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うつの方は要注意!台風接近前に備えたいこと

 台風が接近すると体調を崩すという方が多いようです。気象病といいます。「うつを発症する『気象病』から身を守る3つの方法」に詳しく書きましたので、ご参照ください。ここでは、台風接近前に是非ともやっておきたい備えについてお話したいと思います。

 

 

 台風が接近するとうつを発症しやすいのには、いくつか理由があります。そのひとつが、気圧の急激な変化によって引き起こされる体調不良との関連です。喘息や気管支炎といった呼吸器系の症状にも注意が必要です。何となく気分が優れない、気分が落ち込むという状態が続く方はくれぐれもご用心ください。

 

 

体調管理こそ最大の防御

 

 

 では台風の接近に対してどのような備えをすればよいのか。まず第一にやるべきことは体調管理です。といっても特別なことではありません。普段の生活よりも少しだけ慎重に過ごせば良いのです。

 

 

 体調を管理するには、規則正しい生活リズムを整えておくことが重要です。即ち、早寝早起きを心掛けることです。この時期に夜更かしするのは控えましょう。就寝時間は早すぎても遅すぎてもだめです。翌朝の目覚めをよくするために、質の高い睡眠が得られるようにしたいものです。睡眠時間が多いほどいいわけではないのです。

 

 

 いつもの就寝時間にぐっすりと眠ることが出来るようにしましょう。そのためには、寝る前の過ごし方が大切です。スマホやパソコンの画面をずっと見続けると脳内が覚醒してしまい、なかなか寝付けなくなってしまいます。これでは質の高い睡眠にはなりません。就寝前の少なくとも2時間前にはパソコンをオフにしましょう。スマホも手元から離しておきましょう。最近のテレビは高画質のものが多くなりましたが、もし4Kやそれ以上のテレビをお持ちの方は、とくに注意しましょう。

 

 

 部屋を適度の明るさに調節するのもよい睡眠へと導いてくれます。にぎやかな音楽や好きなアイドル歌手の歌などを聴くのはあまりお勧めできません。却って音楽に集中してしまい、眠気が起こりにくくなるからです。小さめの音量でクラシックやイージーリスニングなど歌の入っていないインストものを聴くことをお勧めします。

 

 

 ぐっすりと眠れば自然と目覚めが良くなるものです。必ずしも早寝は必要ありませんが、早起きすることは良いことです。いつもの時間に目が覚めても、質の高い睡眠をとれば覚醒するのも早いので、朝から活動的になれます。時間に余裕があれば、家事の一つでもやってみたら、奥さんから感謝されますよ。

 

 

就寝前の甘酒がおススメ

 

 

 もうひとつ、質の高い睡眠に欠かせないのは、食事の採り方です。残業などで帰宅が遅い場合、つい夕食の時間も遅くなってしまいます。この時期には残業しないでなるべく早めに帰宅することをお勧めします。そして早めに夕食をとる際に、いくら空腹でも決してドカ食いしてはいけません。早めに食事を済ませておけば、その分胃の消化活動の時間が早まり、就寝する頃には内臓もお休みモードに入れます。

 

 

 この時期にはアルコールもなるべく控えた方がいいでしょう。アルコールを採り過ぎると眠りが浅くなるからです。食事の量はいつもより少なめにするのがポイントです。食べ過ぎないように注意しましょう。酒も飲まずにご飯も少なめじゃあ寝る前に腹が減ってしまうという方のために、とっておきの方法があります。寝る前に小腹がすいたら、甘酒を温めて飲むととても気持ち良く眠れます。甘酒が嫌いな方はホットミルクを飲むのもいいでしょう。ココアも悪くありませんが、ダイエッター向きではありませんね。

 

 

 入浴は非常に大切です。いつもはシャワーだけという方もこの時期にはしっかりと湯船に浸かって体を温めてください。体を隅々まで洗うことよりも、ひたすら湯に浸かることを優先しましょう。その分、ゆっくりと湯船に入る時間が長くとれます。体の芯まで温まれば、昼間の疲れも取れますし、何よりもリラックスできます。箱根の温泉にでも入っている気分になれたら、効果抜群です。入浴剤を入れるとアロマ効果も期待できるのでお勧めです。

 

 

 入浴時間を普段よりも多めにとることで、体の内部まで温まり、質の高い睡眠が可能になります。入浴後にはすぐに寝るのではなく、出来れば1時間以上前までに済ませることが大切です。体幹の温度が少し下がり始めた頃が一番睡眠に適した状態だといいます。確かに入浴後にすぐにベッドに入ると暑苦しくてなかなか寝付けないものですね。少し体のほてりが冷めた頃の方がよく眠れます。たっぷりと汗をかいた後はきちんと水分を補給することも忘れずに。

 

 

 

 規則正しい生活のリズムをとり、夕食時間を早めにし、あまり食べ過ぎないようにすること。入浴時間はいつもよりも多めにとり、たっぷりと湯船に浸かり体を温めること。そして、寝る前の間食はせずに、小腹がすいたら甘酒やホットミルクを飲むこと。就寝時間の2時間前には部屋の明かりを少し落として、スマホやパソコンから離れること。これだけ備えておけば、もう怖くありません。

 

 

”清く正しい生活”を

 

 

 規則正しい生活リズムを保っておけば、台風接近でも体調を崩すこともありません。うつの方は体調管理が一番大切です。そのために特別なことをする必要はないのです。少しだけ普段よりも”清く正しい生活態度”を心掛けれるだけで良いのです。難しいことなどひとつもないですよ。