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「靖国参拝」を踏み絵にする「迎合」マスコミに鉄槌を!

 29日に投開票が行われる自民党総裁選。我こそは次期総理大臣にならんと各候補者は連日、メディアなどを通じて白熱した論戦を展開していますが、記者会見を含めマスコミ主催の討論会で毎回必ず繰り返される質問があります。「靖国神社へ参拝するか否か」というアレです。

 

 

 コロナ禍の最中に行われる総裁選ですから、喫緊の課題である「コロナ対策」について毎回、質問されるのは当然です。日本の領海侵犯を繰り返す中国の軍事的脅威を念頭においた「国防」に対する考え方や具体的な構想を聞き出そうとする質問は、次期総理大臣に就任する人物を選出する総裁選においては欠かせません。

 他にも外交・国際問題、経済問題、食料・エネルギー問題等々、重要事項に関する質問も同様です。

 

 

「しつこいようですが」

 

 

 テレビの討論番組で必ず問われるのが、例の「靖国問題」に関する質問事項です。26日にOAされたフジテレビ系列『日曜報道 THE PRIME』でも元大坂府知事で現在は人気コメンテーターとなった橋下徹氏が「しつこいようですが」と前置きした上でまたもや繰り返しました。

 ”進歩的”な橋下氏は”極右”とされる高市早苗氏にはよほど個人的な心情を含めて思うところがあったのでしょうか。高市氏に対して次のような質問とも詰問ともとれるような質問を投げかけたのです。

 

 

靖国問題ですが、政治信条と国民の現実的利益で。総理が靖国参拝するとなると、中国が貿易や商取引に対して、まあ、ああでもない、こうでもないと言ってくる。その時に現実に中小企業の利益が害されるという時にあえて政治信条を貫いて(参拝に)行くのか? 安倍(晋三)さんでも行けなかった状況でも行かれるのか?」

 

 やや過熱気味の橋下氏に対して、高市氏は冷静にこう返答したのです。

「一人の日本人として信教の自由がございます。ただ内閣総理大臣という立場は重いと思っているんですが、世界のそういう風潮を変えたいです。アメリカにもしっかりと説明して。私だってアーリントン墓地に参拝してますよ。大阪だって大空襲受けたし、原子力爆弾だって落とされたし。そういう思いとは別に国家のために命を捧げた方にも敬意を表してますから」

 

 

 いかに辛抱強い政治家であってもあまりにもしつこく”恒例”の質問をされたら、軽く受け流すか、決まり文句を繰り返すに留まるものですが、高市氏はそうはせずに正面から真摯に答えたのです。「信教の自由がある」のはまさしくその通り。高市氏のおっしゃった「世界のそういう風潮を変えたい」という発言には膝を打って快哉を叫びたくなりました。

 

 

 高市氏はある程度含みを持たせた発言に留めたように思われます。「世界のそういう風潮」という表現は高市氏なりにオブラートに包んだ言い方でしたが、言わんとすることは十分に伝わりました。そうです。そのような「風潮」は実は朝日新聞の報道が発端となり、中国や韓国にいいように利用されるようになったもので、そうした悪しき風潮は変えていくべきだという含みがあったのです。

 以来、信教の自由が保証されている日本の靖国神社に参拝するという行為自体が何か「踏み絵」のような役割を帯びるようになりました。即ち、靖国神社に参拝する総理大臣をはじめ閣僚や国会議員は「けしからぬ」というわけです。

 

 

どこが「けしからぬ」のか?

 

 

 親鸞聖人の『歎異抄』に、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」という有名な文言があります。仏教の教えについてはここでは省きますが、要するに往生する際に善人も悪人も関係ないのだと言うことでしょうか。何を以て善人としまた悪人とするのか、非常に宗教的かつ哲学的な難問といえそうです。禅問答に近いかもしれません。

 

 

 靖国神社で祀られている多くの魂は、望むと望まざるとにかかわらず戦地に駆り出されて、命を失った方々です。戦後に開廷された「東京裁判」でA級戦犯とされた方々も確かに祀られています。戦勝国が敗戦国の軍人に対して裁いたところで、それが果たしてどこまで“公正”な判決といえるでしょう。A級戦犯とされた軍人を擁護するしないの問題ではなく、そもそも戦争に善悪の線引きがあるのか、疑問に感じざるを得ません。

 

 

 突き詰めれば、戦争には勝者も敗者もなければ大義もありません。そこにあるのは、戦陣に散り戦禍に倒れた犠牲者だけです。『歎異抄』が説くように善人悪人の別もなく往生できるのです。宗教の違いや同じ宗教でも多少の違いはあるにせよ、亡くなられた方を悼み、その尊い魂に祈りを捧げることが「けしからぬ」はずもありません。

 

 

 一体、どこの国の誰が亡くなられた方々に祈りを捧げることが「けしからぬ」というのでしょうか。他ならぬ中国と韓国です。日本の政治家が靖国神社を参拝するたびに異を唱えるということ自体、無礼千万です。反日を政治利用する韓国や”恫喝”外交が得意技の中国にまるで”迎合”するかのように、いつまでたっても朝日新聞の真似をしたがるNHKや民放キー局。総裁選の候補者に対して「靖国参拝」を踏み絵代わりにする大手マスコミに鉄槌を下してやりましょう!