明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「箱根・強羅温泉」のにごり湯はうつ気分を癒します

 箱根は都心からのアクセスが良く、日帰りでも十分に楽しめますが、是非旅館に一泊して、たっぷりと良質な温泉と美味しい料理を堪能したいものです。とくにうつの方には温泉の効果は絶大です。心を芯から温めてくれる温泉に浸かりに行きましょう。

 

 昔から温泉地として有名だった箱根には数多くの温泉旅館がありますが、今回、噴き出る大涌谷からほど近い位置にある強羅温泉に行ってきました。

 

 強羅温泉は箱根の玄関口にあたる箱根湯本を過ぎて山坂道を上っていき、早雲山のロープウェイ駅近くにある、「和の宿 華ごころ」にお邪魔しました。山田屋旅館の別館にあたる、全八室の宿です。ここの温泉は白濁した湯が特徴で、シュワシュワとした触感のある酸性湯です。硫黄の強いにおいがしてなかなか癖のある温泉ですが、露天風呂にたっぷりと浸かると気分は極楽そのもの。温泉らしい温泉という感じで山深いところの秘境温泉のような感じです。

 

 山の中腹にあるため、ロビーの階は建物の三階にあたり、二階、一階と客室が続きます。1階には廊下が尽きるあたりに離れの専用露天風呂があります。なかには岩盤浴が併設されたところもあり、冷水入りのポットがテーブルに用意され、二脚の木の椅子があるのでそこで一休みしたり、岩盤浴で汗を流した後に冷たいお水で渇きをいやせます。ビールなどのアルコール類やジュースを露天風呂の個室から電話で注文することもでき、気が付けば1時間以上も入浴を楽しんでいました。

 

 湯船に浸かりながら遠くの箱根の山々を眺めるのは乙なものです。しだいに夕暮れが深くなり、山が夜の闇に染まりゆくのを眺めていると、心から癒されていくことを実感しました。

 

 湯から上がり部屋に引き上げて、冷蔵庫の箱根ラベルのサッポロ黒生ビールを飲み終えたところで、いよいよお待ちかねの夕食タイムです。食いしん坊で呑兵衛の私にとっては、まさしくこの日の夕食こそが一番、楽しみにしていたものです。

 

 食事処での夕食で、通されたのは四人掛けのテーブル席のある個室でした。窓の外はすっかり暮れ、明かり一つ見えない漆黒の闇が広がっていました。部屋の案内をしてくれたアジアの国からの研修生の女性が一品ずつ料理を運んでくれます。和服が似合うなかなかチャーミングな方です。丁寧に料理について説明を受けます。前菜だけで何と七種類。穴子の白焼きと銀鱈が甘辛い味付けで好みでした。次に出た椀ものは、鱧と松茸と銀杏という豪華な具入りで驚いたところで、その次の造りもまぐろとイサキの炙りとヒラメとウニの四種盛り。さらにフカヒレの茶碗蒸し、スズキの南蛮漬け、アワビのバター焼き、イサキの煮付け、あとはご飯と赤出汁に漬物。デザートのフルーツ盛り合わせというこれでもかというほどの贅沢な品々と量の多さには大いに感動しました。

 

 そういえば、部屋のことを忘れていました。私たちの部屋は大きなワンルームにベッドとテーブル・イスセットのある部分と6畳の畳部屋というスイートでした。内風呂はシャワーのみです。特徴的なところはありませんが、広さも快適性も十分で寛げました。私は食事の時にワインと日本酒をしこたま飲んだので、部屋に戻った途端にバタンキューでした。酔いが覚めた夜中にもう一度、露天風呂に入りました。体が温まって、よく眠れましたよ。

 

 翌朝は少しゆっくりめに起きました。というのも、この宿はチェックアウトが十一時と平均的な旅館のそれより一時間遅いからです。その分、朝はゆっくりと起きてから食事が出来るのもメリットですね。ただし入浴時間は十時までとなっているので、あまりぐずぐずしていると朝風呂に入り損ねるので注意です。やはり出発まえに朝風呂をいただくというのも温泉の醍醐味ですからね。

 

 朝食も温泉旅館に泊まった時の楽しみの一つです。私は八時半に朝食を採ることにしていたので、指定されたテーブルに着くとすでにたくさんの種類の小皿がきれいに並べられていて、すぐにアジの開きと炊き立てのご飯に味噌汁が運ばれてきました。サラダにノンオイルドレッシングを掛けて食べ、蒲鉾や明太子や湯豆腐に厚焼き玉子といった色とりどりのおかずを食べすすめていくと、普段はご飯のお代わりはしないことにしているのに、お櫃に入ったご飯をついよそってしまいました。もう朝からお腹がいっぱいです。温泉旅館はやはり最高の癒しですね。世界一での風呂好きといわれる日本人ですが、最近ではクールジャパンのひとつとして温泉旅館が国際的な知名度をあげたようです。実際、こちらの宿にも外国人の宿泊客もいらっしゃいました。まさに”世界の箱根”ですね。

 

 強羅温泉の「和の宿 華ごころ」に泊まって、にごり湯にゆっくりと浸かれば、うつ気分は大いに癒されることでしょう。温泉の成分表示以外にも心身の疲れが取れて、リラックス効果は抜群です。気分転換するにはこれ以上のものはないと思います。皆さんも機会がありましたら、是非とも箱根の温泉へいらしてみたら如何でしょうか。

 

 

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