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6日連続「100人超え」に小池都知事は何故「自粛要請」しないのか?

 新型コロナウィルスの感染拡大に歯止めが掛かりません。東京都では7日、106人の新規感染者が確認され、6日連続で感染者数が100人を超えました。

 再選された翌日の6日、都庁舎内で会見に応じた小池都知事は、都由来の感染が拡大しているとの質問に、心外そうな表情を見せましたが、都から埼玉県や神奈川県などに人が移動することで、周辺の地域に悪影響を及ぼしていることは事実です。なぜ直ちに県外への移動自粛を要請しないのでしょうか。二期目に入った小池都政が、一向に感染拡大防止の具体策を打ち出さない理由は何なのでしょうのでしょう。

 

 

「コロナ」に白旗

 

 

 クラスターが発生した池袋のホストクラブから隣接する埼玉県へ感染が飛び火し、埼玉県では新規感染者数がこのところ急増しています。「夜の街」から感染者が多数出ていることを認識しながら、一向に手を打とうとしない都に業を煮やしたのでしょう。件の池袋を含む、豊島区の高野区長が7日、小池知事に面会し、区内全てのホストクラブ従業員にPCR検査を受けてもらい、その際にクラスターが判明した場合、区として独自に店に休業を要請する考えを明らかにしました。都知事はこの取り組みをモデル事業として後押しし、ほかの区市町村にも広げていきたい考えのようです。

 池袋の以前からクラスターの発生した新宿区歌舞伎町のホストクラブやキャバクラに対しても、是非とも豊島区と同様に対処していただきたいものです。

 

 

 高野豊島区長の英断に大いに拍手を送りたいところですが、本来ならば区よりも先に都が「営業自粛」要請を出すべきです。これまで都知事選で多忙だったのかもしれませんが、あらためて小池都知事の無策ぶりが浮き彫りになった形です。豊島区のケースを「モデル事業」としたいと言いますが、これまで散々「夜の街」の感染について言及しておきながら、何故対策を講じなかったのでしょうか。

 

 

 小池知事の「無策」ぶりは目に余るものがあります。「東京アラート」がその典型です。一旦、アラートを発出しながら感染者数が減少していないのに、突如、解除したのはご承知の通りです。「Withコロナ」という訳の分からないキャッチコピーを持ち出したのには、まったく笑止千万です。小池知事はすでに「コロナ禍」に白旗を上げたのかもしれません。

 

 

 政府も有効な方策を打ち出せず、ただ口先だけで「警戒」を呼び掛けるのみです。安倍内閣の支持率はジリ貧となり、まさに政権末期の状態。このところ、安倍総理の存在感が薄くなってきました。与党内で今盛んに耳打ちされているのは、秋ごろに解散総選挙を敢行して、次の総理には誰が相応しいのかということです。コロナ対策はもはや二の次、三の次です。もっとも第二次補正予算まで組み、巨額の資金を拠出しなければならず、もはや日本の財政は火の車です。これ以上、社会経済活動を滞らせることは何としても避けたいというのが、政府の本音なのです。

 

 

 未知のウィルスなだけあって、新型コロナウィルスに関しては未だに解明されていない部分が多いのです。一日でも早い有効なワクチンが開発されるよう祈るばかりですが、もはやいかなる防止策も完全ではなく、このウィルスを封じ込めることは出来ないのです。小池知事の「Withコロナ」ではありませんが、今後、私たちはコロナなしの生活はありえないのかもしれません。

 

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ロシアンルーレット

 

 

 ビートたけし氏が情報番組でこんな発言をしたことがあります。志村けんさんがコロナ肺炎に感染したことについて、「まるでロシアンルーレットみたいだな」という感想を述べたのです。まさしく、言い得て妙です。いつ、どこで、誰から感染するかは誰にもわからず、今日は無事でいられても、明日はどうなるかわからないという点では、「ロシアンルーレット」の如しです。

 

 

 いつ濃厚接触者になるかもしれないと言う不安に怯えながら、生活していかなくてはならないとしたら、ロシアンルーレットを日々、続けるようなものです。映画『ディア・ハンター』が思い出されます。ベトナム戦争で捕虜となった米兵たちがテーブルを囲み、銃弾が一発だけ装填された拳銃を一人ずつ、自らの頭に向けて引き金を引く。運が良ければ死なずに済みますが、もし銃弾が飛び出れば一巻の終わりです。そんな命の遣り取りを賭けにしてゲームを楽しむ狂気。

 むろんコロナに感染する確率はロシアンルーレットとは比べようもないほどに低いとはいえ、既往症のある方や高齢者が感染すれば死亡リスクは高くなります。

 

 

 安倍総理が先日の会見で、濃厚接触者を感知してメールで知らせるという「アプリ」を推奨しました。アプリをダウンロードしておけば、陽性反応の出た人と濃厚接触したかどうかが判明します。ただし、人口の6割以上がこのアプリをダウンロードしなければ、役に立ちません。新型コロナで死亡するリスクが高いのは、高齢者です。高齢者の中には、スマホの操作に不慣れな方も多く、果たしてどれだけの人がアプリをダウンロードするか、甚だ疑問です。

 

 

 「人類VSコロナ」の戦いはまだ始まったばかりです。人類が勝利するには、有効なワクチンが開発されること以外にはありません。アプリで感染を防止できるはずもないのです。政府も、そして政府の方針に追随するだけの小池都知事も、何とか「自粛要請」は避けたい一心なのが見え見えです。もはや国も、都も当てにはなりません。自分の健康と命は自分で守るしかありません。しかし、私たちに与えられているのは、あの息苦しいだけのマスクしかないのです。もしかすると明日には、新型ウィルスの”銃弾”が飛び出さないとも限らないのです。