明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

コロナ感染「3000人超え!」直ちに「Go To」キャンペーンを中止せよ!

 「新型コロナ」の全国の新規感染者数が12日、ついに3000人の大台を超え、過去最多となりました。トップは東京の621人で、埼玉、岩手、山形、長野、岐阜、高知の1都6県でこれまでのワースト記録を更新したのです。ネット番組に出演して「ガースーです」などとやっている場合ではありません。菅総理は直ちにすべての自治体を対象に「Go Toキャンペーン」を中止すべきです。

 

 

 ところが医療崩壊が刻々と迫る危機的状況に対して、政府の対応は遅々として進みません。”ガースー”(日テレの某番組のパクリですね)こと菅総理がこの期に及んでもなお「Go To」を中止させるどころか、同キャンペーンの「経済効果」についてとうとうと持論を展開しているというのですから、呆れるばかりです。

 

 

破綻した「新しい生活様式

 

 

 以前にこのブログでお話しましたが、そもそも「Go To」は前政権の下でスタートしたものです。当時、官房長官だった菅義偉総理は先頭に立って、同キャンペーンの旗振り役を任じていました。菅内閣が発足する際に、「コロナ対策」を最優先事項に挙げましたが、同時に「デジタル化の推進」により日本経済の構造改革を推し進めるという目標も掲げました。

 

 

 「コロナ禍」により日本経済は疲弊の一途を辿り、このままでは大変なことになる。それくらいは誰でも理解できます。「新型コロナ対策」と「経済再生」を両立させるための舵取りは、困難を極めるであろうことは容易に想像できます。デジタル化による構造改革というマクロな視点に立った政策を進めるには、ダメージを被った各産業分野に対して即効性のある”カンフル剤”的な対策が必要です。それが「Go Toキャンペーン」です。総理が「Go To」という”特効薬”をなかなか諦めきれない理由はそこにあります。

 

 

 「Withコロナ」というフレーズが流行りました。「新型コロナ」への感染防止をしながら上手に社会経済生活を送ろうという意味ですが、そのために感染症対策分科会の前進である専門家会議が編み出したのが「新しい生活様式」です。

 しかし、感染拡大に歯止めが掛からない現状に対して、分科会の尾身茂会長ご自身がもはや個人レベルで感染防止を図る段階ではないと明言しています。「3密」を避け、ソーシャルディスタンスを取り、飛沫防止のために窓開けなどで室内の換気を行うくらいでは、感染拡大を抑えることは不可能だということです。

 

 

 現在の感染防止対策ではこれ以上の抑止効果が期待できないとしたら、今こそ政治の出番ではないでしょうか。他ならぬ菅総理が決断すべき時です。もし今の段階で総理が感染拡大を抑え込むのに有効な政策を打ち出せないのならば、日本の政治は機能不全に陥っていると言われても仕方がありません。「菅先生の今でしょ!」。

 

 

直ちに「Go To」を中止せよ!

 

 

 これまで「Go Toキャンペーン」の是非について、一概に判断できないとする意見もありました。しかし、新型コロナの新規感染者数が3000人を超える事態に至り、このままでは欧米諸国で実際に起きている「医療崩壊」という悪夢が現実のものになりつつあります。実際に、大阪府や北海道・旭川市では医療体制が逼迫し、自衛隊看護師が派遣されました。自衛隊に災害救助を要請するというのは、それら自治体にとっては「最終手段」に他なりません。

 

 

 「Go Toキャンペーン」が経済再生を加速させるアクセルペダルとすれば、今こそブレーキべダルを踏み、感染の急拡大にストップをかけるべきタイミングなのです。そもそも政府の諮問機関である感染症対策分科会が出した結論は「Go To」をストップせよとのことです。それでもなお、同キャンペーンに固執し続ける総理の頭の中には如何なる考えがあるのでしょうか。

 

 

 反権力が必ずしも正義だとは思いませんが、分科会の尾身会長が繰り返しキャンペーンの中止を提言しているにもかかわらず、耳を傾けようとしない菅内閣に対して、抗議の意思表明を示しても良いのではないでしょうか。大昔のようにゲバ棒にヘルメット姿で警官隊と対峙しなくても、合法的な抗議デモがあっても不思議ではありません。扇動するつもりは毛頭ありませんが、沈黙するばかりの菅総理に対して、もっと怒りの声を上げてもいい。

 

 

 今年も残すところ2週間あまりとなりました。今の感染状況の中、私たちはこの年末年始を一体どう過ごせば良いのかわかりません。緊急事態宣言が発動されてから迎えたお盆休みには、不要不急の外出は避けようとの呼びかけの下、高齢者のいる郷里への帰省については各人の判断に委ねられたものの、都市部に住む多くの人々は大切な家族に感染させないよう、帰省を控えたものです。

 

 

 でも今現在、年末年始の帰省については何の言及もありません。政府が「Go To」の中断を決断しない限り、今年の年末は「コロナ以前」と同様に、多くの人々が正月休みを郷里で過ごすことになるかもしれません。

 除夜の鐘と共に神社に初詣に出かけ、元旦には郷里の実家に親戚一同が集まり、重箱のお節料理に皆で箸を伸ばす。お屠蘇でほろ酔い気分になって大きな声で話す。そうして過ごした正月が明けた頃には、果たして日本の「新型コロナ」の感染状況はどうなっているのか。

 直ちに「Go To」キャンペーンを中止せよ!