明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

身も心も「春」を待ちわびる今日この頃。

 連日の新型コロナウィルス関連の報道に接していると、何だか身も心も冬の嵐に晒されたように縮こまってしまう気がしませんか?

 実際、テレビを付ければ必ずニュース番組では、新型ウィルスの新たな患者がどこそこで出たなどという報道が目に飛び込んできます。

 

 

 時差通勤でいつもよりも30分ほど早めに自宅を出発することになりましたが、多少は通勤電車の混雑率が下がったものの、それほど普段と変わりはありません。きっと皆さんも同様に時差出勤されたので、結局、同じ時間帯にかち合ったのでしょう。せっかく早起きしたのに、思わぬ誤算でした。

 

 

「校歌斉唱」も自粛

 

 

 卒業式も続々と延期や縮小を余儀なくされました。それでもせめて卒業生を祝福して送り出してあげたいとの学校側の思いから、来賓の父兄の方々にはマスク着用を要請し、卒業生と先生方だけのこじんまりとした式を敢行したところもありました。

 なるべく生徒同士が接触しないようにと席と席の間隔を広く取り、壇上で代表生徒に卒業証書を手渡す校長先生はしっかりとマスクを付けていました。何だか「厳戒態勢」での卒業式のようで、ピリピリとした雰囲気が伝わります。

 式の後に卒業生に話を聞くと、校歌を斉唱せずに録音されたものを流したそうです。卒業したらもう皆で校歌を歌う機会はないだろうから、とても残念に思ったと語っていました。でも何年かして同窓会に出席すれば、その時は校歌を皆と歌えるかもしれませんね。慰めにもならないでしょうけれども。

 

 

 あと2週間はなるべく人混みを避けて、その間は自宅に待機することが望ましいとのことですが、さて最初の週末、皆さんはどのように過ごされましたか。食材や日用品を買うためにスーパーに出かけた方も多かったことと思います。

 普段の週末には、買い物客が大勢詰めかけて、駐車場も一杯になりますが、政府からの「お触れ」が出た後のことですから、空いているだろうと思っていました。ところが予想は見事に外れました。普段通りに駐車場は車がぎっしりと停められていて、空きスペースを探すのに苦労するほどでした。

 

 

 今夜の夕食の食材よりもきっとマスクや消毒用アルコールを求めて来店されたのでしょう。が、ご存知のようにマスクや消毒アルコールの棚は空っぽの状態で、本日の入荷分はすべて売り切れましたとの断り書きがありました。がっかり。一応、まだマスクのストックはいくらかありますが、日々、減っていくので、もし在庫があったら即座に購入したいと思っていました。

 非常事態宣言を出した北海道に対して、政府はマスクの製造会社から直接買い取り、北海道へ届ける旨、表明しました。ということは、ただでさえマスクの入荷数が少なくて、”マスク難民”が増えているというのに、まだ当分は入手できそうにありませんね。実に困ったものです。

 

 

「春」が待ち遠しい!

 

 

 暖冬の影響で今年は、一足早く春が訪れる模様ですが、この調子では”身も心も”なかなか冬から抜け出せそうにありません。東京地方の日曜日は気持ちよく晴れ渡り、気温もぐんぐんと上昇して4月上旬並みの陽気になりました。春なのでしょうか。

 

 

 この時期には三寒四温といわれるように、三日間の寒の戻りがあった後、四日間は晴れて暖かい陽気になります。音楽にたとえるならば、4分の3拍子でしょうか。ズンチャッチャ、ズンチャッチャというワルツのリズムにのって、日ごとに春がこちらに近づいて来ます。

 毎年、大晦日に催される「シルベスターコンサート」では、ワルツの名曲の数々が演奏されますが、ヨーロッパはその時期はまだ真冬です。春の訪れを祝福するという趣旨で、今の時期にこそ、三寒四温のワルツのリズムに乗って、日本流の新「シルベスターコンサート」が開催されるといいですね。

 もちろん、今年は新型ウィルスの感染拡大により、大勢の集まる文化イベントは自粛されることになりましたから、来年から是非、お願いしたいものです。プロモーターの方々には、ご一考いただきたいと思います。

 

 

 いくつかの大小のスーパーや薬局を回ってみましたが、結局、マスクはどこも売り切れで、ついに購入することは出来ませんでした。アルコールも同様です。仕方がないから、自棄になって焼酎の『大五郎』の業務用大びんを買おうかと少し迷いましたが、やめておきました。いくら焼酎をあおったところで、消毒にはならないでしょうから。でもあの独特のアルコール臭は滅菌作用がありそうに思えてなりません。

 

 

 アルコール度数が高いウォッカなどは消毒効果が期待できるそうです。『スピリタス』というウォッカは世界一アルコール度数が高い酒で、何と96度もあります。これならいけそうだと思いきや、当然ながら、同じことを考える方も多いようで、在庫がほとんどないそうです。やれやれ。

 

 

 どこにもマスクは見当たらずに、落胆して帰宅しました。庭の駐車スペースにクルマを停めて降り立った時に、足元に黄色いスイセンの花がこじんまりと咲いているのを発見しました。花壇ではなく、庭の際に花を咲かせていたのです。痩せ土に咲く小さなスイセンは、雑草よりもはるかに背丈が低く、気を付けなければ踏みつぶしてしまいそうです。

 有難う。こんなところでよく咲いてくれましたね。春です。これが春の訪れです。荷物をトランクに残したまま、私は屈み込んでスイセンの黄色い花びらをいつまでも眺めていました。