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本当に東京の「ロックダウン」はないのでしょうか?

 30日(月)に小池東京都知事が再び、緊急会見を開くとのニュースを耳にして、すわ、ロックダウンかと思い込まれた方は少なくありませんでした。

 実際に、前回の会見でも知事は「感染拡大を抑えられるか否かの重大局面にある」との認識を示して、不要不急の外出を自粛するよう要請しました。そのため、今度こそは、いよいよ首都・東京のロックダウンに踏み切るのではないかとの憶測が出て、SNSなどでそうしたデマ情報が拡散されていったのです。

 4月1日という日にちを指定しての偽情報だったために、より信憑性を帯びて、多くの人々がこのデマ情報に踊らされた形です。

 

 

「デマ情報」にご注意

 

 

 災害時に最も注意すべき点のひとつに挙げられるのは、まさに根拠のない「デマ情報」です。新型コロナウィルスに関しても、子供は感染しないとか、ウィルスは暑さに弱いから夏までには終息するとか、果てはコロナビールを飲めば感染を防げるなどという馬鹿げたデマまでもまことしやかに語られました。

 が、ご承知のようにコロナウィルスは小学生の中にも感染者が現れましたし、熱帯地方でも蔓延しています。コロナビールで予防できるなら、喜んでメキシコレストランでしこたまコロナビールを飲みまくりたいところです。

 もちろん、これらの情報はすべて大嘘でありデマです。

 

 

 4月1日に東京都がロックダウンを宣言するというデマも、よくよく考えてみれば、その日はかのエイプリルフールです。確かにタイミング的には今まさに「重大局面」にあることは事実ですから、その日にロックダウンとなってもおかしくないのかもしれません。

 首都・東京を「ロックダウン」(封鎖)するとなれば、大ごとです。発表する際には、パニックにならないように慎重に検討した上でなければいけません。むろん、政府とも事前に十分に話し合ったうえの結論である必要があります。それほどの手続きを要する重大決定が、事前にマスコミなどに漏れるとは考えにくい。冷静になって考えれば、この情報が偽であることがわかるはずです。

 

 

 今はちょっとしたきっかけでも、スーパーや薬局にマスクやトイレットペーパーを買いに走るくらいですから、デマかもしれないと半信半疑ながら、つい冷凍食品や米、インスタントラーメンなどの乾麺などを買いだめしたくなります。私たちは非常にナーバスになっています。「コロナストレス」に日々、晒されて、正常な判断ができにくい心理状態に陥っています。

 

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 どうやら(これもあまり根拠がない意見かもしれませんが)今週中に「ロックダウン」はなさそうです。もしもロックダウンするならば、もっと前から安倍総理が国民に丁寧な説明を行っているはず。国民に向けて二度、会見を行いましたが、総理の口からは今すぐにも「ロックダウン」せざるを得ない状況という言及はありませんでした。これ以上、感染を拡大させないために、「密閉」「密集」「密接」の三条件が揃った時がもっとも危険であることなどを説明するに留めました。

 

 

 小池知事は二度目の会見時に、若い人はカラオケボックス・ライブハウスを、中高年はバー・ナイトクラブなど接待を伴う店に行くことを控えてほしいと要請しました。具体的にカラオケボックスやナイトクラブという実名を挙げたことが物議を醸しています。夜間はそうした店には近づくなというわけですが、店側にとってはこれは死活問題です。この手の店は個人経営が多く、客足が遠のけば、たちまち倒産してしまいます。

 

 

 それでもあえて実質上の「夜間外出禁止令」的な要請をしたのは、やはりそれだけ東京は今、危機的状況にあることを示唆しています。これまで通りに仕事帰りの中高年サラリーマンが「接待を伴う飲食店」で”飲みニケーション”していたら、爆発的な感染を引き起こすのは必至と考えるべきです。

 

 

本当に「ロックダウン」はないのか

 

 

 現在、日本を含む各国では新型コロナ肺炎に効くワクチンの開発に躍起になっています。アメリカの大手医薬品メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンがこのほど、ワクチンの候補を絞り込み、遅くとも9月には人体での臨床実験を開始するとして、来年の早い時期に完成させる見込みであると発表しました。

 日本でこの米国製ワクチンが認可されるかどうかは、まだわかりませんが、いずれにせよ一日も早く「特効薬」が出来上がることを祈るよりほかありません。如何なる難問であっても人類の叡智を集結させれば、新型コロナウィルスをも必ずや克服できるに違いない。そう願ってやみません。

 

 

 「特効薬」たる新ワクチンの開発が待たれる中、IOCは一度延期した東京オリンピックの開催日を早くも発表しました。開催地・東京がロックダウンの崖っぷちにある時に、です。間が悪いどころか、IOCは今回、五輪を延期した理由をお忘れなのでしょうか。新型コロナウィルスが全世界に蔓延する「パンデミック」となり、今後、さらに感染の拡大は不可避だというのに、このタイミングでどうして来年の7月23日の開幕を”決める”ことが出来たのでしょうか。少しは「空気を読め」と言いたい。

 

 

 もちろん、もしも東京五輪が中止となった場合に被る莫大な損失額を考えるならば、開催した方がいいに決まっています。安倍総理は会見の席で、新型コロナ肺炎に打ち勝って、安全かつ完全な形での開催にしたいと語っています。

 総理の言のとおりに、果たして来年の7月までには、いや準備期間を考慮に入れるとそれよりも半年くらい前までには、「新型肺炎」の終息宣言が出ていなければなりません。本当にその開催日程で大丈夫なのでしょうか。それについては、現段階では、誰一人として確実なことは言えないはずです。

 

 

 「デマ情報」に惑わされて、思わずスーパーに買い出しに走ったとしても、今は非難することはできません。4月1日のロックダウン説も偽情報でしたが、一週間先には果たしてどうなっているのか、読めないからです。

 本当に東京の「ロックダウン」はないとは、必ずしも言い切れないのです。もしかすると、今週末あたりか。週開けの月曜日か。それとも、週明け月曜日の感染者数を見てからか…。念のために申し上げますが、もちろん、これは根拠のない「憶測」に過ぎません。でもまったくその可能性がゼロとも言い切れないのです。

「信じるか信じないかは、あなた次第です」(『やり過ぎ都市伝説』より)