明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「屋内イベント」中止ならアクティブに「引きこもり」を楽しもう!

 今後2週間、屋内でのスポーツや文化イベントは延期するよう、安倍総理は各方面に要請しました。すでに自治体によっては独自の判断で大人数の集まるイベントの中止を決めたところもあります。東京都も、3週間は屋内での大規模イベントや屋外での飲食を含むイベントも取りやめるよう要請。新型ウィルスの影響は各所に出始めています。

 

 

「飲ミニケーション」も延期

 

 

 野外での飲食も出来ないとしたら、レストランでの食事も危ないことになります。外食産業は大きな打撃を被ることになりそうです。我々勤め人の楽しみの一つに、仕事帰りにちょっと一杯やるというのがあります。

 カウンターでお隣さんとくっつくようにして、おでんをつつきながら焼酎のお湯割りを飲んでほろ酔い気分を楽しんでいると、知らぬ間に新型ウィルスの隠れ保菌者と”濃厚接触”してしまう恐れがあります。おじさん族のささやかな楽しみさえをうばってしまった、コロナウィルスが本当に憎い。

 

 

 でも実際、日本人に死亡者が出ているのですから、″飲ミニケーション”くらい我慢しなくてはいけませんね。ここ1、2週間が大規模感染を抑え込めるかどうかの瀬戸際という政府の見解には、どうやら大人しく従うより他ないようです。現実に今、日本は「パンデミック」前夜ののっぴきならぬ状況にあるのですから。

 

 

 ただ、圧倒的多数の感染者を出した豪華客船、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客への対応については、まったく不十分だったと言わざるを得ません。結局、3000名あまりの乗員については満足な検査もせずに、明らかに感染が疑われる症状の人を除いては、全員に下船を許可したのです。

 

 

 アメリカでは、チャーター機で同船の乗客ほぼ全員を米国本土へ連れ帰り、その後に軍の管轄下にある施設に一定期間、隔離するのです。隔離の期間は2週間ほどだそうですが、それだけの時間をおいても、完全に陰性か否かの判断は難しいと言われています。それなのに、日本政府は乗客を隔離施設に一定期間、留め置くなどの措置を一切取らずに、解放してしまったのです。

 

 

 陰性の人の中にも後に陽性反応が出ることがあります。もしも下船後に陽性反応が判明した場合には、3000名超えの乗客ひとりひとりの足取りすべてをトレースすることなど到底不可能です。

 乗客の中に一人でも感染者が出た時には、もう手遅れなのです。あとは、いつ集団感染が起きてもおかしくはありません。見通しの甘さと政府の対応のせいで、日本は「感染列島」の危機に瀕しているのです。

 

 

マスク不足を解消せよ!

 

 

 感染防止の「基本方針」では、人混みをなるべく避けて、時差出勤やテレワークを推奨していますが、それよりもマスクの絶対数がまったく不足していることの方が問題です。むろんマスク一枚くらいで電子顕微鏡でしか確認できないレベルのウィルスを遮断できるはずもありません。

 それでも、少なくとも通勤電車や会社の室内などの密閉空間で起きる”濃厚接触”から身を守ってくれるはずです。完璧ではないけれども、マスクをするのとしないのでは、感染の危険度はまったく違います。咳や会話の中でウィルスを含む唾液の飛沫から鼻や口を守ってくれます。現状では、唯一感染を防いでくれる道具であるマスクすら行き渡らないのです。

 

 

 数少ないマスクを求めて、開店前から薬局前に行列が出来るのはやむを得ないのかもしれませんが、中には争奪戦にまで発展して、殴る蹴るの暴力沙汰も起きています。もはや、パニック状態以外の何でもありません。

 

 

 今から48年前に、オイルショックにより、トイレットペーパーが不足するとの噂が全国的に拡がり、スーパーや薬局には連日、トイレットペーパーを買いあさる人々で溢れかえるという騒動がありました。香港や台湾では、これと似た状況でマスクのみならずトイレットペーパーの買い占めも始まったそうです。マスクの品薄状態がこのまま続けば、日本でも「マスクパニック」や「トイレットペーパー買い占め事件」が起きても不思議ではありません。

 

 

アクティブな「引きこもり」

 

 

 大勢が集まるスポーツや文化イベントが中止となった今、私たちはこの2週間をどのように過ごせばいいのでしょうか。もちろん、「飲ミニケーション」も当分、延期です。人混みに出るな、大勢で集まるなとあっては、もはや自宅に引きこもるしかありません。よし、わかった。これから2週間ばかり、私たちは会社と自宅との往復以外は外出したり、レストランで食事をとったりするのをやめようではありませんか。

 

 

 増税による消費者マインドの冷え込みどころではありません。確実にGDPの数値にも影響が出ることでしょう。今年は、オリンピックイヤーというまたとない景気拡大の好機なのに、このまま感染が拡大していけば、東京五輪の中止や延期という最悪のシナリオも現実味を帯びてきます。

 

 

 安倍総理の呼びかけに従って、この2週間は「ひきこもり」しましょう。ショッピングも人混みは避けられませんから、ネットでいろいろと取り寄せましょう。スポーツ観戦やコンサートを楽しめないなら、テレビやネットチャンネルでヴァーチャル体験すればいいのです。結構、工夫すれば「引きこもり」を有意義に過ごすことも出来ますよ。この際、”アクティブ”な「引きこもり」を楽しんじゃいましょう!