明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

「梅雨明け」にお勧めしたいプチ「Go Toトラベル」

 ようやく関東地方の梅雨明けが発表されました。8月に梅雨明けがずれ込んだのは、13年ぶりとのこと。7月中はほぼ毎日、降雨があり、ほとんど晴れ間を見ることが出来ませんでした。それだけに待ちに待った梅雨明けには違いありませんが、今年は例年とはまったく事情が異なります。お子さんには誠に気の毒ですが、学校の夏休みは何と2週間ほどしかありません。緊急事態宣言の発令中に学校が長期間、臨時休校を余儀なくされたため、学業の遅れを取り戻すための措置として、夏休みが大幅に短縮されることとなったのです。

 

 

短い夏休み

 

 

 いつもの夏休みなら、40日余りの長期休暇ですから、一家揃っての海外旅行といった豪勢な過ごし方をされる方もいらっしゃれば、郷里に帰省する方もいらっしゃることでしょう。受験生にとっては成績を伸ばす好機でしょうし、またせっせとアルバイトに精を出す方もおられるでしょう。夏休みの過ごし方は千差万別。長い休暇だからこその貴重な体験が出来るのです。

 

 

 わずか14日間に短縮されてしまった夏休み。短期間の休暇を有意義に過ごしたいと誰もが考えます。でも、いざ梅雨明けし夏本番を迎えても、海外旅行はもちろんのこと、郷里に帰省することさえ今年は躊躇われます。

 

 

 新型コロナの新規感染者数が各地で過去最高の数字となる中、最も感染者の多い東京都では、先月31日に463人、明けて1日も472人と最多記録を更新したばかり。とうとう400人台に突入するという最悪の感染状況下にあっては、なかなか田舎に帰省したくても、二の足を踏んでしまうのは当然です。実際、さるアンケートによると、今年のお盆休みに郷里への帰省を取りやめると答えた人が6割を占めました。短い夏休みも「ステイ・ホーム」しなけれならないとは、何とも虚しい気持ちになります。

 

 

 国は再度の緊急事態宣言を発動することはまったく考えていない模様です。感染第二波が到来しようとも、経済再生へ舵を大きく切った政策を今さら、4月の時点に戻すわけにはいかないからです。「Go Toキャンペーン」はこれからも進められ、次は「Go To Eat」がスタートする見込みです。政府の分科会の尾身会長が会見で、感染状況が今の段階からさらに次のステージへと移行することは何としても避けなければならない、そのためには、その予兆をいち早く察知して適切に対応すべきとの見解を明らかにしました。

 

 

 尾身会長が危機感を募らせるのは、当然です。専門家でなくても、東京都の新規感染者数が400人台で推移し、全国的に感染者数が急増する傾向に歯止めが掛からない状況を目の当たりにすれば、直ちに感染防止のために有効な対策を講じなければならないことは理解できます。しかし政府が特措法を改正して、さらに強制力のある措置が取れるように図ることに対しては、及び腰なのです。これ以上の補償金を捻出するのは難しいというのが、本音です。「Withコロナ」という言葉を最近、やたらと用いるようになったのは、そうした理由もあってのことです。

 

 

安全快適なプチ「Go Toトラベル」

 

 

 梅雨も明けたことですし、政府の推進する「Go Toトラベル」に一丁、乗ってみましょうか。三密を避けるなど、感染防止を怠らないことは言うまでもありません。とはいえ、無条件に政府の“いけいけどんどん”的な経済再生プログラムに丸のりするのではありません。

 

 

 良く晴れた週末、少し早起きして、近場へのドライブというのは如何でしょうか。県外への移動には躊躇してしまうという方にお勧めしたいのは、ちょい乗りドライブです。目的を1つに絞り、ピンポイントで楽しむのです。私が選んだ目的地は、神奈川県の三浦半島です。三浦半島といえば、京浜急行三崎漁港のまぐろを観光の目玉にした、「みさきまぐろきっぷ」をご存知の方も多いかと思いますが、ドライブですから電車などの公共交通機関は利用しません。「まぐろきっぷ」は大いにお勧めできますが、「コロナ禍」での移動手段として最も安全なのが、自家用車での移動です。

 

 

 短い限られた夏休み中の週末ですから、どこの観光地も混雑するのは仕方がありません。渋滞にはまらずに快適なドライブを楽しむには、それなりのコツが要ります。早出して早めに帰路につくことです。今回、私が選んだ「ちょい乗りコース」はほとんどの区間を高速道路で移動できる、三浦半島三崎漁港へ行き、そこのお寿司屋さんでうまいマグロを食べることです。寿司店は何度か入ったことのあるリーズナブルな店です。漁港にある店だけにネタの鮮度は抜群です。三崎漁港には様々な海鮮料理店があり、どこに入ってもまず間違いはありません。

 

 

 三崎漁港寿司店は大体、開店時間が早く、午前9時頃から営業する店が多いのも特長です。普通、ランチタイムは午前11時頃からですが、その時間に三崎漁港に到着するのでは遅いのです。その頃には、道路はあらかた車でいっぱいになり、駐車場も埋まってしまいます。遅くとも午前10時頃には現地入りしましょう。

 

 

 三崎漁港には「うらり」というマグロ専門店だらけの商業施設があります。そこで、まぐろの様々な部位を見て歩くのも楽しいのですが、買い物よりも先に目指す寿司店にさっさと入って、おいしい握り寿司を堪能しましょう。開店直後の店は他の客もなく、注文した握りはすぐに出てきます。ぱくぱく、もぐもぐしたら、「うらり」でマグロの剥き身を購入するのも良し。言うまでもありませんが、保冷剤入りのクーラーボックスをお忘れなく。

 

 

 さて、早めに美味しい握り寿司で昼食を済ませて、刺身用にマグロを買い込んだら、二階の野菜マルシェにも寄ってみましょう。三崎漁港へ向かう途中に、JA直売の「すかなごっそ」がありますが、午前中の早い時間でも駐車場待ちの車列が出来るほどの人気です。「すかなごっそ」も一度は寄りたい施設ですが、週末には大行列ができるほどの人気スポットなので、ここを目的地にする場合には、よほどの早出が必須になります。そこで、「うらり」の二階にある野菜マルシェをお勧めします。むろん、「すかなごっそ」ほどの規模ではありませんが、飛び切り新鮮な三浦野菜がこちらでも手に入ります。

 

 

 買い物が済んだら、長居は無用、さっさと帰りましょう。途中に寄りたいスポットはいくつかありますが、今回はプチドライブということで、三崎漁港のお寿司と三浦野菜だけに目的を絞ります。高速の上り方面はまだ空いています。逆に、下りは昼前には早くも渋滞です。これから混雑する道路を目的地へと向かう車列を横目に、昼前には帰路につくのがポイントです。

 

 

 遠くの観光地を目指すのではなく、出来れば県内でさくっと楽しめるような目的地がお勧めです。こんなプチ「Go Toトラベル」でも、政府から旅費の援助こそ受けられないものの、手軽に安全な小旅行気分を楽しめます。皆さんも、是非、お試しあれ。