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「お歳暮」送る側と送られる側のギャップについて考えてみました

 暦が11月に変わり、いよいよお歳暮の季節がやってきました。各百貨店からは早々にお歳暮用の商品カタログが送られると来ると、何だかひと月前倒しで師走がやってきたような気がします。あの分厚いカタログを見ると、急かされるような気がして、さっそく百貨店のお歳暮コーナーへ出向いてしまいます。まさに相手の策にまんまとはまったようです。

 

 

定番商品ばかり

 

 

 ところが、いざデパートの特設コーナーに行ってみると、そこにはいつも代わり映えのしない品物がただ並んでいるだけでした。すでに送られてきたお歳暮のリストを見つつ、あの方には今年は何をお送りしようかなと思案しようとしても、見慣れた定番の商品しかありません。事前に分厚いギフトカタログが送られてきますが、掲載される商品がすべて特設会場に陳列されているわけではなさそうです。

 

 

 コーヒーや紅茶の陳列棚をみるとまったく去年と同じメーカーの商品が同じように並べられているだけです。早い者勝ちといわんばかりに、お歳暮カタログを送ってくる割には、あまりにも工夫がないのです。もう少し、今年のトレンドに合わせた商品なり、流行の品物を置くなどしてもいいのではないでしょうか。

 

 

 お歳暮コーナーに来ているお客さんを観察してみると、大体が奥様主導でご主人は後ろについて歩き回っているような感じです。食品の試食をする時も奥様が先です。ご主人は奥様に促されて渋々口に運びます。まあ大体、世の中のご夫婦とはそんなものでしょう。かくいう私も同様です。一応、試食をして味を確認してから、その商品を選ぶか否かを決定するわけですが、選択権はもちろん奥様にあるのです。

 

 

 陳列棚をつぶさに見てみると、商品によっては配送料が無料だったり、早割で15パーセント引きだったり、10パーセント引きだったり、代金の違いがあります。当然ながら、奥様は送料無料のものか割引率の良い商品を選びます。でもちょっと待ってください。そもそもお歳暮の意義とは何でしょうか。

 

 

お歳暮の意義とは

 

 

 言うまでもなく、日ごろお世話になっている方々へ感謝の気持ちを表ために贈り物をすることです。感謝の気持ちなのですから、相手の方に喜んでいただけるものを選ぶことが何よりも重要なのではないでしょうか。送料がどうだとか割引率がどうこうというのは、二の次のはずです。

 

 

 世の中、何にでも効率が求められ、年賀状をやめて電子メールにするのもそうした傾向によるものです。お歳暮選びに関しても、効率が優先されるようです。効率というよりも経済効率というべきですね。要するに、決まり事で贈り物をしなくてはならないから、なるべく見栄えが良くて手頃は価格のものがいいわけです。勢い、毎年、大体同じような品物を選ぶことになる。あの方は甘党だから洋菓子の詰め合わせにすればいいだろうと、そんな感じです。それが悪いとは思いませんが、あまりにも工夫がなさ過ぎます。

 

 

 熾烈なお歳暮商戦を毎年繰り広げる百貨店には、お歳暮を贈る側にカタログを送付するなどのサービスをするだけではなく、送り先の相手側にも果たして受け取ったギフトに対する満足度がどれくらいなのか、一度、調査していただきたいものです。アンケート調査をしてその結果がどのようなものなのか、是非とも、知りたいですよね。

 

 

 お歳暮が送られてきた後には、その方からの礼状が届きますが、たとえその商品があまり好みに合わなかったとしても、決して正直な感想などお書きになるはずもありません。結構なお品を頂戴して、誠に恐縮しております云々という礼状を書くのが礼儀ですから、当然です。いつも頂戴しております〇〇ですが、正直に申し上げて小生の好みには合わないので、出来ましたら来年からは別のものにしていただきたいなどとは絶対に書けません。つまり礼状が来たからといって、安心できるとは限らないのです。

 

 

ギャップについて

 

 

 お歳暮を贈る側と送られる側との間には、かなりのギャップがあるように思えるのです。ただ相手が決して本音を吐露しないだけで、正直なところ、その贈り物に満足していただけたのかどうかは、わからないのです。どこそこの老舗店の逸品だから間違いないだろうと思うのは、あくまでも送る側の考えであり、送られる側が気に入るかどうかは別問題です。では、どうすれば、お歳暮を送る側と送られる側とのギャップを埋めることが出来るのでしょうか。

 

 

 これはなかなか難しい問題です。よほど日ごろから身近に接している方ならばまだしも、それほど頻繁に交流がない方の場合には、相手の方の好みまでうかがい知ることは難しい。そこで、やむなく無難なギフトを選ぶことになります。コーヒーや紅茶、お菓子などがそうですね。確かに無難な贈り物かもしれませんが、毎年、同じような品物では変わり映えしなくて、そろそろ相手の方も飽きがきている可能性も考えられますね。

 

 

 そこで、たまには例年とはまったく違うギフトを選んでみては如何でしょうか。コーヒーを送る代わりにワインセットにする。洋菓子の代わりにうどんの詰め合わせにする。ちょっとしゃれた贈り物にしようとお考えならば、お花は如何でしょうか。前述したように、ご家庭で主導権を握ってらっしゃるのは何といっても奥様のことが多いはず。相手方の奥様に対して贈り物をするつもりでお歳暮を選べば、きっと例年とは違うセレクションになるに違いありません。

 

 

 私の乏しい経験から得たことですが、お花を送られて喜ばない女性はまずいないと思うのです。鉄板なのです。生花店に出向くのはなかなか時間がないという方には、オンラインサービスで注文するのも便利です。専門スタッフによるフラワーアレンジメントも可能なので安心して任せられます。いつものお歳暮ではなく、素敵なお花の贈り物が届いたら、きっと相手の方は驚き、あなたのセンスに関心するはずですよ。個性的なお歳暮も面白いと思いませんか。