明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

コーディロイのジャケットを着て晩秋のひと時を楽しみましょう

 日一日と秋が深まってきました。そろそろコートを出そうかと思いましたが、まだ早いですね。少し厚手のジャケットで十分に快適に過ごせる陽気です。コーディロイのジャケットはこの時期にこそ大いに活躍しそうです。雲ひとつない秋晴れの日には、こげ茶のコーディロイジャケットがよく合います。ビジネススーツからジャケットにノーネクタイ、コットンパンツで会社に行ってみましょう。きっといつもの通勤が趣のある時間に変わるはずです。

 

 

コーディロイの着こなし

 

 

 実は私自身、コーディロイが大好きで、色違いのジャケットを何枚か持っています。コットンなので、使い込むうちにだんだんと色が変わってくるのは仕方がありまえんが、それも味わいのうちです。いつものシャキッとした濃紺のスーツでは決して出せない、着慣れた感じで少しよれて色変わりしたジャケットは、”ちょいワル”オヤジ風でいいじゃないですか。

 

 

 もちろん服装にはTPOが重要です。上司も出席する会議やお客さんとの打ち合わせなどの席には、いつものきちんとしたスーツ姿が一番です。でもとくに何も予定のない日には、スーツではなくジャケットとコットンパンツのコーディネートも面白いと思いますよ。案外、女子からの受けが良くなるかもしれませんね。保証は出来ませんが…。

 

 

 ひと頃、普段着で出社する日を設けている会社がありました。カジュアルデーが流行りました。でもいつの間にか、誰もカジュアルデーなどと言わなくなったようです。もっとも最近では、政治家からしてノーネクタイもめずらしくなくなりましたから、わざわざカジュアルデーと銘打つ必要はなくなったのでしょうね。

 

 

 逆に20代、30代の若い世代のビジネスマンたちの間では、ブラックスーツ姿が当たり前になりました。私くらいの年代の者からすると、黒服ではあるまいし、ブラックスーツはフォーマルな場で着るというイメージが強い。缶コーヒーのCMに出演しているハリウッド俳優、トミー・リー・ジョーンズ主演の映画『メン・イン・ブラック』の影響なのでしょうか。CMでは「宇宙人ジョーンズ」役で三枚目を演じていて笑えますが、そもそもアカデミー賞を受賞した超一流俳優にあんな役柄をやらせていいんでしょうか。

 

 

 ビジネスマンでもIT企業ともなると、服装はがらりと変わります。スティーブ・ジョブズジーンズにラフなシャツ姿で新製品の発表会に登場する姿を見て、日本人のジョブズ信奉者のIT企業経営者が彼にあやかろうとして始めたのかもしれません。ソフトバンク孫正義氏はオーソドックスなスーツが多いようですが、ひと頃、雨後の筍のように現れたニューリッチたちは皆、スタイルだけはスティーブ・ジョブズばりでしたね。

 

 

 もっともジョブズ氏はなかなかの変わり者だったらしく、一週間以上も風呂に入らなかったり、ひどい気まぐれ屋で気分しだいで社員をすぐにクビにしたそうです。独善的で超独裁者。ほとんど人格破綻者のような人物だったらしい。下手にそんな人の真似をしない方がいいですよ。

 

 

秋晴れのテラスでランチ

 

 

 さて秋晴れの中、お楽しみのランチタイムとなりました。社員食堂なんかにはいかないで、テラス席のあるレストランでランチを楽しんだら如何でしょう。こんな場面にコーディロイのジャケットはよく合います。カジュアルな装いだと、気持ちまで軽くなりそうです。憂うつ気分などコーディロイジャケットとコットンパンツで吹き飛ばしましょう。

 

 

 日当たりのよいテラス席を陣取って、少しよそ行きのランチを楽しみましょう。空を見上げると、どこまでも青い空が広がっていて実に気持ちの良いものです。まるで瞬間移動で東京からニューヨークへ飛んで行ったような錯覚に陥ります。

 

 

 こんなシチュエーションに合う曲は何でしょうか。お勧めしたいのは、『オータム・イン・ニューヨーク』です。演奏は誰にしましょうか。秋晴れを連想するような透明感あふれる歌声が魅力的なジョー・スタフォードはどうですか。

 

 

 秋という言葉がタイトルにある曲ですから、失恋の歌かと思ってしまいますが、そうではありません。ニューヨークの秋は新しい恋の芽生えの予感がする。疲れた心を癒してくれる…。と、こんな感じの歌詞です。きっとニューヨークの住人は秋の季節を思い切り楽しんでいるのでしょうね。個人的には、アル・ヘイグのピアノトリオがこの曲を演奏している『ジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプ』が好みです。都会的なセンスの光る名演だと思います。

 

 

 パリの街中では焼き栗を売る屋台が立ち並んでいることでしょう。パリにもニューヨークにも行きたいけれども、ちょっと遠いですね。せめて、気分だけでも味わいたいものです。セントラルパークの代わりに、日比谷公園を散歩するのもいい。もちろん、コーディロイを着て。