明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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お歳暮シーズン目前!喜ばれるギフトと迷惑なギフトの違いとは

 お歳暮のシーズンが目前に迫ってきました。お歳暮は日ごろお世話になった方々への感謝の気持ちをギフトにして表すものです。昨今、経費節減からお歳暮やお中元を廃止する企業も増えましたが、せめて私たちは感謝の念を込めて、心尽くしの贈り物をしたいものです。あなたはどなたにどんな贈り物をされるご予定でしょうか。毎年のお歳暮だけに、いつも同じ品物を送ったりしていませんか。折角の感謝の気持ちを表す品物です。喜ばれる品物を選びたいもの。どんな贈り物をすれば喜ばれるのか、考えてみましょう。

 

 

食品棚に売れ残りの品物が

 

 

 私の実家では父がフリーランスの仕事をしていた関係で、様々な業種の会社からギフトが届いたものです。普通、企業ではお歳暮の送り先をリストにして、デパートの外商を通じて品物を自動的に決めます。金額が変わらなければ、ほぼ毎年同じような商品が届きます。そのため、父が下戸だということも知らずに、毎回、ウィスキーを送ってくるところもありました。

 

 

 コーヒーや紅茶も定番で、しかも同じメーカーのものが毎年送られてくるので、余ってしまうのです。その他に多かったのは、香水入りの石鹸セット。石鹸は確かに消耗品ですが、世帯数が四人ほどの家庭ではそれほど大量には消費しません。勢い売れ残りの商品よろしくストックばかりが増える一方でした。手を付けないままの缶詰やら洋酒やら石鹸が大量にデッドストック化してしまうのは、何とももったいない話ですね。

 

 

 せっかく贈り物をするのならば、相手の方に喜んでいただける品物を選びたいものです。不景気風が吹き荒れる現在では、企業が経費削減のために真っ先に削ったのは年に二回の贈り物です。今では有り余るほどのギフトが送られることはありませんが、それはそれでちょっと寂しいものですね。そもそもお歳暮は今年一年、お世話になった方々への感謝の気持ちをお伝えすることが目的です。経費削減は仕方がないにしても、気持ちだけでも相手の方に伝わるように心掛けたいものです。それが日本人の心です。感謝の心を経費削減と引き換えに、失くしてしまうようなことは決していいこととは思えません。

 

 

定番を外した贈り物

 

 

 個人の場合も、ひと頃のような豪勢なお歳暮を贈られてくることは少なくなりました。不景気のあおりを受けるのは、企業だけではありません。家計の事情も相当にシビアになってきたからに他なりません。そもそも、高い品物を送ればよいというわけではないのです。大切なのは、相手の方々に喜んでいただけることです。では、どのようにすればよいのでしょうか。

 

 

 デパートのお歳暮コーナーで、その商品の営業マンに勧められるままに選んでいませんか。確かに試食した上に試供品までいただいてしまうと、ついその商品を選んでしまいがちです。もちろんそれがいけないとは思いません。ご自分で味見をしてこれがいいと思った品物ならば、送られた方も喜んでいただけることでしょう。この方にはこの品物を、あの方にはいつものこれをと定番の品物を自動的に選ぶのでは、あまりにも芸がありません。今年はちょっと趣向を変えてみては如何ですか。

 

 

 確かに毎年同じ商品を送っても、相手の方からのお礼状をいただくと、何となくこの商品がお気に入りなんだなと思い込んでしまいがちです。お歳暮が届いた後に礼状を書くのは礼儀ですから、相手の方も半ば儀礼的にそのように書いているだけなのかもしれません。本当はもっと別の品物にした方が良い可能性もあります。

 

 

 毎年、缶詰セットを送っていたのを、今年はお花のギフトにするというのもアイデアだと思います。受け取った相手の方にしてみれば、定番ではない品物が送られてきて、あれっと思うはず。あの人はいつも決まった品物しか送って下さらないのに、今年はどうしたのだろうと考えることでしょう。そして、あれこれ一生懸命に選んでくれた結果、この品物を送ってくださったんだなと思っていただけることでしょう。そのような特別なギフトが送られてきたら、相手の方には間違いなくあなたの心遣いが強く印象に残ります。各方面から定番の品物ばかりが送られてきた中にあって、あなたからのギフトはきっと特別な品物に見えるはずです。礼状も例年の儀礼的形式的な内容ではなく、もっとあれこれ品物についての感想なども伝えてくれるかもしれません。

 

 

TPOに即した贈り物を

 

 

 相手の方に喜ばれるギフトとは何か。それを知るには、まず相手の方の気持ちになって考えなければいけません。たとえば、奥様やご家族の方がご病気か何かで入院されていたら、いつもの缶詰セットでは気持ちが十分に伝わらないでしょう。食事の制限があるかもしれないと考えれば、食品ではなく、病人の気持ちを和らげるようなギフトがいいでしょう。お花もいいでしょうし、タオルや寝具もいいでしょう。お酒類はやめておいた方が無難です。TPOに即したギフト選びこそが、相手の方に喜んでいただける極意なのです。

 

 

 贈り物の定番中の定番といえば、コーヒーや日本茶、紅茶セットがあります。確かに無難ではありますが、健康促進に役立つようなフレッシュジュースや野菜ジュースを送ると喜ばれるかもしれません。少し体重増加を気にしていそうな方には、健康食品を送るといいでしょう。

 

 

 大事なことは、相手の方への思いやりの心です。お歳暮は思いやりの気持ちを込めて贈りたいものです。それは高額だから良いのではなく、あくまでも気持ちの問題です。送られた品物を見て、これを選んだのはきっとこんなことを気遣ってくれてのことだろうなと思わせることができれば、大成功です。定番の贈り物からいつもと違う品物に変えるだけで、相手の方にはあなたの気持ちがより強く伝わるのです。営業マンのいいなりにならずに、あらかじめリサーチして選び抜いた品物こそ、喜ばれるに違いありません。 

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