明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「三密」防止で「法事」も行えないなんて…

 都内では27日、一日の感染者数が57人を記録しました。感染の収束は一向に見えてきません。政府は緊急事態宣言を解除し、東京都も一旦、発出した「東京アラート」を解除しましたが、感染者数は減少せずに、むしろ第二波が到来したかのようです。そうした中、重箱の隅をつつくが如く、野党が追及した「専門家会議」の議事録問題の火消しを図ろうとしたのでしょうか、政府は同会議を廃止して、新たに特措法に基づく「新型コロナ感染症対策分科会」に改編することを決めたのです。

 

 

「第二波」の到来か

 

 

 とはいえ、名称と組織の属性を変えただけです。その役割である、感染症や細菌学などの専門家が新型ウィルスに対する今後の方針や問題点を提言していくことには変わりはありません。それよりも、ここ数日間の新たな患者数の急増をどうとらえているのか。何よりも私たちはそこが知りたいのです。

 

 

 安倍総理は以前、再び緊急事態宣言を発出して、医療や食料品を除く全業種に対して、営業自粛を要請するようなことはないと発言しています。今後、新型コロナの感染拡大の第二波、第三波が押し寄せても、社会経済活動そのものが中断するような形はとらないとのことです。第二次補正予算まで組み、巨額の資金を投入するのだから、あとは各人の”自己責任”で何とかしてくれと言わんばかりです。

 

 

 きちんと規律正しく行動する日本人は、「新しい生活様式」に従うために、自助努力を怠りません。街中に出れば、道行く人々のほとんどがマスクを着用していますし、ソーシャルディスタンスを保つためにスーパーなどのレジ前には、床に立ち位置を示す印のところで整然と列を作ります。密集を避けるために、入店客を制限するところもあります。

 

 

 タクシーには全席と後部座席との間をビニールで仕切り、飛沫の飛散を防いでいます。電車の窓は少し開けてあり、冷房効果が落ちない程度に換気を行っています。飲食店では入り口の扉は解放してあり、テーブルの間隔を広く取り、カウンターにはやはりビニールの仕切りが設置されています。大型店ではむろんのこと、小規模な店舗でも入り口には消毒用アルコールを置き、入店する際には各人が自主的に手指を消毒します。

 

 

 私たちは新型コロナをこれ以上蔓延させないために、やれることは何でもやっているのです。それでも、このウィルスは感染の勢いが止まりません。店や客、道行く人々全員が一丸となって、感染防止に努めていても、感染者数は減少するどころか、このところ再び増加の傾向に転じました。すでに第二波が来たとの見方もあるのです。

 

 

 WHOが現在の感染状況について「パンデミック」の状況を呈しているとの見解を明らかにしました。「日本モデル」がいかに高い評価を得ようとも、地球規模での感染拡大は留まるところを知りません。一体、いつになったら収束するのか、誰にも予測が付きません。

 

 

 50年ぶりに東京でのオリンピックの開催も、「コロナ禍」により一年後に延期となりました。こんなことは考えたくもありませんが、収束の糸口すら見えてこない今、果たして一年後に「東京オリンピック」が無事に開催できるかどうか。一日も早く有効な「ワクチン」の開発が望まれていますが、どうか間に合ってほしいと祈るしかありません。

 

 

「法事」も中止に

 

 

 関東地方は今、梅雨真っ盛りです。梅雨明け後には、暑い暑い夏がやってきます。気象庁の長期予報によれば、今年の夏は例年にない暑い夏になるそうです。マスク着用によって熱中症リスクが高まることが危惧されますが、複数のメーカーが熱のこもりにくいマスクを続々と発売中です。猛暑でもマスクを外せないため、何とか”涼しい”マスクを探し出すしかありません。感染の脅威と戦いながら、猛暑の中でマスクを着用せざるを得ないのですから、今年の夏は「息苦しさ」と「暑さ」の二重苦に耐えなくてはなりません。

 

 

 三密防止について、大いに実感したことがあります。冠婚葬祭です。「コロナ禍」で結婚披露宴が中止されたという話はニュースなどで見聞きしていましたが、同様に法事も影響を受ける事態となったのです。

 

 

 義母の一周忌を今週末に予定していたのですが、「新型コロナウィルス」の蔓延により、やむなく法事を見送ることにしました。お寺にその旨をお伝えしたところ、またいつの日かあらためて執り行えばいいでしょうと、快くキャンセルに応じて下さいました。お寺にとっても、一周忌の法要は大きな行事に違いありません。当人である私たち以上にがっかりなさったことと思います。

 

 

 またの機会とはいいますが、一周忌という大事な法事を今回、やむを得ず取り止めたことは、残念至極です。ちょうど一年前、掛け替えのない大切な肉親を失った悲しみが、あらためて今、胸に迫りました。

 

 

 一周忌法要を中止するか否かは、なかなか難しい判断でした。本来ならば、親戚縁者に集まっていただき、故人の思い出を皆で語り合うという、以前ならば当たり前だったことが、出来なくなったのです。七十代半ばで亡くなった義母ですから、法事に参列して下さる方々の中にはかなり高齢の方もいたことでしょう。また別の機会にあらためて行うとしても、やはり月日の過ぎるのは早く、人々は日々、老いていきます。一周忌という”特別な”機会だからこそ、多少の無理を押してでも参列して下さるのだろうと思うのです。

 

 

 一周忌の日。家族だけのごく限られた者だけが、お寺に出向き、お線香を手向けました。正式な法事にはしなかったので、お経も何もなしです。一周忌を中止する旨をお知らせすることは辛いことでしたが、その場にいらっしゃらなかった方々の分も、墓前でしっかりと手を合わせて参った次第です。

 あの世には、「コロナ」なんて絶対にないはずです。薬師如来様がしっかりと病苦から守って下さいます。もちろん「三密」などもまったく気にする必要はないでしょう。お義母さんもさぞや、家族や親類縁者がコロナに感染しないようにと、天国から気に掛けて下さっていることでしょう。

 

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