明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「師走」&「月曜日」の最悪日を乗り切る方法

 とうとう「その日」がやってきました。師走&月曜日でストレスが倍増されるという最悪日の到来です。雨の日と月曜日について、以前このブログでお話しましたが、うつの方にとっては、恐らく一年でもっともストレスフルな日といっても過言ではありません。そんな「最悪の日」をどのように過ごせばいいのか、考えてみました。

 

 

師走を「晩冬」に

 

 

 まず師走が曲者です。月曜日は残念ながら、一週間ごとに巡ってくるので、何とか対処の仕方もありますが、師走は一年のうちで一か月間もあります。言うまでもありませんが、12月は人類に平等にやってきます。師走という呼び名で特別な月にしているのは、日本だけかもしれません。

 

 

 その由来は古く、平安時代までさかのぼります。陽暦に切り替えた明治以前には、その年の最後の月である12月が師走に当たるとしたのです。そしてその師走という名称も諸説あり、師が走るほど忙しい月という意味で普通は解釈されますが、年が果つる、というのを「しはつ」と呼んだとの説もあります。

 

 

 年が果つりで「しはつ」の説が浸透していれば、やたらとせわしなく感じなくても済むかもしれません。実に残念です。でも興味深いことには、別に師が走るだけが師走の語源ではないという事実です。年が果つる、つまり一年間の終わりというシンプルは意味で12月をとらえてもよいわけです。これならば、何も忙しがる必要はありません。ただの一年の最後の月というだけのことですから。

 

 

 それでも一年の最後には、やはり日本人にとって大切な行事である正月を迎えるために何かと準備しなければなりません。大掃除もそうですし、年末までに仕上げなければならない仕事も出てきます。やはり「年がはつる」だけでは不十分です。もっと他にいい呼び名はないのでしょうか。

 

 

 調べたところ、実に素晴らしい呼び名がありました。「晩冬」。これは陰暦の冬にあたる10月から12月のうち、その最後の月という意味です。他にも、冬の次の季節は春ということで、「春待月」という呼び名もあるそうです。この際、12月を師走と呼ぶのはよしましょう。晩冬ならば、十分にこの時期らしい季節感が表れていていいじゃないですか。春待月ではちょっとシャレ過ぎの気もするので、ごくシンプルに晩冬でいきましょう。

 

 

週始めを「日曜日」に

 

 

 次は月曜日です。これも何とかならないものか、考えました。そもそも週の初めが月曜日だから、仕事や学校はその日に始まるわけです。ならば、日曜日を週始めと考えたらどうでしょうか。始まりが日曜日ですから、その次の日にあたる月曜日がスタート日になります。いうなれば、火曜日からはじまるようなものです。実際には、月曜日に仕事が始まることには変わりはないのですが、火曜日から始まると考えれば、少しは月曜に感じる、あの重苦しい雰囲気が緩和されるかもしれません。

 

 

 最も効果的なのは、週末の過ごし方を変えることです。土曜と日曜日の二日間はどちらも週末のはずなのに、土曜日は気分も軽く明るく過ごせますが、日曜日になると翌日のことが頭によぎり始め、せっかくの休日を十分に満喫できないのです。貴重な日曜日です。もっと有意義に楽しく過ごしたいものです。それには、土曜日が二日間あると脳に信じ込ませることです。戦時中に、国民の勤勉を奨励するために一週間を「月、月、火、水、木、金、金」にしようという軍歌がありました。その名も『月月火水木金金』という曲です。もしこのように週末のお休みがなくなったら、きっと発狂するに違いありません。まったく冗談じゃないですよ。

 

 

 それはさておき、日曜日を週初めとするならば、月曜日は週の二日目の曜日となります。月曜日に仕事が始まる決まりでも、週初めではないので、まあ少しは気が楽になるのではないでしょうか。少なくとも軍歌に謳われていた曜日感覚が、戦後に残らなかったのは実に幸運なことです。

 

 

 師走ではなく、晩冬。週初めは日曜日。これで最悪日がただの一日になるのではないでしょうか。もしもなかなか師走、月曜日を別の日に呼び変えることができない方がいらっしゃるのでしたら、やはり週末の過ごし方を見直すのが良いと思われます。前述の通り、週末の二日間をフル稼働するように心掛けましょう。日曜日だからといって、翌日を考えて行動を決める必要などないのです。「命短し、恋せよ乙女」という歌詞がありますが、まさにその通りです。妻帯者の皆さんは恋はしなくてもいいですから、せめて限られた自由時間には思い切り好きなことをしましょうよ。

 

 週末に小旅行を計画するのもいいでしょう。バスツアーに参加して、旬のグルメを堪能したり、樹氷を見に行くのも楽しそうですね。重い荷物を持ち歩かずに効率よく見どころ、食べどころを回れるのが、バスツアーのメリットです。皆さん、見当なさってみてはいかがですか。