明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「第2波の真っ只中」と安倍総理の「潰瘍性大腸炎」

 「まさに今、第二波の真っ只中にいる」と語ったのは、日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大学教授)。

 19日に開かれた学術講演会の冒頭の挨拶で、現在の感染状況について、そのような見解を述べ、あらためて注意を喚起したのです。

 専門家のご意見を待たずとも、東京都の一日の新規感染者数が20日、300人超えの339人となり、一向に収束する兆しが見えない状況では、素人目にももうとっくに感染第二波が押し寄せていることくらいは理解できます。

 

 

総理の健康不安

 

 

 戦後最悪とまで言われる「コロナ禍」への対応で日々、神経をすり減らされて働きづめだったことが災いしてか、このところ安倍総理の顔色が冴えません。顔面は蒼白で肌がかさかさに乾燥しているように見えます。以前から健康不安説はありましたが、最近は明らかに疲労困憊のご様子です。

 

 

 病院で検査を受けた後に休養を取ることになった総理を気遣うつもりだったのでしょう、麻生太郎副総理が記者団に対して、こんな発言をしました。

 

「あなたも147日間休まずに働いてみたことありますか?ないだろうね。だったら意味わかるじゃない。140日休まないで働いたことないだろう。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったってわかんないわけですよ」

 

 

 確かにその通りです。総理大臣といえども、”24時間働けますか?”ではなく、”147日間働けますか?”と問われれば、NOと答えるほかないでしょう。たった3日間という短い夏休みをお取りになった安倍総理が健康を取り戻されますよう、願うばかりです。

 

 

 麻生氏のいつもながらの”不用意発言”にさっそくネットには、批判の声が溢れました。曰く、「公務といっても1日2時間の日もある」とか、「国の一大事に休むなんてとんでもない」やらです。中には、「主婦業だって365日休みなしなのに、総理大臣ならそれくらい当たり前でしょ」という声もありました。

 

 

 1日2時間でも公務は公務です。民間企業の会社員やいち公務員の仕事と、文字通り日本のリーダーたる内閣総理大臣安倍晋三氏の仕事とを比較すること自体、ナンセンスと言わざるを得ません。ましてや、主婦業と比較するなんてまったく意味がありません。

 

 

 もちろん、主婦業を軽んじているわけではありません。ただ、一国の総理大臣の公務には、我々の想像を遥かに超える、非常に重い責任感が伴うものです。2時間であろうとも半日であろうとも、総理の公務には常に重責が伴うのです。単純に他の仕事や作業時間と同列に比較することは出来ないはずです。

 

 

 総理大臣だから、「コロナ禍」だから一刻たりとも休養してはならないのでしょうか。スーパーマンや超人的な体力の持ち主であっても、人間である以上はまったく休みなしで働きづめではいつか限界が来てしまいます。そうならないように、麻生氏が語った「体調管理も仕事のうち」なのですから、病院で検査を受けてどこか悪いところがないかをきちんと調べてもらうことは大切です。

 麻生氏はお育ちが良い割には、口が悪いために誤解を受けやすい嫌いがありますが、今回の言い分はもっともだと思うのです。

 

 

間の悪さ

 

 

 確かに政府のコロナ対策には十分とは言い難いところもあります。対策がいつも後手に回り勝ちで、スピード感に欠けるところがある。「アベノマスク」と揶揄されるように、ご本人からすればもちろん良かれと思ってのことでなのでしょうが、傍から見ると的外れな”愚策”としか映りませんでした。

 

 

 緊急事態宣言の発出に踏み切ったのは良しとしても、それを解除するタイミングを見誤ったり、はたまた「社会経済活動」を再開させることを優先するあまり、感染状況を十分に見極める前に半ば見切り発車的に「Go Toキャンペーン」をスタートさせたりと、何と間の悪いことでしょうか。

 

 

 日本に限らず、どこの国も「コロナ禍」の影響により軒並みGDPが大きくマイナスに振れました。大幅に落ち込んだ経済を立て直すためには、「Withコロナ」や「新しい生活様式」の下で今、手探り状態にならざるを得ません。あの「Go Toキャンペーン」もそうした試行錯誤の一つです。ただ、一日の新規感染者数が急増しつつある時期に、無理やりスタートさせたのはまずかった。安倍政権の一連のコロナ対策はいつも「間が悪い」のです。

 

 

 ある週刊誌の記事に、安倍総理の吐しゃ物に血が混じっていたとありました。政治家に限らず、どんな人であっても、好き好んで病気になる人などいません。ただ政治家の場合、ひとたび健康不安説が流れ出すと、もうどうにも止まらない。咳の一つでもしようものなら、肺がんの疑いありと噂が飛び交う世界なのです。

 

 

 安倍総理が顔面蒼白の姿を4Kテレビなどで鮮明に映し出されてしまっては、いかなる言葉を以てしても、健康不安を否定することはできないでしょう。総理には潰瘍性大腸炎という持病があります。147日間の激務の連続により、持病が再び悪化したとしても不思議ではありません。

 

 

 感染症の専門家でなくとも今が感染第二波の真っ只中にあることくらい、先刻承知しています。第二波をいかに乗り切るか。今、まさに感染拡大を食い止められるか否かの重大局面にあります。このタイミングで安倍総理の体調に異変が起きている可能性が高いと言うのは、いかにも「間が悪い」というほかありません。

 感染の第二波なんてもうとっくに来ていますよ。さて、どうしましょうか。このタイミングで、解散総選挙という”暴挙”に出ることだけは、どうか勘弁していただきたいものです。