明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「新型ウィルス」の危険を遠ざける「秘策」とは

 もう他人事ではいられなくなりました。新型コロナウィルスの感染阻止に向けて、安倍総理は公立の小中高等学校を週明けから休校にするよう呼びかけました。北海道知事が非常事態宣言を出すなど、ウィルスの猛威は収まる気配すらありません。総理が言うように、この1、2週間がパンデミックになるか否かの瀬戸際だそうです。

 

 

 政府の意向を受けて、各自治体では大勢の集まる屋内イベントを原則中止にするなど、対応に追われています。その最中に椎名林檎率いる『東京事変』のライブは決行されるようですが、くれぐれも感染源にならないように願いたいものです。

 

 

石油ショック」の再来か

 

 

 マスク不足は相変わらずで、開店時間の前から薬局には行列が出来ています。中には、あらかじめ入荷数を明示して、整理券を配るなどしてお客の便宜を図る店舗もありますが、大部分の店では、いつ、どれくらいの枚数が入荷するのか案内もなく、それでもマスクがどうしても欲しい客が長い列を作っています。人気ラーメン店の行列ならまだしも、家族の健康を守るために必死に数少ない入荷数のマスクに殺到する光景には、胸が痛みます。

 

 

 新型コロナウィルスは空気感染ではなく、主に「経口感染」します。それ故、念入りに手洗いをしてアルコールで除菌し、菌の付着したままの手指で口や目などの粘膜を触れないことが大事です。でも肝心の消毒用アルコールでさえもマスク同様に今や入手困難なのです。

 

 

 マスクの原料として使用されるために、トイレットペーパー類が今後、不足するのではないかとのデマが流れて、各地でトイレットペーパーの棚が空っぽになるという現象も起きています。ペーパー類が不足するというのは、嘘です。偽情報に踊らされて、買い占めるようなことはなさらないようお願いします。




 1970年代の始め頃に起こった「石油ショック」を思い起こさせます。あの時も、日本に石油が入ってこなくなる恐れがあるから、トイレットペーパーなどの紙製品を買いだめしようとする人々がスーパーや薬局に殺到。パニック状態になりました。が、結局、ペーパー類が不足するようなことにはなりませんでした。完全にデマだったのです。

 

 

 政府の要請により、家電メーカーのシャープが急遽、マスク生産に乗り出すことになりました。あの「石油ショック」の再来のような事態にならないよう、とにかく一日でも早く、必要な枚数のマスクが行き渡るようになってほしいものです。

 

 

「インドア派」に転向

 

 

 不要不急の外出はなるべく避けるようにとのことですので、せっかくの週末もいつものようにお出かけを楽しむわけにはいきません。子供への感染を防ぐために、当分の間、学校を臨時休校にしたくらいですから、お子さんとどこかに遊びに行こうというのはやめておきましょう。

 

 

 ディズニーランドやUSJも約2週間、閉園することが決まりました。人混みは避けた方が安全ですから、デパートやショッピングモールに出かけるのもお勧めできません。遊園地もダメ、お買い物もダメ。一体、この2週間をお子さんたちはどのように過ごせば良いのでしょうか。

 

 

 子供にじっとしていろというのは、なかなか難しいものです。普段なら、学校からもどったらすぐに友達とどこかへ遊びに行くのが、彼らの日課です。それが出来なくなったら、何をしていいやらわからないのも無理ありません。我が子を新型ウィルスの感染から守るためには、自宅で一人で過ごさせるのが一番。そこで、自宅で何かに熱中できることを考えるのです。

 

 

 サッカー好きのお子さんも、競技施設自体が閉鎖となってはどうすることも出来ません。そんなサッカー少年が自宅で楽しめることとは何でしょうか。そうです。ゲーム機のサッカーがあるではありませんか。今時の子は、ヴァーチャルの世界で楽しむ術を心得ています。すぐにサッカーゲームに夢中になること間違いなしです。これならば、2週間くらいずっとゲームに熱中できるでしょう。

 

 

 もうひとつ、とっておきの「秘策」があります。外出禁止のお触れが出た今だからこそ、本を読む習慣を身に付けさせる絶好の機会です。『ハリーポッター』シリーズを全巻、揃えてみたらいかがでしょう。映画を観て興味を持った子ならば、きっと原作本にも関心があるはずです。ずらりと並ぶシリーズ全巻を見たら、きっと家族で争うようにして、読み始めるに違いありません。

 

 

 読書ほど”安全”な楽しみは他にありません。本を読むときは一人で机に向かいますから、外出してウィルスに感染する危険はまったくありません。2週間の「自宅謹慎」期間に是非とも本を読みましょう。それは子供に限ったことではなく、私たち大人にも当てはまります。普段からよく本を読まれる方には、言わずもがなですが、週末はじっくりと本と向き合おうではありませんか。この際、どっさりと本を買い込んで、片っ端から読破しちゃいましょう。長編小説もいいですね。こういう時こそ、長編小説に取り組みましょう。

 

 

 

 「インドア派」の方は、普段通りに自宅で読書に勤しんだり、好きな音楽を楽しんでいらっしゃいますから、外出しないで済むのは、むしろ望むところです。堂々とこの2週間は”インドアライフ”を満喫すればいいのです。ウィルスの危険を遠ざけるのに、自宅ほど安全な場所はありません。アウトドア派の方も、この際、インドア派に転向されては如何ですか。