明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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感染急拡大なのに「Go Toキャンペーン」とは何事ですか!

 東京都では週明けの13日、三日連続して新規感染者数が200人超えから、ようやく113人に減少しました。とはいえ、一日の感染者数が三桁台というのは、いまだに感染拡大が続いていることを示しています。日本国内のみならず、全世界で新型ウィルスの感染者数が急増中で、パンデミックの様相を呈しています。

 WHOは新型コロナウィルスを完全に消し去ることは不可能との見解を明らかにしました。もはや完全に「新型コロナ」との戦いに終止符を打てないのならば、騙し騙しでも「コロナ禍」により停滞を余儀なくされた、社会経済活動を再開していくほかなしと、各国ともあきらめ顔です。「新型コロナウィルスVS人類」の戦いは、今のところ、ウィルスの方に軍配が上がった模様です。「コロナ戦争」に勝利するには、有効な治療薬やワクチンの開発しかありません。まだ諦めるには、早すぎます。

 

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「Do Notキャンペーン」を

 

 

 ひと頃、小池都知事が「Withコロナ」というフレーズを使いましたが、コロナとお友達になるような印象を受けかねず、最近ではこの言葉を口にしなくなりました。「新しい生活様式」やら「東京アラート」やらのキャッチフレーズを生み出すだけでは、意味がありません。もっと有効な感染防止策こそが必要なのです。

 

 

 そして今度は、「Go Toキャンペーン」です。今月22日からスタートする観光需要喚起策のことです。「コロナ禍」により大幅に落ち込んだ観光業を再生させるために考え出されたようですが、問題は、そのタイミングです。10日に、赤羽国交相が発表したものですが、当然ながら野党の中からは同キャンペーンを批判する声があがっています。東京都を中心に新規感染者が急増している最中に、人の移動を促すキャンペーンを行えば、全国に感染者が拡がりかねないとの懸念を表明しています。

 

 

 そうした反対意見に対して、菅官房長官は会見で、「旅行者に『三つの密(密閉、密接、密集)』の回避などに気をつけた上で活用していただきたい」とした上で、キャンペーン自体を延期する考えはないことを明言したのです。「三密」については緊急事態宣言が発令されて以来、耳にタコができるほど聞かされた内容ですから省略しますが、「三密」を心掛けていれば、感染の危険性はなくなるわけではありません。「気を付けろ」と言われても、そもそもどうしろとおっしゃるのでしょうか。

 

 

 新型ウィルスは唾液の飛沫を吸い込むことで感染するとこれまで言われてきましたが、最近になってWHOが「空気感染の可能性も否定しない」と言い出したのです。「三密」を避けるくらいでは、このウィルスから完全に身を守ることは出来ません。「緊急事態宣言」が発出された頃のように、人と人との接触を極力避ける、「ステイ・ホーム」を心掛けるなどといった、基本にもう一度、私たちは立ち返るべきではないでしょうか。そのためには、「Go Toキャンペーン」どころではないはずです。少なくとも東京都の新規感染者数が一桁台を維持できるまでは、「Do Not キャンペーン」にすべきです。

 

 

 政府の方針は今やすべてが「経済再生」を最優先としています。アメリカのように感染の第二波が到来していようが、なりふり構わずに「自粛解除」して、経済活動を活性化させようとしているのです。政府はもはや「コロナ禍」に対しては完全に白幡を上げたも同然です。コロナの陽性者が増えても仕方がない、重症患者が増え過ぎない程度ならば、「自粛解除」を進めていこう、というのが本音なのです。

 

 

 政府は目下、「コロナとの共存」を模索中ですが、この未知のウィルスと人類は本当に共存できるのでしょうか。空気感染するほど危険なウィルスとか弱き人類が共存することなど到底、無理です。やはり好むと好まざるとにかかわらず、「新型コロナウィルスVS人類」の全面戦争は避けられそうにありません。

 

 

究極の選択

 

 

 見方を変えれば、政府の主張する「感染をある程度抑えながら、社会経済活動を行っていく」ことは、感染後に重症化するリスクの高い高齢者や持病のある方にとっては、まさしく残酷な事態に他なりません。

 三密を避けようが、「新しい生活様式」を実践しようが、ウィルスに感染する可能性はゼロにはなりません。つまり、誰でも、いつどこで新型コロナに感染するかもしれないわけで、検査の結果、陽性と判明した人は、新型コロナ肺炎を発症して命を落とすか、それとも運よく発症しない、または発症しても軽症で済むか、の二つに一つしかないことになります。まさに「生きるか、死ぬか」の瀬戸際に私たちは追いやられたのです。

 

 

 政府の推奨する「Go Toキャンペーン」は、私たちに生き死にという究極の選択を迫るに等しい、恐るべき政策であると言わざるを得ません。人類の歴史は、病原菌との戦いの連続です。100年ほど前に世界中で「スペイン風邪」が大流行したことがあります。「パンデミック」を起こして多くの死者を出す事態となりました。新型コロナ肺炎もその当時とよく似た状況だと言われています。

 

 

 病原菌により多数の死者が出ても、発症せずに助かった人もまた多数いたのです。だからこそ、人類は絶滅を免れたのです。新型ウィルスに関しても、抗体を持つ人も現れています。そうした”強い”人だけが生き残ることが出来るのです。結局のところ、自分の命は自分で守るしかないのです。皆さまの強運をお祈り致します。