明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

やはり首都圏は「ロックダウン」すべきです!

 東京都など7都府県を対象に政府が「緊急事態宣言」を発令してから、はや2週間が過ぎました。その後、対象地域を全国に拡大しましたが、あまり効果はなかったようです。安倍総理が会見を開き、国民に向けて、不要不急の外出を避け人との接触を最低でも7割、8割の削減を達成すれば、新型コロナの感染を終息させることが出来ると説明しました。果たして、その通りに感染拡大を抑え込むことに成功したでしょうか。このままでは、到底、緊急事態宣言を解除出来そうにありません。

 

 

接触8割削減」でも

 

 

 全国で最も感染者数の多い東京都のデータでいえば、「宣言」以前よりは感染者数を表すグラフの急勾配は多少、緩やかになったとはいえ、201名という一日の数字を頭に依然として3桁のままです。

 一方、企業の涙ぐましい努力によってテレワークなどで在宅勤務に切り替えたり、時差出勤で通勤時間帯をずらすことで、交通機関ターミナル駅などの混雑緩和はかなり進みました。

 日本一利用者数の多い東京駅では、以前に比べて9割もの削減に成功しました。実際、平日の朝夕の時間でさえ、コンコースには人もまばらで、まるで日本の人口が十分の一に減少したかのようです。

 

 

 それでも「新型コロナ肺炎」は一向に終息する気配すらありません。以前のような通勤ラッシュはほとんど解消されたというのに、これは一体、どうしたことでしょうか。

 

 

 「密閉」「密集」「密接」の三つの「密」をさけるために、夜の街の灯は消え、居酒屋も7時までしか酒類を提供しません。カラオケ店やナイトクラブ(古い言葉ですね)も営業を自粛しているのに、なぜ、感染者が減らないのでしょうか。

 

 

 夜の商売は営業停止し、飲食店も客足が遠のいて、悲鳴を上げています。そうした中、営業自粛要請の対象であるはずのパチンコ店の一部には、営業を継続しているところもあります。そしてそんな”無法者”の店の前には、他県からわざわざ駆けつけて開店前から行列が出来ています。他店が軒並み休業しているのに、平気で営業を続けるその無責任さには腹が立って仕方がありません。

 

 

 マスクを求めてドラッグストア前に行列を作るくらいはまだかわいい方です。このまま感染者が増え続ければ、医療崩壊は免れない危機的状況なのに、パチンコをやりたがるというのは、どういう神経の持ち主なのでしょう。ギャンブル依存症という言葉がありますが、パチンコでなくても競馬などは無観客ながらちゃんと開催されているではありませんか。

 

 

 ”無法”パチンコについては、誰もが憤りを感じているはずです。パチンカー以外は。でも地方への「帰省」はどうでしょうか。これも安倍総理が会見で繰り返し訴えている、感染者の多い都市部から地方に帰省することは避けてください、との声も空しく、依然として東京駅などのターミナル駅には、学生と思しき大きな荷物カートを引きづっている姿を見かけます。

 

 

 学校が休校になったから、下宿先から地方の実家へ「帰省」しようというのです。パチンコは許せなくても、実家に帰省するくらいはいいだろうというのは、大きな間違いです。もしも自分が保菌者だったらどうしますか。実家に戻れば、たちまち親兄弟が感染してしまうし、友人、知人と会えばその人たちにも感染します。今、帰省すれば、地方でたちまち感染が拡大し、医療崩壊を招く結果となるのです。

 

 

 何人ももはや「隠れ感染者」である可能性を否定することは出来ません。咳や発熱などの特有の症状がなくても新型ウィルスに感染しているかもしれないのです。「帰省」することは、自らがウィルスの運び屋になる恐れがあると考えるべきです。パチンコ屋に遠方から遊びに来る人たちと、似たり寄ったりのことをしていると自覚しなくてはなりません。

 

 

 特措法に基づいて全国を対象に緊急事態宣言を発出した際に、やれ「三密」を避けよ、不要級の外出を自粛せよと国民に要請しましたが、それより先に、「ロックダウン」を断行すべきだったのです。緊急事態宣言の発令といっても、その実効性についてはまるで期待外れだったと言わざるを得ません。甘いのです。

 規律を重んじる日本人の国民性を過信し過ぎです。外国のように違反者を逮捕するなり罰金を課すなりした方が良かった。何が「私権を制限する」ですか。新型ウィルスと戦うには、より強力な規制が必要です。

 

 

今から「ロックダウン」を

 

 

 志村けんさん、そして今度は63歳という若さで女優の岡江久美子さんが新型コロナ肺炎により亡くなりました。今や新型ウィルスはどこに潜んでいるのか、誰にもわかりません。保菌者はどこにでもいるのです。

 

 

 国立感染症研究所が発表した「濃厚接触者」のあらたな定義では、感染者の発症2日前から手の届く範囲(目安として1メートル)で、15分以上の接触があった者が加えらえれました。つまり発症する前の段階でも、ちょっとおしゃべりしたり、一緒にお茶を飲んだりしても、感染する可能性が高いのです。街中のいたるところに、そして家庭内も「隠れ感染者」だらけです。

 

 

 バーのマダムじゃなくても、一体、どうしてくれるのよ!と文句を言いたくもなります。今や、日本は「感染列島」と化してしまいました。こうなる前にもっと早い段階でどうにかできなかったのでしょうか。いいえ、出来たのです。実効性の低い緊急事態宣言よりも、首都圏を皮切りに各都市で「ロックダウン」を宣言すべきでした。

 

 

 早い時期に「ロックダウン」に踏み切っていたら、5月6日までに新型コロナを封じ込めることが可能だったかもしれません。自粛要請といった緩い規制よりも、その方が経済的な損失を最小限に抑えられるはずです。

 都市間の人の移動を原則禁止にすれば、感染の拡大は確実に抑制出来ます。そうすれば、越境して”無法”営業中のパチンコ屋に出張ってくる酔狂な人もいなくなるし、地方への帰省者もいなくなります。

 

 

 今からでも「ロックダウン」は遅くありません。「コロナ戦争」を早期に終息させるためには、それくらいの”荒療治”が必要です。そして違反者には、罰金を課すことです。まずはパチンカーとサーファーからたんまりと搾り取ってやろうではありませんか。

 

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