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「変異株クラスター」は「百匹目の猿現象」かもしれません!

 東京都の新規感染者数が3日連続して1000人を下回り、ようやく「緊急事態宣言」の効果が現れ始めたかに見えましたが、専門家の意見は必ずしもそうではありません。

 政府の分科会や日本医師会などが指摘しているように、現在の感染状況は依然として高止まりの傾向にあり、予定通りに「宣言」が解除される可能性は低いようです。二度目の緊急事態宣言だけに、その解除については極めて慎重にすべきとの意見が政府与党内でも大勢を占めている模様です。

 

 

狂暴化する「変異株」

 

 

 懸念されるべき状況は他にもあります。英国でパンデミックを引き起こした変異株ウィルスが、昨年末に同国から帰国した日本人から検出されましたが、それ以外にも南アフリカ共和国の変異株が日本国内で発見されたとの報道がありました。

 さらに新たな変異株ウィルスが東京医科歯科大病院の入院患者3名から検出され、海外への渡航歴がないことから市中感染したものと見られます。昨年の年末以降に、国内で発生した変異株ウィルスの感染者数は28日現在、56人に上ります。

 

 

 英国型の変異株ウィルスは従来型に比べて1・7倍の感染力があるとのこと。変幻自在にその姿と性質を変化させる新型コロナウィルスは、ますます狂暴化していくようです。

 

 

 ようやくファイザー製のワクチンが日本でも医療従事者を皮切りに順次、接種される運びとなりましたが、お役所仕事の通例で、何やかやで開始時期は当初の予定よりかなりずれ込みそうな模様です。とかく感染対策の遅れが指摘される政府の対応に蓮舫議員のみならず多くの国民も苛立ちを隠せません。英国やロシアのようにもっとスピードアップできないものでしょうか。

 

 

 変異株ウィルスが国内で初めて検出された当初、感染者が英国からの帰国者であったことから、専門家は感染の範囲は限定的で、市中感染には至らないだろうとの楽観的な見方でした。ところが、実際には新たな変異株ウィルスがすでにその触手を市中に伸ばしていることが判明したのです。入管での水際対策などチョロイもんだとばかりにこの「悪魔のウィルス」は易々と検疫をすり抜けていったわけです。

 

 

 何しろ「敵」は目に見えぬ極小のウィルスですから、飲食店内やカラオケ店、駅、スーパー、百貨店、通勤電車等々、どこにでも潜んでいる可能性があります。前回、お話しました「マスク警察」が目を光らせる「ウレタンマスク」であろうが「不織布マスク」であろうが、彼らはいとも簡単に体内に侵入していく。3密を避けて、手指を消毒しても、完璧な感染防止対策などないのです。

 

 

 叡智を結集させて「ワクチン」を開発しても、千変万化のウィルスに対して、常に効力を発揮できるとは限りません。いつかワクチンが効かない変異株が現れるかもしれないのです。「COVID-19」対「人類」の果てしなき戦いの結果、どちらが勝利するのでしょうか。常に姿形を変化させるウィルスに対して、私たちのワクチンがどこまで通用するのでしょうか。

 

 

百匹目の猿

 

 

 新型コロナウィルスにヒトのような知能が備わっているとは考えられませんが、感染拡大がある程度進んだ段階で、変異株が生じるとしたら、これは「百匹目の猿現象」に類似しているように思われてなりません。

 

 

 「百匹目の猿現象」というのは、ご承知のように、生物学上のある興味深い現象を英国人の学者が称したものです。宮崎県の幸島生息する百頭のニホンザルの一頭が芋を海水に浸して食べることを覚えると、その他のサルも同様の行動をとるようになり、それがまったく別の場所のサルにもそうした現象が現れるようになるという仮説のことです。

 ある行動や作用が一定数に達すると、まったく接触のない同類にもその現象が伝播していくという説ですが、なるほど、今回の「COVID-19」についても、この仮説が当てはまるような気がしてなりません。

 

 

 とはいえ、「COVID-19」はウィルスですから、生物学上の仮説がそのまま当てはまるとは考えにくいとも言えますが、何しろ未知のウィルス故にどのような性質を持っているのか、確かなことはわかりません。もしかしたら、その正体とは宇宙からやってきた「エイリアン」でないとも限らないのです。

 

 

 一昨年の11月か12月頃に中国の武漢で感染の第一号者が出てから、あれよあれよという間に新型コロナウィルスは世界中に蔓延していきました。

 その出所について、WHOが現在、ようやく現地入りして調査を始めたところですが、トランプ前大統領がツイートしたように、武漢ウィルス研究所から漏れ出たものなのかもしれませんし、以前から疑われていた市場が感染源かもしれません。

 その真相はWHOから派遣された研究者がいくら調査したところで、調査の対象地が中国政府の管轄内である以上、中国側の”諸般”の事情により、結局のところ不明のままで終わる可能性が高いでしょう。

 

 

 もしもトランプ氏の指摘するように「中国のウィルス」であり、「その出所については私と習近平氏は知っている」としたら、それはそれで中国はとてつもない「モンスター化学兵器」を作り出したことになります。中国の研究者の中には、きっととんでもないマッド・サイエンティストがいるのでしょう。

 

 

 果たして「COVID-19」は「最後の審判」なのか、マッド・サイエンティストの作り出した化学兵器か、それとも宇宙から飛来してきた「エイリアン」なのか。いずれにせよ、新型コロナウィルスは日々、進化し続けるに違いありません。より強力に、より狂暴な存在に。私たちは「百匹目の猿現象」を注視するより他に成す術がないのです。