明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「急降下」するのは日曜日の気温だけではありません!

 小池都知事が緊急会見を開いて、今週末の外出自粛を要請したため、都心近郊の桜の名所では人手もまばらな様子です。上野公園は例年ならば大勢の花見見物客でごった返すのに、ほとんど無人状態の中、桜がはらはらと静かに散りゆく情景は、何とも物悲しいものです。新型肺炎に罹り命を落とす人々の数は日ごとに増加しています。散りゆく花びらが、かけがえのない人々の命に見えました。

 

 

お出かけしない週末

 

 

 自粛初日の土曜日は、曇りがちながら時々薄日が差す空模様。南風にのって暖かい空気が関東地方に流れ込み、気温は20度を超えました。まるで初夏のような陽気です。本来なら絶好の行楽日和のはずなのに、どこへも出かけられないのはなかなか辛いものです。でもこのご時世では仕方がありません。これ以上感染を拡大させないよう、一人ひとりが心掛けることが大事です。

 

 

 でもお子さんは、やっぱりせっかくのポカポカ陽気なのにお出かけしないことに不満に思うのは無理ありません。せめて、ご自宅で家族が一緒に楽しめるように、ゲームをして遊んだり、夕食にはホットプレートでお父さんがご自慢のお好み焼きを作ってわいわい食べるというのもいいでしょう。自宅で家族で楽しく過ごすことも良い思い出になるはず。臨時休校でお友達にも会えない中、寂しい思いをしているお子さんを励ましてあげましょう。

 

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 ポカポカ陽気は、しかし、今夜まで。日付けが変わるころから天気が急変します。南岸低気圧が通過するため、一気に暖かい空気から冷たい真冬の天気となる予報です。おまけに、何と首都圏やその近郊地域の内陸部では大雪となる模様。

 気温グラフの曲線は、日付けの変わり目あたりから右肩下がりに急降下します。そして、都心部でも明朝6時頃から正午頃にかけて最低気温が1度まで下がり、霙か雪が積もりそうです。さらに気温が下がる恐れもあり、その場合には、数センチの積雪となるかもしれません。

 

 

 今夜から明日にかけては、気温の変化に注意が必要です。土曜日の日中には薄手のシャツ一枚で過ごせても、翌日の朝には真冬の気温になりますから、風邪をひかないように用心して下さい。

 

 

気温以外も「急降下」

 

 

 「急降下」するのは、気温だけではありません。日本経済が、世界経済が、今、急激に落ち込みつつあるのです。「コロナ禍」の影響は計り知れません。世界同時株安となり、日本の株式市場は乱高下していますが、一時的に上昇しても長続きせず、ヘッジファンドの格好の餌食になっている様子です。

 

 

 アメリカ国内の新型肺炎の感染者数が、ついに世界一となりました。トランプ大統領の掲げる「アメリカ第一主義」が皮肉にも「新型肺炎」でもそうなった形です。これは冗談ではありません。大国アメリカが今や世界一の感染国となったということは、まさに全世界的にも予測が付かない最悪の事態が現出するかもしれないのです。

 

 

 アメリカ経済の落ち込みが、世界経済に波及することは避けられません。もっとも早く影響を受けるのは、やはり日本です。アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪を引くといいますが、今回の「コロナ禍」では風邪くらいでは済まないでしょう。日本経済は下手をすれば「肺炎」に、それも「新型肺炎」になるかもしれないのです。

 

 

 WHOがこのほど、新型コロナウィルスに対する「特効薬」即ち新ワクチンが完成するには、少なくとも1年から1年半はかかるだろうとの見解を示しました。ということは、1年延期されることになった「東京五輪」は一体、どうなるのでしょうか。

 

 

 オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会森喜朗会長は、近々のうちに来年の五輪開催の時期が決まるだろうと実に暢気なことを言っていました。その認識、ちょっと甘すぎやしませんか。お笑い芸人の井戸田潤でなくても「あまぁ~い!!」と思わず叫ばずにはいられません。

 

 

 今回、五輪開催が初めて延期となったのは、他でもありません、新型コロナウィルスによる肺炎が世界的な感染拡大の事態に至ったからです。つまり、この新型肺炎をやっつける「特効薬」が開発され、各国の感染者が新ワクチンにより治癒して、はじめて「東京五輪」は開催できるわけです。そのワクチンが出来るのが、まだまだ先になりそうですから、1年後に今度こそ東京五輪は開幕出来るなど、そんな”あまぁ~い”わけがないのです。

 

 

 大手証券会社の試算では、東京五輪が中止になった場合、日本の経済損失額は7兆8000億円とのこと。すでに今回の「新型コロナ」による経済的ダメージは、東日本大震災リーマンショックを合わせた以上になるとの見方もあります。昨年10月から消費税率が引き上げられましたが、それも今年の東京五輪開催の経済効果を見込んでのことです。まさに「青天の霹靂」としか言いようがありません。

 

 

 日本の社会は、他国に比べて犯罪の発生率が少なく、治安が安定していて、安全に暮らせる国と評価されています。が、今後、莫大な経済損失により、企業の倒産が急増し、失業者が溢れかえるような「最悪の事態」にならないとも限りません。そうなれば、治安も急速に悪化するに違いありません。

 

 

 「急降下」は日曜日の気温だけでは済まないのです。都知事の緊急会見だけで、市中の随所で「買い占めパニック」が起きたではありませんか。今、私たちに出来ることはごく限られています。が、肝心なのは、日本人の美徳である団結力を失わないことです。阪神淡路大震災東日本大震災の時も私たちは「絆」を失わずに、一致団結して難局を見事に乗り切ることが出来ました。そのことを決して忘れてはなりません。