明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

ラグビー日本の大勝利!日本中を元気にした15人の侍たち

 夢ではなかった。日本ラグビーが最強の宿敵、スコットランドに堂々と勝利したのです。アイルランドに勝利した時には、まぐれではないかとかラッキーだったという批判的な見解がありましたが、今回の勝利で日本ラグビーの本当の実力を世界中に知らしめたことでしょう。

 

 

 大型で非常に勢力の強い台風19号が関東近辺に上陸して、台風のもたらした雨雲が大量の雨を降らせ、各地に甚大な被害をもたらしました。被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。一時はスコットランド戦が中止となる可能性もありましたが、無事に試合が出来たことこそ、文字通り、幸運だったというべきでしょう。

 

 

試合前の黙祷

 

 

 試合前にピッチに両チームが集合した際に、今回の災害で亡くなられた方に向けて、選手をはじめ会場全体で黙祷を捧げたのは、本日のゲーム開催が許されたことに対する感謝と敬意を表する意味もあったと思います。

 

 

 試合前に日本代表選手が、被災地の方々のことを慮る言葉を口々に述べたのも印象的でした。そして誰一人として引き分けに持ち込みたいだの、試合に負けても決勝リーグへは何とか進みたいだの、後ろ向きなことをいう選手はいませんでした。テレビの解説者やラグビーの専門家だけが、そんなことを言っていたのです。

 

 

 でも皆さんはラグビー日本がたとえいかなる強豪チームと対戦しようとも、負けるはずがないと固く信じていたはず。私は絶対に日本が勝つ。引き分けなんてふざけたことを言うなとここ数日間、言い続けていました。皆さんもそう思っていませんでしたか。

 

 

 ラグビー日本の大勝利!。彼ら15人の侍たちは強い意志と闘志を持つ者たちです。黒澤明の『七人の侍』に登場する侍たちのように、不屈の精神を持つ者ばかりです。彼らは15人の侍となって、強豪相手に堂々の勝利を飾ることが出来たのです。

 

 

 台風15号の爪跡が残る中、今回の19号の来襲の追い打ちをかけられ、被災された方々はさぞや辛い思いをされていることと思います。被災地のみならず日本中が打ちひしがれ悲しんでいるところに、今回の15人の侍たちが歴史的勝利を挙げてくれたのです。

 

 

 今回の勝利どれだけが日本中を勇気づけ、明日を生きる力を与えてくれたことでしょう。確かに引き分けでも決勝にはいけます。でも武士は負け戦など好むはずもありません。むしろ相手が強ければ強いほど、実力以上の力を発揮するものなのです。今回のスコットランド戦がそれを実証してくれました。そしてまぐれなんかではなかったということも。

 

 

日本人のDNAが

 

 

 ラグビーはイギリスで誕生したスポーツですが、選手が相手の陣地に向かった体ごとぶつかっていく姿はまるで戦国時代の合戦のようです。ラグビーは日本人のDNAを再確認させます。鎧に刀で相手に切り込んでいく代わりに、丸腰で相手の守備を突破します。これはまったく合戦と同じではありませんか。それゆえジョセフ氏は選手をサムライに仕立て上げたのです。

 

 

 試合に勝利した後、その試合で最も活躍した選手にはジョセフ氏から武士の魂である刀が授けられました。まさしくジョセフ氏は彼らをサムライに見立てているからでしょう。そしてサムライ・スピリットをも彼らに授けたのです。

 

 

 武士は決して弱音を吐いてはなりません。不屈の精神を持たなければならないのです。時には戦力では敵側が圧倒的に有利であっても、少ない兵力でも堂々と切り込んでいきます。合戦で命を惜しむものなどいません。一人でも相手をなぎ倒して、自分ひとりが多勢に向かっていくことに何ら躊躇しないのです。そんな武士の戦いの精神を日本代表選手ひとりひとりに植え付けていったに違いありません。

 

 

 日本人の強さの裏には団結力があります。ラグビーもまさしくそうです。ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンの精神は武士道にも通じるものがある。ラグビー日本チームはワン・チームという言葉を合言葉にしています。一つになるという意味です。これは日本人の団結力を表すには、最適の合言葉ではないでしょうか。

 

 

団結力の勝利

 

 

 幾度も大地震に見舞われても立ち直り、また敗戦後の焼け野原から這い上がってきた我々日本人。台風19号により甚大な被害を受けましたが、今回のラグビー日本の大勝利が日本中を元気にしてくれることを信じています。

 

 

 日本中を元気した15人の侍たちよ。本当に有難う。決勝リーグでの大活躍を私たちは固く信じています。