明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

もう「普通の生活」に戻れないかもしれません!

 東京、大阪などの特定警戒都道府県を除き、今月末までの緊急事態宣言を前倒しして、解除されました。特定警戒都道府県についても、21日に再度、感染状況などを見極めた上で、解除することもあり得るとの政府の見解も明らかにされました。いよいよ「宣言解除」は秒読みに入った模様です。

 

 

「自粛生活」は続く

 

 

 「宣言解除」後についても、感染が再度、拡大しないように、「三密」を避けることや、時差通勤、テレワークなどの在宅勤務が推奨されます。とはいえ、全国に新型ウィルスが感染拡大していった3月頃からすでに三ケ月近くも、私たちは政府や自治体の要請に従って、不要不急の外出を避けるなど「自粛」生活を続けてきました。

 

 

 「コロナ疲れ」などと言われるように、旅行や帰省もダメ、夜の街に繰り出して「飲み会」するのもダメ、というまるで「修行僧」のような”禁欲的”な生活を強いられてきたのです。もうそろそろこの辺で「我慢」の限界です。

 

 

 吉村大阪府知事小池都知事が口を酸っぱくして、「宣言解除」で気の緩みが生じることが最も危険との指摘はまったくごもっともです。来るべき「第二波」に備えて、さらに一人一人が慎重に行動すること。そのとおりです。でも私たちは聖人君子ではありません。「不要不急の外出自粛」にも耐えてきました。そろそろ、「段階的」にでも「自粛」を緩和していき、「コロナ禍」以前の生活に戻りたいと誰もが願っています。

 

 

 無条件に「自粛解除」してしまうと、これまでの反動で、一気に“羽目”を外してしまう恐れがあります。韓国で実査に起きたように、クラブイベントを再開した途端、さっそくクラスターが発生して、濃厚接触者が全国に散らばってしまったケースがありました。韓国の二の舞だけは避けなければなりません。

 

 

 安倍総理も繰り返し発言していますが、たとえ「宣言」が解除された後でも、再び感染が拡がらないように、「三密」を避ける行動をとるよう要請しています。感染拡大防止と経済活動再開をいかに両立させるか。これはなかなかの難問です。営業自粛がさらに長期化すれば、日本経済は停滞します。

 旅行業や小売業、外食産業などはすでに青色吐息の状態です。このままでは、これらの業種は本当に壊滅してしまう恐れがあります。今、政府はこの二律背反する要素を両立させるという極めて困難な課題に取り組んでいるのです。

 

 

 「宣言解除」後もこれまでどおり「三密」を避けるための取り組みは継続させなければなりません。つまりは、「コロナ禍」以前のように、満員の通勤電車に揺られて出社し、限られたスペースにより多くの机を並べて働き、退社後には部下を引き連れ、あるいは同僚たちと「飲みにケーション」を図る。二次会には「カラオケ」を楽しむ。というような”かつての”日常生活はもう望めないかもしれないのです。こうした以前は当たり前に過ごしていた日常は、もはや「過去」のものです。

 もう私たちは以前のような「普通の生活」には戻れないかもしれません。

 

<映画・アニメ・ドラマ見放題・音楽や漫画も宅配レンタル>30日間無料!

 

「コロナ禍」後の生活

 

 

 「コロナ禍」後の日常では、あらゆる場面でソーシャル・ディスタンスを取ることが求められます。人と人との接触を極力削減するためには、政府が提案する「新しい生活様式」に変えざるを得ません。

 外出時にはマスクの着用が必須で、他人とは直接、触れ合わないように心掛けること。同じ一つの空間に大勢の人数が参集しないこと。ライブハウスのような狭い場所に人々がひしめき合って、ジャズバンドの生演奏に酔いしれるということも出来ません。ファンサービスのためのアイドルの握手会なども直接、触れ合うのはダメです。イベントやコンサートなどライブならではの熱気を感じる機会はなくなることでしょう。

 

 

 これから私たちが実際に生活する「コロナ禍」後の日常生活というのは、生身の人間同士が肩を寄せ合い、触れ合う「ライブ感」は望めないかもしれません。そうした「ライブ感」はヴァーチャル・リアリティでしか味わえなくなるのです。

 

 

 人と人との接触を8割削減せよとの方針により、繁華街から人の姿が見えなくなりました。ザ・ローリング・ストーンズが新曲『Living In A Ghost Town』を発表しました。歌詞はこんな内容です。

 

俺はゴースト

ゴーストタウンに住む幽霊さ

(中略)

俺を探してみな

でも見つかりっこないぜ

地下に潜らなくちゃ

なんて素敵な生活

俺たちはロックダウンされたんだ

まるでゴーストになったみたいさ

ゴーストタウン暮らしは

 

 

 この曲はまさしくこれから私たちが経験する「コロナ禍」後の生活を予言しているかのようです。何とリアルな歌詞でしょう。歌詞にあるように、「地下に潜って、ゴーストのような暮らしを」しなければならないとしたら、ああ!

 

 

 いつか、「コロナ禍」以前の日常を懐かしく思い出すことでしょう。満員の通勤電車を。狭いライブハウスの熱気を。肩を組んだり、ハグしあったりした日のことを。