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「緊急事態宣言」解除Xデイはずっと先かもしれません!

 4月7日に東京都など7都道府県を対象に「緊急事態宣言」が発令されましたが、ゴールデンウィークを前に、5月6日の解除はほぼなさそうとの見方が有力です。

 その後、対象の範囲を全国に拡大したものの、安倍総理の言う「人との接触を最低7割、8割削減すれば、新型コロナは来月6日までに収束する」との見解はあまりにも楽観的過ぎたようです。

 

 

感染者の実数は12倍!

 

 

 政府よりも東京都の小池知事や大阪の吉村府知事らが率先して、「三密」がおこりやすい業種をリストアップして、独自に休業要請とその間の補償に乗り出しました。安倍総理の「アベノマスク」よりもずっと効果的な方針を自治体が政府に先んじて打ち出したのです。

 たった2枚のマスク配布なのに、マスク生産企業名をなかなか公表しなかったり、補償についても二転三転して国民一人当たり一律10万円を支給する案にようやく落ち着くなど、政府の方針は迷走しています。

 総理はこのところお疲れのご様子で、新型コロナ対策ではいつも後手後手に回ってしまいます。もしもご自分の手に余るとお感じでしたら、この際、潔く辞任して公認の総理大臣に任せたらどうでしょう。

 

 

 27日にOAされた日テレ系の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』で、全国紙各紙に「実際の国内感染者数は発表されている数の12倍、15万人以上いる」と発表した群星沖縄医療研修センター長の徳田安春医師がリモート出演しました。

 MCの宮根氏がああらためてこの件について、徳田医師にコメントを求めると、やはり、各自治体が発表している感染者数と実際の数字には大きな開きがあることを明言したのです。

 同番組は大阪で制作されるため、大阪府の感染者数を引き合いに出していましたが、東京都に当てはめると、新たな感染者数が二日連続して二ケタ台となったとしても、実際にはその12倍ですから、27日現在の39人という数字は468人になります。これまでの最高が201人ですが、これに12を掛けると何と2412人もの感染者数が出た計算になります。

 

 

 検査キットが諸外国に比べて非常に少ない日本では、検査結果で陽性反応が出た人の数も少なめになるはず。一種の数字のマジックといえそうです。これでもまだ、緊急事態宣言は予定どおり5月6日に解除となると主張される方は、よくよく考えてみる必要があります。

 

大正製薬のDHA・EPA

 

沖縄に迫りくる「感染の危機」

 

 

 世の中には楽観的な方々が予想以上に多いようです。政府や全国の都府県知事があれだけ口を酸っぱくして、「ステイ・ホーム」を呼び掛けているというのに、「宣言」の解除前のゴールデンウィーク中に、沖縄行きの航空券を予約した数が6万件余りもあるというのです。

 

 

 沖縄県知事玉城デニー氏が26日、自身のツイッターに「大型連休に沖縄へ来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余りいる」と明らかにしたうえで、「どうか今の沖縄への旅はキャンセルして」と悲鳴に近い訴えをしました。

 ましてや今は全国に緊急事態宣言が発令中です。その最中に、自分勝手に「宣言」解除して、ひと足早く「南国バカンス」を楽しもうというのです。あまりにも浅はかだと言わざるを得ません。

 沖縄の人は伝統文化をとても大切にしています。そしてその伝統を体現できる「おばぁ」「おじぃ」のお年寄りを何よりも大事に思っています。そこに、無症状の隠れ保菌者が必ずや交じっているはずの6万人が大挙してこの南の島に押し寄せたら、一体、どうなることでしょうか。

 

 

 観光客は「密集」「密接」「密閉」の三密状態をそこここで作り出します。お年寄りが新型肺炎に感染したら、重篤になるリスクが高くなります。どうぞ、くれぐれも軽率な行動をとらぬようにしてください。沖縄の人々を新型ウィルスの脅威に晒すことだけは避けてほしいと願わずにはいられません。

 

 

 ご承知のように緊急事態宣言には、諸外国のような違反者に対する罰則規定がありません。あくまでも自粛を要請するだけです。営業自粛を要請しているパチンコ店の中には、いまだに営業を続けているところもあります。大阪府、東京都、兵庫県がそれらの”無法者”業者の実名を公開しましたが、却って、わざわざ遠征してまで開店前から行列を作る有様です。

 ”無法者”の実名を晒すことで、反省を促す狙いですが、どうやら彼らにはそれくらいのことは痛くも痒くもないようです。それにしても、そんなパチンコ屋に行列を作るパチンカーとは、一体、どんな神経をしているのでしょうかね。

 

 

 5月6日には予定通りに緊急事態宣言は解除になるのか、延長されるのか。感染者数の実数は公表された数字の12倍いると断言する専門家もいるのです。もう楽観的な見方は止しましょう。営業自粛に応じないパチンコ屋とそこに集結する人たち、宣言の解除前の大型連休に早くも沖縄へバカンスに出かけようとする人たち。現実に目を向けましょう。東京都で二日続きで患者数が二ケタ台に収まったと喜ぶのはまだ早いのです。

 

 

 緊急事態宣言が解除となるXデイはまだずっと先のことになりそうです。