 

 

 昔の少年漫画には、よくガキ大将が登場したものです。ガキ大将といっても決して弱い者いじめをする卑劣感ではなく、むしろ腕っぷしの強い隣の大将をやっつけるような正義感がありました。そして、女性にはこの上なく優しいのです。優しいと言っても、べたべたするのではなく、あくまでも男らしい態度で女性に接します。平たく言えば、女性の扱いが上手なのです。

 

 

モテ男なりの「努力」

 

 

 モテ男君は、常に女性はもちろん、同性の目も意識して行動します。そうした気遣いが出来るから、女性にもてるわけです。ルックスよりも、むしろ性格の良さが女性のハートをつかみやすいように思います。何よりも一緒にいて楽しい奴。そういうモテ男君になるためには、それなりに日々、努力しなければなりません。自分のことよりも相手を思いやることを優先できる男です。そういう男になりたかったなぁ。今から思えば、やはり努力が足りなかったのでしょうね。今頃、気づいても遅いですけれども。

 

 

 残念ながら、非モテ男代表の一人である私ですが、ひとつだけ確信を持って言えることがあります。それは、もしも幸運にも意中の女性から(あまり好みでなくても)チョコレートをいただいたのならば、心から感謝することです。そしてこれからが重要です。ご存知のようにチョコレートのお返しをする「ホワイトデイ」があります。ホワイトデイに、さて、相手のことをどこまで理解して、相応しいプレゼントが出来るか否か。ここが正念場です。明らかに義理チョコとわかっていても、チョコレートをくださったその女性には、心を込めたお礼をしなければなりません。

 

 

 今年も成果ゼロだった方は、そんな心配をする必要はないわけですから、ずっと気が楽に違いありません。どちらがいいのでしょう。皆さんはどう思われますか?