明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「梅雨」で良かったと思いませんか?

 春夏秋冬の季節が楽しめる日本は本当に自然の素晴らしさを味わうには最高の気候です。でも北海道を除いたほぼ全国で「梅雨」があることだけが、残念でした。でも「コロナ禍」に見舞われた現在では、「梅雨」はむしろ歓迎すべきかもしれません。

 

 

「出張」も解禁

 

 

 19日から県外への移動制限が解かれ、週明けの月曜日からさっそくこれまで控えていた「出張」も可能となりました。首都圏から地方へ、地方から東京へと移動が始まりました。東京駅などのターミナル駅では、感染防止の観点からこの3か月間、出張を控えていたと話す会社員の方もいました。久しぶりの出張に随分と張り切ったご様子でしたが、あまり前のめりになり過ぎないように注意したいところです。

 

 

 新型コロナの感染拡大を防止するための方針として、第一に挙げられていたのが、不要不急の外出です。業務の遂行するための出張でさえも、人と人との接触を大幅に削減するために、控えざるを得ませんでした。その「禁」が解けたのですから、皆さん、大いに張り切るのは無理ありません。でも、ここで少し冷静になる必要があると思います。

 県外への移動が解禁となっても、新型ウィルス自体の感染状況はここ数週間、あまり成績が良くありません。全国一、感染者の多い東京では、このところ一日の感染者数が20人を下回る日はありません。全然、収束してないのです。

 

 

 新たな感染者数が一けた台になっていれば、確かに一定の収束状況にある見ることが出来るでしょうが、一向に感染者数の減少傾向は見られず、むしろ「第二波」が到来したのではないかと思えるような状況です。そこに「県外への移動解禁」ですから、今後、地方から東京への出張族がどこか夜の街か何かで感染し、ウィルスを地方に持ち帰るという流れが生まれるかもしれません。そうなれば、あっという間に全国で散発的にクラスターが発生し、また元の木阿弥になりかねません。

 

 

 「移動解禁」となった今こそ、私たちは浮かれることなく、より慎重に行動することが求められるのです。さもなくば、あっという間に、第二波、第三波に飲み込まれていくことでしょう。それだけは絶対に避けなくてはなりません。

 

 

 人は一度痛い目にあうと次から注意するようになるものです。羹に懲りて膾を吹くの諺のとおり、緊急事態宣言が発出されたあの頃にもどるのは、懲り懲りです。出張族の皆様もきっとほとんどの方がそのように考えて、慎重に行動されることでしょう。

 

 

 問題は「レジャー」です。「コロナ禍」でもっとも大きな被害を被った業種のひとつが旅行産業です。「移動」の解禁によって、観光客が戻りつつあることは喜ばしいことでしょうが、同時に常に人の移動には「感染リスク」があることを忘れてはなりません。

 

 

 むろん、観光客を迎える側も三密を避け、滅菌消毒を怠らず、ソーシャル・ディスタンスを取るなど、涙ぐましい努力をされています。それでも、人が集まるところには、必ず「新型コロナウィルス」が介在する可能性があることは否定できません。要するに、どんなに気を付けていても、この厄介なるウィルスは感染の触手を広げてくるのです。新型ウィルスを完全にシャットアウトすることは、至難の業と言わざるを得ません。

 

 

「梅雨」で良かった!

 

 

 週明けの月曜日から東海、関東地方まで広い範囲で雨模様となりました。一年のうちでもっとも鬱陶しい季節です。でも今年は少々事情が異なります。今年はむしろ「梅雨」は歓迎すべきです。何故ならば、やみくもにレジャーに観光に物見遊山の人々が浮かれだすのは、梅雨明け後からです。「新型コロナ」を何とか抑え込むためにも、今が梅雨で良かったと思います。ましてや、東京都では一日の感染者数がいまだに二ケタ台に高止まりしています。この感染状況で、人々が全国各地でレジャーに浮かれだしたら、それこそ大変なことになりそうです。

 

 

 梅雨空を恨めしそうに見ながらも、今は天候が芳しくないから、旅行は控えようという人が多ければ、その分、感染拡大は限定的で済みます。梅雨で良かった、と思う所以です。

 

 

 臥薪嘗胆というのは大げさですが、確かに私たちはこれまでずいぶんと我慢してきました。政府が要請する「他人との接触を8割削減すること」を律儀に守ってきたのですから。不要不急の外出は避けよと言われていたので、ちゃんと守りました。日頃の買い物も三日に一度に回数を減らしました。そうした国民の「忍耐」があってこそ、諸外国のように感染者が激増して医療崩壊を招くような事態には至らなかったのです。私たちはよく頑張りました。少しは褒めてくれても良さそうなものです。麻生副総理は、日本人の高い「民度」が感染拡大を抑止したとおっしゃいましたが、それも一理あるかもしれませんね。

 

 

 このところ、政権支持率が急落してしまい、いよいよ政権末期の様相を呈してきました。近いうちに、解散総選挙となるかもしれません。ひとたび「解散風」が吹き始めるとその勢いは加速度的に増すのが常ですから、ほぼ確実でしょう。選挙戦に突入した時に、コロナの第二波の最中だったというのでは、話になりません。その意味でも、今は努めて大人しくするべき時です。

 

 

 それにしても、梅雨は鬱陶しいものです。カーペンターズのヒット曲に『雨の日と月曜日は』というナンバーがあります。タイトルのとおり、雨の日と月曜日はいつでも私を落ち込ませる、という内容です。どこの国でも、やはり憂鬱な気分にさせるのですね。でも、同じ雨を歌った曲でも、B.J.トーマスの『雨に濡れても』は、とてもカラッとして明るい気持ちになる曲調です。ミュージカル映画雨に唄えば』などは、主演のジーン・ケリーが雨の中を歌い踊る場面が有名です。梅雨だって、そう捨てたものではありません。

 

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