明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「花粉症」予防に「手作りマスク」は使えますよ!

 東京地方に例年よりも早めの春一番が吹きましたが、春の訪れと共に”厄介者”も飛んできました。「花粉」のことです。今年の飛散量は昨年の8割程度とのことですが、毎年、この時期にくしゃみと鼻水に涙ボロボロという気の毒な方をお見掛けします。

 花粉にやられそうだなと感じたら、なるべく早く耳鼻科の診断を受けて、花粉症の症状を抑える薬を処方していただくことをお勧めします。四季の中でも生命の息吹を感じさせる春は特別な季節です。でも杉や檜などの花粉にやられて春を満喫できないのは、残念なことです。因みに、北海道では花粉症がないと聞きますが、本当なのでしょうか。

 

 

「許容量」を超えると

 

 

 幸いなことに私自身は花粉症ではありませんが、長年の花粉症患者さんによれば、ある日突然に「花粉症」になるそうです。専門家ではないので、正確な情報をお伝え出来ないかもしれませんが、とにかく誰もが花粉症に罹る危険性があるといいます。

 花粉は人にとっては異物以外の何でもなく、微小な花粉ゆえに優に鼻腔を潜り抜けてしまいます。塵も積もれば山となるという諺のように、異物である花粉がある限度量を超えた時に、突然、鼻水やくしゃみ、眼の痒みなどの症状が現れるのです。

 人によりその限度量は異なり、わずかな量でもすぐに限界を超える方もいらっしゃれば、なかなか”臨界点”に達しない方もいます。でもひとたびその第一線を超えてしまえば、毎年、この時期には花粉症の症状に悩まされることになります。杉林は都下をはじめとして、ほぼ全国的に存在するので、どこへいっても花粉症は付いて回ります。誰もが花粉症のない世界に住みたいと思います。

 

 

 花粉から身を(鼻と喉)守るには、何といってもマスクが不可欠です。目ん玉を取り出して水道の蛇口をひねってじゃぶじゃぶ洗いたいとさえ言われる、目の痒みには、ゴーグルが必要でしょう。とはいえ、真夏のビーチサイドじゃあるまいし、街中でゴーグルをするわけにもいきませんね。あれほど大げさな形状ではありませんが、目の周囲を覆う特別なメガネフレームもあるようです。

 

 

 新型コロナウィルスが猛威を奮う中、日本中で(もちろん中国も)深刻なマスク不足の状況があります。これまで「世界の工場」とさえ言われる、労働力の安い中国製のマスクが大きなウェイトを占めていました。

 ところが、ご承知のように新型ウィルスの蔓延により中国の工場が生産休止に追い込まれたために、日本へマスクが入ってこないのです。これは一大事と政府は日本の中小企業に発破を掛けて、国内のマスク工場ではフル回転でマスクを増産しています。ようやく少しずつですが、欠品状態から脱しつつあります。それでも、まだまだ絶対量が不足しています。

 

 

「手作りマスク」

 

 

 マスクが必要なのは、医療機関はもちろんのこと、新型ウィルスから身を守るために、人混みに出る際には、マスク着用は必須です。むろん、電子顕微鏡でしか見ることの出来ないほど微小なウィルスですから、容易に薄いマスクの繊維をすり抜けてしまいます。それでも咳などによる飛沫を直接吸い込まないようにするためには、どうしてもマスクが要るのです。

 

 

 さらに困ったことには、花粉症対策にもマスクは有効なため、直接花粉が鼻腔に侵入するのを防ぐためにも、マスクの着用は欠かせません。「新型コロナウィルス」と「花粉症対策」の両方にマスクはなくてはならない必需品なのです。そんな大事な製品が品薄というのでは、本当に困ります。

 

 

 YouTubeなどのサイトでは、手作りマスクの動画が大人気です。薬局で手に入らないのならば、自分で手作りするよりほかありません。昭和の時代には、今のような使い捨てのマスクではなく、一度使用した後に熱湯で消毒して再利用するのが当たり前でした。

 実は、使い捨て用のマスクでも、きちんと滅菌消毒さえすれば再利用できるものもあるようです。ただ中国製の安価なマスクが主流となり、洗って消毒する手間を掛けるよりも、一度使用したものは廃棄して、新しいのを使った方が便利だからそうしているわけです。

 一度きりで廃棄せずに、きちんと滅菌した上で再利用できるのならば、この際、多少の手間を惜しまないで、そうしようではありませんか。それならば、マスクが品薄で手に入らないと嘆くこともありません。

 

 

 火事場泥棒というのがありますが、今まさに、品薄のマスクに目を付けて、ネット上で定価の数倍から10倍近くも上乗せして転売する輩が見受けられます。さすがに問題視されて、露骨に高価格で販売するケースは減りましたが、その代わりに今度は高額な送料で販売するという新手が現れました。間違っても、このような人の弱みに付け込む不届き者には、引っかからないようにしてくださいね。

 

 

 それにしても、花粉症の季節が到来したというのに、マスク不足がなかなか解消されないのは実に困ったことです。すでにご自宅にマスクのストックが切れてしまった方々は、前述のような「手作りマスク」に切り替えるとか、使い捨てせずに洗濯してしっかり消毒した後に再利用して使うようにしましょう。

 

 

 手作りマスクの動画は結構、役に立つようです。てっきり布を裁断してミシンで縫い目を入れたりする必要があるものと思っていたら、そうではありません。ミシン掛けなどの面倒な作業は必要ないのです。キッチンペーパーを適当な大きさに切り、あとは細かく折り目を入れて端に輪ゴムで結ぶだけという、手軽な手作りマスクもあるようですよ。是非、動画をご覧になって参考にされたら如何でしょうか。

 

 

 今ほど何でも使い捨てではなかった昭和の頃に戻って、皆で知恵を出し合えば、使い捨てマスクが不足しても、手作りマスクで十分に間に合うはずです。手先の器用な私たち日本人ならば、必需品は何とか自分たちで手作り出来ます。この際、手作りマスクで「花粉症」も予防しましょう。