明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「コロナ」を口にしない日を作りましょう!

 アメリカのトランプ大統領がついに「非常事態宣言」を発令したことで、いよいよ「新型コロナウィルス」渦は佳境に入りました。当初、アメリカ人の感染率は低いと楽観的な見方をしていたトランプ氏ですが、さすがに「パンデミック」が全米にも波及することは不可避だと悟ったようです。何しろご自分のすぐ後ろまで忍び寄っていたのですから。いくら「世界一のアメリカを取り戻す」と公言していても、目に見えない「新型ウィルス」という敵に対しては、いかなる戦力を以てしても敵わないのです。

 

 

「コロナ」ストレス

 

 

 WHOによると、新型コロナウイルスの感染が確認された国と地域は、先週末の数値で126。感染者数は13万人を超えるといいます。南極大陸以外のすべての大陸で感染者が出ています。

 

 

 そうした状況にあって安倍首相が語ったように、日本での患者数はまだ増加しているものの、非常事態宣言までには至っていないとのことです。爆発的に感染者数が増え続けるイタリヤや韓国などに較べれば、まだましのようです。

 

 

 もちろん、事態はまったく予断を許さないことは言うまでもありません。集団感染(クラスター)が発生しやすい3つの条件、即ち換気の悪い密室で、不特定多数の人が密集し、近距離で会話をする、が起きやすい場所には、近づかないことと、そうした感染空間を作らないことが重要です。

 

 

 以前このブログで、一生に一度の卒業式は中止しないでほしいとお話ししましたが、総理の会見でも、安全面に十分に配慮しながら、何とか実現してあげてほしいとの言及がありました。実際に、こんなケースも出てきました。

 知人のお子さんの通う幼稚園では、当初、卒園式を行わない方針でしたが、その後、来賓として一人の児童に対して保護者一人だけの出席を認めて、規模を縮小短縮して執り行う運びとなったといいます。良かったですね。

 

 

 先日、安倍総理は、あらためて国民や企業に対して「自粛」の継続を要請しました。前回の会見では、感染拡大を抑制できるか否かの瀬戸際は先週いっぱいまでの期間のはずでした。が、いまだに感染が収まらない状況に、さらなる自粛期間の延長が決まりました。当分の間、大規模イベントの延期や自粛は続きます。

 

 

 いつもなら学校から帰宅するやいなや、友達と公園などに繰り出して元気いっぱいに過ごしていたお子さんが、そういつまでも自宅で一人、テレビを見たり、ゲーム機で遊んでばかりはいられません。遊び盛りのお子さんならなおさらです。

 子供は本来、表でサッカーや野球などのスポーツをしたり、かけっこをしたりして、体を動かして成長していくものです。それが部屋で一人じっとしていては、参ってしまいます。受験を控えた学生さんは別ですが、元気なお子さんに一か月以上も外に出ないで過ごせというのは、あまりにも酷です。

 

 

 保護者の皆様にとっても、臨時休校が長引けば、いつもお子さんが自宅にいる状態が続きます。家庭という”密室空間”に長期間、引き籠っていると、大人も子供もお互いに非常にストレスとなってしまいます。このままでは、いつか些細なことから親子喧嘩が起きて、それがエスカレートしていけば、家庭内暴力につながりかねません。学齢期のお子さんのいるご家庭では、家庭内でいつ不測の事態が”勃発”するかもしれないのです。

 

 

 ストレスの原因ははっきりしています。新型コロナウィルスに他なりません。電子顕微鏡でしか見ることができないほど極小なウィルスが、家庭内暴力を引き起こす要因にもなるとしたら、まったく「悪魔の病原菌」と言わざるを得ませんね。

 

 

 感染から身を守る方法については、すでにご承知のことかと思います。空気感染はしないので、とにかく手洗いを徹底して、クラスターの起きそうな危険な場所には近づかないことです。外出する際には、必ずマスクを着用しなければなりません。それにしても、そのマスクがいまだに不足しているのには閉口します。早く、マスクが行きわたるようにしてほしいものです。

 

 

 さて、感染の予防法はかなり周知したと思われます。ではストレスにはどのように対処すればよいのでしょうか。これまで運動場も閉鎖され利用出来ませんでしたが、一部では、利用者数を制限しつつも再開したところもあります。今後、利用できる施設が徐々に増えいくことでしょう。そうすれば、お子さんは広い場所で思う存分に体を動かす機会が出来ます。総理も、お子さんは安全面に留意しながら、野外で体を動かすようにとの指摘がありました。せめて友達とボール遊びくらいはさせてあげたいものです。

 

 

「コロナ」を口にしない日

 

 

 大人の場合はどうでしょう。企業によっては、テレワークに切り替えたところも多いようです。それによって、感染の危険の高い通勤電車を避けられます。その代わりに、新たな問題が生じています。テレワークで出社しない分、ずっと自宅に居続けなければなりません。これはこれで、なかなかストレスが溜まります。ましてや、お子さんがいつもそばにいては、落ち着いて仕事に集中することもままなりません。

 

 

 大人も仕事を忘れて、運動場で野球やサッカーなどに夢中になれば、少しはストレスを発散することができそうですが、なかなかそうもいきません。仕事がある以上は、遊んでばかりはいられないのです。

 

 

 テレビをつければ「新型肺炎」のニュース。新聞を広げれば、コロナウィルスの記事。私たちは毎日、「コロナ」漬けにされているわけです。ならば、一日くらい、テレビのニュース番組から目を反らし、新聞も関連記事を読まないこと。「コロナ」という単語を一切、口にしないようにしては如何でしょうか。「コロナ」抜きの日を設けるのです。

 

「明日は、コロナのことは話さないようにしようね。口には出さないけど、わかっているから大丈夫だよね?」

 

 と、お子さんにも念を押しておきます。家族でこの日は「コロナなし」にしようと決めておくのです。一日でも、「コロナ」なしで過ごすことが出来れば、すっかり萎縮してしまった身も心も、以前のような明るさを取り戻して、伸び伸びとすることでしょう。

 

 

 言葉というのは、それを口にすることにより、「言霊」が生まれて、自分や周囲に影響するものです。ここ数か月間、すっかり「コロナ」という悪い言霊に支配されていた日常から、一度、解放されましょう。そのためには、絶対にその言葉を口にしないこと。ただそれだけで、沈みがちな気分が驚くほど軽くなるはずです。是非、お試しください。