明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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超ド級の台風上陸目前!うつの方が今すぐやるべきこと

 大型で非常に強い勢力を保ったまま台風19号が今まさに、関東地方に上陸目前です。昭和33年に神奈川県に上陸した狩野川台風に匹敵する、甚大な被害の危険性が高いと気象情報では繰り返し警告を発しています。狩野川台風がいかなるものだったのかは、さすがに昭和生まれの私も知りませんが、いずれにせよ、厳戒態勢をとる必要があることは間違いありません。

 

 

台風はうつの大敵

 

 

 台風の接近または上陸により甚大な被害が生じるのは、大雨や強風による被害はもちろんのこと、実はうつの方にとっても大問題なのです。季節の変わり目に体調不良になり、それが引き金となりうつの症状が悪化する恐れがあります。台風の接近も同様の危険性があるのです。台風が接近すると気圧の変化が起きて、気管支炎や喘息の発作が起きることがあります。そうした体調の変化は精神面にも悪影響を及ぼしますから、とくに注意が必要なのです。

 

 

 うつの方やうつ気分の方は、今が最も危険な時だと心得てください。まさしく台風の上陸を目前にした今、うつの方は厳戒態勢をとるべきです。

 

 

 台風19号の進路がしだいに明らかになってきた時点で、うつの方は準備しければなりません。「うつの方は要注意!台風接近前に備えたいこと」で詳しく書きましたので、是非そちらもご参照ください。ただ、万が一、あなたが台風接近に対する備えがまだ十分でないのならば、症状が悪化する前に今すぐ、行動に移しましょう。

 

 

体を温めましょう

 

 

 今すぐやるべきこととは何か。体を冷やさないようにすることです。そのためには、冷たい飲み物や食べ物はなるべき控えましょう。出来れば、体が温まるような食事をとることをお勧めします。因みに、私はさっそく夕食は湯豆腐にしました。もちろん、アルコール類は禁止です。湯豆腐で熱燗を一杯くらい大丈夫だろうと油断してはいけません。少なくとも台風が通過して晴れ間がのぞくようになるまでは、アルコールは我慢しましょう。

 

 

 入浴も大事です。湯船につかってたっぷりと体を芯から温めてください。入浴中には湯気を吸い込むので、乾燥した喉が潤いますし、喘息や気管支炎の発作の予防にもなります。

 

 

 入浴後には水分補給が不可欠ですが、冷蔵庫から出したばかりの冷たいミネラルウォーターではなく、白湯が理想的です。せっかく体を温めたのに、胃腸を冷やしては効果は半減してしまいます。寝る前にホットミルクや甘酒を少し飲むものもお勧めです。もっと効果的なのは生姜湯を飲むことです。生姜の成分が体をぽかぽかに温めてくれます。台風情報が気になりますが、あまりいつまでもテレビやスマホを見ていないで、さっさと寝てしまうことです。

 

 

腹八分目を心掛けよう

 

 

 もうひとつ食事の際に忘れてはならないことがあります。腹八分目にして、決してドカ食いをしないことです。満腹するまで食べると、胃が消化活動をするために目いっぱい働かなくてはなりません。それでは、いざ寝ようとしても胃がフル稼働中では質の高い睡眠は期待できません。うつにとって、睡眠不足ほど悪影響を及ぼすことはないのです。

 

 

 さらに絶対に避けた方がいいのが、激辛料理です。いくら蒙古タンメンが大好きでも今日明日は控えましょう。CoCo壱番屋の辛さ7倍カレーを食べたりしないように。確かにターメリックなどは胃の働きをよくする作用がありますが、あまりにも過剰に摂取すると逆効果になりますから、ご注意ください。この時期には、刺激物はあまり採り過ぎないのようにしましょう。

 

 

 風呂上がりに体がほてるからといって、エアコンの冷風を直接体に当てるのはよくありません。体調不良は急激な温度差により起こりやすくなります。暖かい空気になれた体をいきなり冷たい真冬の空っ風にさらすようなものです。温度差が危険なのです。

 

 

 エアコンのドライ運転もあまりお勧めできません。というのも、確かに台風の接近により湿った空気が入り込んでいますが、乾燥した空気は喉や鼻を痛める原因になります。むしろ少し蒸し暑くても、適度な湿気があった方がいいのです。私は喉が弱い方なので、用心して寝室には加湿機能付きの空気清浄機をいつも作動させています。

 

 

今すぐやるべきこと

 

 

 いよいよ喘息や気管支炎の発作が起きそうだと思った時には、吸入器があればベストですが、タオルに熱湯を掛けてそれを口に当てるか、洗面器に熱湯を満たしてその湯気を吸い込むのもお勧めです。横臥すると息苦しい時には、半身を起こした状態にすれば少し和らぎます。

 

 

 喘息傾向のある方は今夜あたりに発作が起きそうだなと思いつつも、なかなか発作から逃れられないものです。発作が起きてしまったら、楽な姿勢をとるようにして、眠れなくても体をなるべく休めるようにしましょう。そうならないうちに、お医者さんから気管支拡張剤を処方していただいて、常備しておくことが大切です。

 

 

 なるべく外気にあたらないようにして、気温差に気を付けること。体を冷やさないこと。激辛料理などの刺激の強い食べ物は避けること。アルコールも控えること。腹八分目にすること。これならば、今すぐにでも実行可能なはずです。体調不良を起こさないように、そしてうつを悪化させないためには、一番大事なのは体調管理なのです。台風19号が今まさに関東地方に上陸しようとしています。うつの方は今すぐやるべきことをして下さい。まだ間に合います。