明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「真夏日」にマスク着用で「熱中症」リスクはどうなるか?

 気象庁の長期予報によると、今年は「暑い夏」になるそうです。コロナウィルスは強い紫外線に晒されると死滅するため、真夏の強い日差しでウィルスを”成敗”してほしいものです。4日は全国100地点で最高気温が30度に達する「真夏日」でした。関東地方ではこれから梅雨の時期を迎えますが、それを過ぎれば本格的な夏が到来します。

 

 

 今年の夏は気温や高湿度に加えて、マスク着用により例年にない「息苦しさ」も加わります。当然、熱中症のリスクが高くなるに違いありません。真夏日とマスク着用。これに耐えなければなりません。新型コロナの脅威と熱中症リスクを避けるためには、どうすれば良いのでしょうか。

 

 

エアコンは期待できず

 

 

 外気温が30度を超える日には、熱中症を予防するために、適度なエアコンの使用が望ましいとされています。特に高齢者は暑さ寒さを体感しにくいので、さほど暑さを感じなくても、室温をチェックして早めにエアコンを作動させることが重要です。同時に、小まめに水分補給をすることです。

 

 

 十分な水分補給をしなさいと注意を喚起していますが、エアコンの効いた室内にいるとあまり喉の渇きを感じない方も多いのです。小まめな水分補給というのは、実際にはよほど意識していないと疎かになりがちです。喉が渇いていなくても、定期的に水分を取るように心掛けましょう。

 

 

 今年の夏は例年とは違って、ひときわ手ごわそうです。窓を閉め切った室内は「密閉」空間であり、感染リスクが高くなるため、入り口を開け放して営業する店もあります。窓の開閉も定期的に行わなければなりません。そうすることで密閉状態は避けられますが、エアコンは効かなくなります。いくらガンガンとエアコンを掛けていても、窓が開いていてはそこから外の熱風が室内に張り込み、一向に室温は下がりません。

 

 

 真夏日に表を歩いて汗だくになりたくないからといって、タクシーに乗り込んだとします。以前なら、タクシーの車内温度は大体25度以下で車に乗った瞬間、ひんやりとした空気に包まれて、ほっと一息付けました。ところが、「コロナ禍」により感染防止のために全席と後席の間には、アクリル板やビニールで仕切られています。これでは、全席のダッシュボード上にあるエアコンの吹き出し口からの冷風は後席まで届きません。おまけに後部の窓からは日差しが射しこみ、蒸し暑くなります。換気のために窓を開けると、ますますエアコンの効果は薄れる一方です。

 

 

 緊急事態宣言が全面解除になってからは、さっそく通勤ラッシュが戻ってきました。列車の天井部からはエアコンの冷風が吹き出しますが、窓を開けたままなので、ちっとも涼しくなりません。もっとも窓を閉め切った満員電車などには誰も乗りたくないでしょうけれども。

 

 

 吹き出す汗をハンカチで抑えつつ、ようやく会社に到着しました。ところが、会社の室内も何だか蒸し暑いのです。それもそのはず、換気のために窓は開け放たれています。今年の夏は、テレワーク勤務が認められるごく一部の職種を除いて、ほとんどの会社員は例年にない暑さに悩まされることになりそうです。

 

休みたいけどどうしても休めないあなたに

 

マスクの内側は「炉」状態

 

 

 暑いのは車内や室内の換気のせいだけではありません。「新しい生活様式」によれば、外出する際には必ずマスク着用のこと、とあります。真夏日にマスクを着用するともう地獄です。日本の夏は高温湿ですから、体にまとわりつくような蒸し暑さに加えて、マスクで覆われた鼻と口はまるで”灼熱”状態になります。ガラス職人が炉の前で吹き出す汗と格闘するが如くです。高温に熱せられ、蒸された鼻や口は呼吸のたびに延びたり縮んだりするうちに、クレオパトラのような美しい鼻に整形されていたりして…。まさかね。

 

 

 早くもノージャケットにノータイの「クールビズ」の会社員を見かけるようになりました。あまりにも暑いので、アイスキャンディ(古いですね!)やかき氷を食べたくなりました。でも、コロナウィルスが恐いから、店内での飲食は避けて、コンビニで買ったガリガリ君にしておきます。歩きながらアイスを口に頬張るのは、はやり危険が伴います。行き交う人がくしゃみの一つでもしたら、もうダメです。ああ、もったいない。

 

 

 それでも口内の燃えさかる「炉」を何とかしなければ。ガリガリ君を頬張る瞬間だけマスクをずらして、口に入れたらすぐにマスクを元の位置に戻すというのはどうでしょうか。これならマスクを外す時間を最小限に抑えられます。

 

 

 いえいえ。これもあまりうまくいきそうにありません。まず瞬間的にマスクを上げるのはいいとして、たとえばガリガリ君ではなく、ソフトクリームを食べようとすると、この方法では絶対にマスクにアイスが付いてしまい、べたべたで使い物にならなくなる恐れがあります。ソフトクリームを食べなければいいかもしれませんが、今日はガリガリ君よりもソフトクリームを食べたいと思う日があるものです。おや、あまり賛同はえられなかったようですね。失礼しました。

 

 

 とにかく暑い夏を無事に過ごすためには、マスク着用のために起こり得るリスクを回避する方法を考えねばなりません。エアコンのよく効いた環境が期待できないとしたら、せめて「口内炉」を冷やす方法を講じるほかありません。かき氷。ガリガリ君。ソフトクリーム。スムージー。等々、お好みの冷たい食べ物を存分に楽しもうではありませんか。ただし、食べ過ぎてお腹を壊さないようにして下さいね。