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うつの方は用心を!インフルエンザ流行期に留意すべきこと

 いよいよインフルエンザの流行期がやってきました。気温の急激な変化と空気の乾燥でウィルスへの抵抗力が低下したためです。今年は何と統計開始以降2番目に早い流行だそうですから、厳重な体調管理が必要です。うつの方にとっては、インフルエンザはもちろんのこと、風邪などで体調不良になると、心も不調にもつながりやすくなるので特に注意しなければなりません。インフルエンザに感染しないために、今すぐにやるべきこととは何でしょうか。今日は流行期に入ったインフルエンザに対抗する方法についてお話したいと思います。

 

 

 インフルエンザにかからない方もいますが、大抵の方は一度はウィルスにやられて、寝込んでしまった経験をお持ちだと思います。普通の風邪と違うのは、まずインフルエンザにかかると、急に高熱になることです。同時に、体の節々がきしむように痛み、虚脱感のようなだるさに襲われます。

 

 

 普通の風邪では、熱が出てもいきなり38度、39度という高熱になることはまれですし、もし高熱の発作に襲われた時には扁桃腺が腫れるなどの症状を伴うものです。もちろん、高熱に襲われたらすぐに医師の診察を受けて、適切な処置をしなければなりません。それはインフルエンザでも同様ですが、インフルの場合には、タミフルなどの薬が効くのは症状が出てからおよそ48時間以内というタイムリミットがあるため、さらに早めに医師の診断を受けなければなりません。

 

 

 風邪は万病のもとと言われます。体長がおかしいなと感じたら、早めに診察をすることを強くお勧めします。市販の風邪薬を飲んで、そのうち治るだろうと自己判断するのは危険です。ましてや、インフルエンザにかかっていたら、大変なことになります。患者本人もタミフルなどが効かずに重症化するかもしれませんし、インフルエンザ患者とは知らずに接している周囲の人も感染するリスクが高まります。実際、人込みに出る機会の多い、会社員などや不特定多数の人と接触する職種の方は、インフルエンザに感染する可能性が高いのです。

 

 

マスクをしない人たち

 

 

 朝夕の通勤時間帯に満員電車に乗ると、そこここに風邪引きの人がいて、所かまわず咳やくしゃみを連発している光景が見られます。最近では、公共の場での「咳エチケット」を呼び掛ける声が上がるようになりました。確かに、電車やエレベーターの中などの”密室”で咳やくしゃみ一発でいっぺんに感染者が増えることも十分にあり得ます。そもそもなぜ風邪の人は外出する時にマスクをしないで平気でいられるのでしょうか。あれほど無神経な行いはないと思いますよ。

 

 

 通勤電車で咳をする人には、マスク未着用の確立が高いような気がします。後述しますが、私は人込みでは必ずマスクを着用するように心がけています。マスクが風邪予防に万能だとは思えませんが、少なくとも何もしないよりもマスクしていた方が予防になると考えています。明らかに咳き込んだり、くしゃみを連発しているような方は、ご自分が今、風邪に掛かっているという自覚はあると思うのです。それでも、マスクをしないのは、一体、どういう了見なのだろうかと腹立たしくなります。皆さんは、どう思われますか。

 

 

 大気が著しく汚染されている中国の都市部では、汚染によって太陽光線さえも遮られて、昼なお暗い状況だと言います。ちょうどこれから練炭などの使用が増える冬場には、大気汚染がさらにひどくなって、その様子がニュース映像でしばしば流されますから、ご覧になられた方も多いと思います。

 

 

 そんな「大気汚染都市」に暮らす中国の人々は、当然、マスクやマフラーなどで鼻と口を覆い何とかしのいでいる様子ですが、中には、若い人たちの間ではマスクをわざとしないことがあるそうです。その理由は、白いマスクで鼻を覆うと、呼吸する部分に汚染物質が黒く付着して格好が悪いからといいます。いやはや、中国の若者の美意識の高さには驚かされますね。

 

 

 しかしいくらファッションセンスに敏感であろうとも、咳やくしゃみで周囲にウィルスをまき散らすような真似は絶対にやめてほしいものです。とはいえ、マスク未着用の人は老若男女を問わずいるようです。新たに法律でマスク着用を義務付けるまでせよとまでは申しません。でも最低限のエチケットとして、マスクはつけていただきたいと思っています。

 

 

 よくよく通勤電車内を観察してみると、明らかに風邪をひいている人がマスクをせずにいて、咳もくしゃみをしていない人が逆にマスクを着用しているように見受けられます。感染力の強いインフルエンザや風邪から身を守るためには、日頃からマスクを着用する方が賢明です。

 

 

風邪からうつ症状に

 

 

 風邪やインフルエンザにかかってしまうと、当然、非常に体調は悪化します。風邪は万病のもとという言葉のとおり、風邪による体調不良が引き金となって、精神面でも悪影響が出ることもあるのです。うつの方にとっては、今の時期は油断大敵です。

 

 

 かつてうつ症状を経験したことのある私の場合、インフルエンザ流行期のずっと以前から外出の際には必ずマスクをするようにしています。それどころか、ほぼ一年中、マスクを着用しています。自宅の玄関から一歩外に出たら、もうそこはウィルスの浮遊する空気が流れていると考えています。『バイオハザード』の世界ではありませんが、実際に外気には必ずウィルスが含まれているのです。エボラ出血熱のような伝染病だけではありません。普通の風邪のウィルスも外気に含まれています。

 

 

 ましてや電車の中や駅やデパートなどの公共施設内には大勢の人々がそこで咳をしたり、くしゃみをしたりしています。公共機関だけではありません。オフィス内の空気も非常に危ない。その部屋にいる人が風邪をひいていなくても、他の部署の人が出入りしていれば、いつ何時ウィルスが室内にまき散らされるかわかりません。いつでもどこでも、マスクを手放さないのには理由があるのです。

 

 

 インフルエンザや風邪予防には、手洗いとうがいが奨励されていますが、それだけではまったく不十分だと思います。たとえば、ウィルスに感染している人が咳をする際に手で口をふさぎますね。あれだとその手の平にはウィルスがびっしりと付着してしまうのです。そんなウィルスの手であちこちを触るわけですから、常に手洗いをしなければいけません。トイレから出る時や外出先から帰った時だけに手を洗うだけではだめです。

 

 

 マスクについても、私は最低でも一日に3枚は使用するようにしています。1枚目は出勤する時に、出勤してから2枚目に替えます。3枚目は帰宅中の時に使用します。たった1枚のマスクで済ますのでは十分とはいえません。手洗いにしても、除菌効果のあるウェットティッシュを常に使用します。そして、もうひとつ忘れてはならないのは、帰宅する際の行いです。玄関から家の中に入ったら、何よりも先に洗面所に直行して手を洗い、うがいをするのを忘れてはなりません。外部からのウィルスの侵入を可能な限り、防ぐ努力するべきです。

 

 

 ちょっと神経質だと思われるかもしれませんが、以前には毎年の恒例行事のようにインフルエンザにかかっていたのに、この予防法を実行するようになってからは、一度もインフルエンザにかからずに済んでいます。他人の「咳エチケット」を非難するよりも自分の体は自分で予防することが大事だと思います。皆さんもご自分で出来る範囲で”防衛”するようにしましょう。